一カトリック信者(ジュゼッペ)の日々想い

聖ヨゼフを愛する一カトリック信者の日々を綴ったブログです。

子育てにおける宗教教育

2016-10-26 07:53:20 | カトリック
子育ての色々な面での難しさは、ご家庭をお持ちの方にはよくご存知かと思います。特に現代の日本では子供の宗教教育は非常に難しいと思います。私には思春期といわれる期間に突入する長男がいます。環境も世の中の流れも違う今では、親が私を育てたように育てることは、不可能になっています。
私の中学時代を思い出すことがあります。私は中学の部活をバドミントン部に選びました。私には従兄弟(従姉妹)併せて30人以上いるのですが、その中で私の住まいの近くに同世代とその少し上の年齢の従兄弟達がいました。この従兄弟は伯母の子供です。同じ学区内では無かったので、小学校の低学年までは、毎週教会で会うのを楽しみにしていました。教会学校の遊びやキャンプは私の楽しみでした。しかし同じ年齢の従兄弟は、野球が好きで高学年になると少年野球に入りました。しかし、少年野球の活動は主に日曜日です。彼はばったりミサに来れなくなりました。そこからその家庭は不幸になりました。その伯母の家には従兄弟が5人いるのですが、なし崩しに子供たちは全員ミサをボイコットし始めました。
その頃祖父は伯母の家庭を憂いました。
そして中学の話に戻ります。バドミントン部に入った私ですが、中学はご存知の通り日曜日にも練習はあります。自分で言うのも恥ずかしいのですが、私は期待の新人でした(笑)。母は従兄弟たちの経験を踏まえて、ミサには必ず与るように、日曜日の練習は出させませんでした。顧問の先生にミサに与るから日曜日は練習しないことを、直談判しました。最初の頃は新人賞を取ったためもあったのか顧問は渋々認めて下さいましたが、次第に日曜日に練習に出ないと、試合には出さないと言われてしまいました。母に相談したのですが、母は毅然としていました。
「神様と部活どっちが大切なの?」母の言うとおりです。まったくその通りです。私は日曜日は部活を休みました。先輩や顧問との関係の中日曜日を休む度に少しは苦痛でしたが、今となっては母に感謝しています。
この部活活動によってミサに与かれない子供たちは多くいます。私の所属教会がそうです。教会学校の子供たちの多くは中学生になったとたんに、ミサに与らなくなります。怖いのは私の従兄弟みたいに、そのまま大人になる子供もいることです。イエズス様のことを忘れたまま、そして主がどのような方なのかを知らないまま大人になるのです。これに対して神父さまたちは無力です。ですから家庭の宗教教育がいかに大切かを物語っているようです。ミサが何故大切なのか、カトリック教会の掟に対しての無知、そして永遠の命、祈り、これに対する無関心と無知は主を悲しませることになります。間違いありません。
カトリック信者の家庭のために祈りましょう。そして家庭でロザリオを祈りましょう。

聖ヨゼフに祈るとき以下の箇所を強く祈りましょう。

『慈しみ深き父よ、我らのために、全ての誤りと腐敗との伝染を防ぎ給え。
いと強き保護者よ、我らがやみの権威と戦うを憐れみて、天より助けを垂れ給え、また昔幼きイエズスを生命の危険より救いし如く、今も公教会を守りて、敵の罠と、全ての困難とを免れしめ給え』