今回は、ごく最近に友人から教わって覚えた、あるキーワードについて書こうと思います。
それはだいぶ昔から存在はしていたようですが、最近になって頻繁にメディアで取り上げられるようになり、徐々に世間に認知されている注目のキーワード。
常に会話の波に全く乗れない自分ですが、時代の波にも乗れていなかったようです。
そのキーワードとは、「ヲタ芸」。
主にモーニング娘とかそれ系のアイドルファンが行う独特の踊りというか、応援の仕方があるみたいなんですね。
早速、wikipediaとyou tubeを使って調べてみます。
前者では、ヲタ芸の種類がいくつかあるらしく、そのやり方が詳細に書かれていました。後者では、実際にそれをやっている様子が投稿されています。
(ご興味ある方は是非、「ヲタ芸」あるいは「wotagei」で検索して見てくださいw)
初めてその動画を見たときの衝撃といったら、浅間山荘に巨大な鉄球がぶち込まれたとき以来でした。大勢の人が全く同じアクションをしている一体感と人とは思えない俊敏というか機敏な動き…。
ヲタ芸に感銘を受けたぽっくんは、これを我がものとすべく一念発起して、猛練習に打ち込むことになります。、
おいらが練習したのは「ロマンス」と呼ばれるヲタ芸。先の「機敏な動き」というのがこれのことで、曲に合わせて両手で天空を指差しながら弓を引くような動きを左右交互に素早く行うというものです。
実際にやってみるとなかなかこれが大変で、非常に多くのエネルギーを消費します。2小節も持たずに息が上がり、すぐに曲と動きがばらばらになってしまいました。
ぽっくん、ここ半年ぐらいランニングを日課としているのですが、ランニングで得た体力は所詮、ヲタ芸の「ロマンス」の前では無力ということです。
絶望感に打ちひしがれ福井の東尋坊から身を投げようとも思いましたが、ここで諦めるわけには参りません。
今一度、you tubeで動きを頭にインプット、そして鏡の前でそれをアウトプットします。よく動きを研究してみると、上体を横に傾け首(視線)を完全に上に向けるのがコツのようなので、鏡に写る自分の動きが見えません。しかし、見えないのがかえって自己陶酔を助長。エミリーローズで悪魔が憑依し別人になったかのように一心不乱に腕や体を動かします。
……。
こんな姿を親に見られたらそれこそ「親が泣く」んだろうなぁ~!俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。わっかんねぇだろうなぁ!
そして、先週末、おいらの姉ちゃんとその子ども、つまり甥っ子がおいらんちに遊びに来たときのこと。
もともとおいらは子どもが大嫌いで、特に電車の中でうるさいガキがいると、まず殺意を覚えるほどです。
そんなおいらですが、甥っ子にはなぜか受けが良いようで、よく遊びにつき合わされます。ムゲンバインっていうロボットものの玩具の組み立てを頼まれたときは、ついつい自分も結構楽しくなって夢中になってしまったり。
俺ってこんなに子煩悩だったっけ?!やっぱ身内の子供は違うのか!?
まあ、めんどくせーときは、一緒に遊びたそうにしているときでも見て見ぬ振りで無視するし、仕事してたときに足引っ掛けて電源コードが抜けてパソコンのデータが飛んだときには、マジギレして「出て行け!もうこの部屋に入るな!」なんて言ったこともあったんですけどwひどい話ですなあ!あひゃひゃ!
んで、土曜の晩に家族みんなで焼肉を食いに行き、甥っ子とおいらだけ先に家に戻ったあとの話です。このとき、すでにおいらはある秘密計画を立案、実行のときを迎えていました。
現安倍政権が政策の柱としている教育問題ですが、おいらも我が愛すべき日本の教育事情を憂慮する人間の一人です。その一人として、使命感に燃えたおいらは身近なところから教育改革を行うべく立ち上がったわけです。
まず、ちょっと見てもらいたいものがあると告げ、パソコンでyou tubeに投稿されている、ある動画を見せます。
そう、ヲタ芸です。
まだ4歳の甥っ子ですが、幼児教育は非常に重要です。この頃からニッポンの何たるかを体で知ってもらうことは彼にとって大きなプラスとなるしょう。そしてそれは後顧の憂いとなり、将来に渡って大きな禍根を残すことになるでしょう。
ヲタ芸が付く曲として有名で、テレビでも放映された藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」。この曲に合わせてオタ芸を打つ映像が流れる中、まずは自分が手本を見せます。
おいら「ここはな、こうやって手をパン、パンと叩きながらうりゃ!おい!ってやるんだよ。ほらやってみ?うりゃ!おい!うりゃ!おい!」
甥っ子「うりゃ!おい!うりゃ!おい!」
素晴らしい!まだ4歳の子ですから動きがぎこちないとはいえ、「うりゃ!おい!」の掛け声はちゃんと発声されています。
これは荒木大輔以来のとんでもない逸材では?!
ちなみに、「うりゃ!おい!」とはOAD(オーバーアクションドルフィンの略)と呼ばれ、体を捻りながら「ウリャ!ヲイ!」の掛け声と共に左右に手拍子を打つヲタ芸です(wikipediaより)。
次に教えたのが、自分でも練習した「ロマンス」。
おいら「これはな、こうやって上を指差しながらこうやるんだよ。んでな、これをやる前にローマーンース!って言うんだ。ほらやってみ?ローマーンース!」
甥っ子「ローマーンース!」
素晴らしい!まだ4歳の子ですから動きがぎこちないとはいえ、「ローマーンース!」の掛け声はちゃんと発声されています。
期待は確信へと変わっていました。
動画を一最初に戻して改めて見てみることにします。
「ロマンティック浮かれモード」のイントロが流れると、オタ芸師達はまず、大名行列が通ったときに農民たちが「ひらにーひらにー」と地面にひれ伏すように地面に跪きます。
それを肉眼ではっきり確認した甥っ子は、おいらがまだ何も言っていないにもかかわらず、彼らを真似して自らパソコンの画面の前に跪いたではありませんか!
これは万感胸に迫る光景です。
曲の合間に、「フッフー!」あるいは「セイふーじもとミキティ!」といった掛け声も入るのですが、甥っ子はなんとかそれをコピーしようと、いっしょになって声を上げています。もうノリノリ。
きゃっきゃきゃっきゃ言いながら満面の笑みを浮かべてOADやロマンスを踊ってる甥っ子は、なんだかすごく楽しそうです。
程なくして、焼く肉屋から姉ちゃんとうちの両親が帰ってきました。リビングに集結した彼らの前で早速、覚えたてのオタ芸を甥っ子に披露させます。
それを見た姉ちゃんは困惑気味。「何これ~?」とおいらに質問してきたので、ヲタ芸のことを説明します。姉ちゃんは初めてそれを知ったようですが、親父は「ああ、あのアキバでやってるやつか」となぜか知っていたのに驚愕。
そして、姉ちゃんからおいらにこんな苦言が呈されます。
1.「そんなヘンなこと教えてないでもっとためになること教えてよ~」
2.「子供を自分のおもちゃにして~まったくもう」
2.に関しては、確かに、甥っ子がオタ芸をするたびに腹を抱えて笑っていたのは事実です。子供って物覚えがほんとに良いですなあ!
それにしても、甥っ子は通っている幼稚園で友達にヲタ芸を披露してしまうのでしょうか。それが広まって、幼稚園内で一大センセーションを巻き起こしてしまうのでしょうか。ちょっと罪悪感が…(何を今更、この偽善者が)
とりあえず、彼はヲタ芸をよほど気に入ったようです。
風呂に入っている間にも、風呂場から「ローマーンース!」と、でっけぇ声が聞こえてきます。
以下はオタ芸についての甥っ子のコメント。
「この一発ギャグって楽しいねぇ♪」
おいらがあまりにも笑うためでしょうか、彼の中ではギャグになってしまいました。一発どころの騒ぎじゃないんですが。
とにもかくにも、4歳でオタ芸を覚えたということは、結果として、世界で最年少のオタ芸師誕生、ということになるかと思います。
そして、それを手助けしたのがおいらというわけで、名誉と誇りを感じざるを得ません。
っていうか、もしこれが爆笑問題の某番組で、「オタ芸を学習指導要領に盛り込み、週数時間の必須授業とします」みたいなマニフェストになったら、やっぱ否決されるんでしょうか。
まあそんな感じで終わりです。
それはだいぶ昔から存在はしていたようですが、最近になって頻繁にメディアで取り上げられるようになり、徐々に世間に認知されている注目のキーワード。
常に会話の波に全く乗れない自分ですが、時代の波にも乗れていなかったようです。
そのキーワードとは、「ヲタ芸」。
主にモーニング娘とかそれ系のアイドルファンが行う独特の踊りというか、応援の仕方があるみたいなんですね。
早速、wikipediaとyou tubeを使って調べてみます。
前者では、ヲタ芸の種類がいくつかあるらしく、そのやり方が詳細に書かれていました。後者では、実際にそれをやっている様子が投稿されています。
(ご興味ある方は是非、「ヲタ芸」あるいは「wotagei」で検索して見てくださいw)
初めてその動画を見たときの衝撃といったら、浅間山荘に巨大な鉄球がぶち込まれたとき以来でした。大勢の人が全く同じアクションをしている一体感と人とは思えない俊敏というか機敏な動き…。
ヲタ芸に感銘を受けたぽっくんは、これを我がものとすべく一念発起して、猛練習に打ち込むことになります。、
おいらが練習したのは「ロマンス」と呼ばれるヲタ芸。先の「機敏な動き」というのがこれのことで、曲に合わせて両手で天空を指差しながら弓を引くような動きを左右交互に素早く行うというものです。
実際にやってみるとなかなかこれが大変で、非常に多くのエネルギーを消費します。2小節も持たずに息が上がり、すぐに曲と動きがばらばらになってしまいました。
ぽっくん、ここ半年ぐらいランニングを日課としているのですが、ランニングで得た体力は所詮、ヲタ芸の「ロマンス」の前では無力ということです。
絶望感に打ちひしがれ福井の東尋坊から身を投げようとも思いましたが、ここで諦めるわけには参りません。
今一度、you tubeで動きを頭にインプット、そして鏡の前でそれをアウトプットします。よく動きを研究してみると、上体を横に傾け首(視線)を完全に上に向けるのがコツのようなので、鏡に写る自分の動きが見えません。しかし、見えないのがかえって自己陶酔を助長。エミリーローズで悪魔が憑依し別人になったかのように一心不乱に腕や体を動かします。
……。
こんな姿を親に見られたらそれこそ「親が泣く」んだろうなぁ~!俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。わっかんねぇだろうなぁ!
そして、先週末、おいらの姉ちゃんとその子ども、つまり甥っ子がおいらんちに遊びに来たときのこと。
もともとおいらは子どもが大嫌いで、特に電車の中でうるさいガキがいると、まず殺意を覚えるほどです。
そんなおいらですが、甥っ子にはなぜか受けが良いようで、よく遊びにつき合わされます。ムゲンバインっていうロボットものの玩具の組み立てを頼まれたときは、ついつい自分も結構楽しくなって夢中になってしまったり。
俺ってこんなに子煩悩だったっけ?!やっぱ身内の子供は違うのか!?
まあ、めんどくせーときは、一緒に遊びたそうにしているときでも見て見ぬ振りで無視するし、仕事してたときに足引っ掛けて電源コードが抜けてパソコンのデータが飛んだときには、マジギレして「出て行け!もうこの部屋に入るな!」なんて言ったこともあったんですけどwひどい話ですなあ!あひゃひゃ!
んで、土曜の晩に家族みんなで焼肉を食いに行き、甥っ子とおいらだけ先に家に戻ったあとの話です。このとき、すでにおいらはある秘密計画を立案、実行のときを迎えていました。
現安倍政権が政策の柱としている教育問題ですが、おいらも我が愛すべき日本の教育事情を憂慮する人間の一人です。その一人として、使命感に燃えたおいらは身近なところから教育改革を行うべく立ち上がったわけです。
まず、ちょっと見てもらいたいものがあると告げ、パソコンでyou tubeに投稿されている、ある動画を見せます。
そう、ヲタ芸です。
まだ4歳の甥っ子ですが、幼児教育は非常に重要です。この頃からニッポンの何たるかを体で知ってもらうことは彼にとって大きなプラスとなるしょう。そしてそれは後顧の憂いとなり、将来に渡って大きな禍根を残すことになるでしょう。
ヲタ芸が付く曲として有名で、テレビでも放映された藤本美貴の「ロマンティック浮かれモード」。この曲に合わせてオタ芸を打つ映像が流れる中、まずは自分が手本を見せます。
おいら「ここはな、こうやって手をパン、パンと叩きながらうりゃ!おい!ってやるんだよ。ほらやってみ?うりゃ!おい!うりゃ!おい!」
甥っ子「うりゃ!おい!うりゃ!おい!」
素晴らしい!まだ4歳の子ですから動きがぎこちないとはいえ、「うりゃ!おい!」の掛け声はちゃんと発声されています。
これは荒木大輔以来のとんでもない逸材では?!
ちなみに、「うりゃ!おい!」とはOAD(オーバーアクションドルフィンの略)と呼ばれ、体を捻りながら「ウリャ!ヲイ!」の掛け声と共に左右に手拍子を打つヲタ芸です(wikipediaより)。
次に教えたのが、自分でも練習した「ロマンス」。
おいら「これはな、こうやって上を指差しながらこうやるんだよ。んでな、これをやる前にローマーンース!って言うんだ。ほらやってみ?ローマーンース!」
甥っ子「ローマーンース!」
素晴らしい!まだ4歳の子ですから動きがぎこちないとはいえ、「ローマーンース!」の掛け声はちゃんと発声されています。
期待は確信へと変わっていました。
動画を一最初に戻して改めて見てみることにします。
「ロマンティック浮かれモード」のイントロが流れると、オタ芸師達はまず、大名行列が通ったときに農民たちが「ひらにーひらにー」と地面にひれ伏すように地面に跪きます。
それを肉眼ではっきり確認した甥っ子は、おいらがまだ何も言っていないにもかかわらず、彼らを真似して自らパソコンの画面の前に跪いたではありませんか!
これは万感胸に迫る光景です。
曲の合間に、「フッフー!」あるいは「セイふーじもとミキティ!」といった掛け声も入るのですが、甥っ子はなんとかそれをコピーしようと、いっしょになって声を上げています。もうノリノリ。
きゃっきゃきゃっきゃ言いながら満面の笑みを浮かべてOADやロマンスを踊ってる甥っ子は、なんだかすごく楽しそうです。
程なくして、焼く肉屋から姉ちゃんとうちの両親が帰ってきました。リビングに集結した彼らの前で早速、覚えたてのオタ芸を甥っ子に披露させます。
それを見た姉ちゃんは困惑気味。「何これ~?」とおいらに質問してきたので、ヲタ芸のことを説明します。姉ちゃんは初めてそれを知ったようですが、親父は「ああ、あのアキバでやってるやつか」となぜか知っていたのに驚愕。
そして、姉ちゃんからおいらにこんな苦言が呈されます。
1.「そんなヘンなこと教えてないでもっとためになること教えてよ~」
2.「子供を自分のおもちゃにして~まったくもう」
2.に関しては、確かに、甥っ子がオタ芸をするたびに腹を抱えて笑っていたのは事実です。子供って物覚えがほんとに良いですなあ!
それにしても、甥っ子は通っている幼稚園で友達にヲタ芸を披露してしまうのでしょうか。それが広まって、幼稚園内で一大センセーションを巻き起こしてしまうのでしょうか。ちょっと罪悪感が…(何を今更、この偽善者が)
とりあえず、彼はヲタ芸をよほど気に入ったようです。
風呂に入っている間にも、風呂場から「ローマーンース!」と、でっけぇ声が聞こえてきます。
以下はオタ芸についての甥っ子のコメント。
「この一発ギャグって楽しいねぇ♪」
おいらがあまりにも笑うためでしょうか、彼の中ではギャグになってしまいました。一発どころの騒ぎじゃないんですが。
とにもかくにも、4歳でオタ芸を覚えたということは、結果として、世界で最年少のオタ芸師誕生、ということになるかと思います。
そして、それを手助けしたのがおいらというわけで、名誉と誇りを感じざるを得ません。
っていうか、もしこれが爆笑問題の某番組で、「オタ芸を学習指導要領に盛り込み、週数時間の必須授業とします」みたいなマニフェストになったら、やっぱ否決されるんでしょうか。
まあそんな感じで終わりです。