脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

じじばば旅行記・2 富士山とぼく

2006年11月13日 | 一人旅
翌日10日のじじばば旅行2日目は早朝5:30から始まります。めっちゃ早いですねえ。日の出を見るための早起きです。
旅をする際、必ず志向していることがあります。それは綺麗な日の出と日の入を見るということ。その光景はやっぱ心を打つものがありますからねえ。このブログのトップ画像も数年前に予備校の友人と九州に旅行に行った際、福岡で撮影したもの。

ということで、日の出を求めてまだ薄暗い中を車で移動します。具体的にどの場所から見るのがよいのかは事前調査で分からなかったので、とりあえず湖畔を走り、方向を確かめながらポイントを探すという方法を採りました。しかし、なかなか良い場所が見つからず日の出の時刻が刻一刻と迫ってきます。


やっと、明るくなっている方角に向けて三脚を立て、風景を撮影しようとしているカメラマンを目撃。話をして情報を引き出せば目的を達成できるでしょう。

助手席側のウィンドウを開け、「すいませーん」と声をかけます。

…。

(ん?聞こえなかったかな。)

「すいませーん!すいませーん!」

……。

(ん?!シカトしてんのか?このやろう!)

「すーいーませーん!!!」

………。

「…。」

(あったまきた!出るとこ出てやろうじゃないか!ライブドアはな、宮内さんが取り仕切ってんだよ!軍隊じゃないんだよ!このやろう!)

車のドアを開けて車を降り、つかつかとそのカメラマンに近寄ると、向こうはやっとこちらの存在に気づきましたが、次の瞬間…

「あうわあわああ%$¥*#?+△」

自分は耳が聞こえないというジェスチャー。

(やべ!マジ耳が聞こえない人だったのか。ほんとすいませんすいません滝汗)


むろん手話など知るはずもなく、そそくさとその場を後にするしかありませんでした。

改めて場所を探しに車を進めると、同じように撮影準備をしているカメラマンと遭遇。助手席側のウィンドウを開け、「すいませーん」と声をかけます。

…。

(ん?聞こえなかったかな。)

「すいませーん!すいませーん!」

……。

(ん?!シカトしてんのか?このやろう!)

「すーいーませーん!!!」

………。

(まさか…)

車のドアを開けて車を降り、つかつかとそのカメラマンに近寄ると、向こうはやっとこちらの存在に気づきましたが、次の瞬間…

「あうわあわああ%$¥*#?+△」

自分は耳が聞こえないというジェスチャー。

(マジっすか汗)

とりあえず、こちらも笑顔で眼前の富士山を指差し、綺麗ですねといった感じのジェスチャーをしてコミュニケーションを図ります。向こうも笑顔を返してきてくれましたがそれ以上の進展もなく、その場を離れるしかありませんでした。

うーむ、どうしたもんだろう…
すでにあたりはだいぶ明るくなってきています。予想外の事態で時間を消費していました。未だベストポジションを確保できていません。もう少し、先に進んでみることにします。




三度目の正直。今度はけっこう広い場所で駐車場もあったので、そこに車を停め湖畔にいるカメラマンに接近を試みます。しかし、声をかけるのをためらわずににはいられません。また話が通じなかったらどうしよう。カメラマンの後ろをうろうろうろうろ。いわゆる挙動不審ってやつですが、こんな朝っぱら自分は何をやっているんだろう。

意を決して話しかけてみると、
やった!今度はうまくいきました。しかも、もっと先に行ったところに撮影してる人がいてそっちのほうが良い、という情報を向こうから伝達されます。

早速行ってみると、おお!確かにいるいる!4・5人程のいい歳のおっさんがみな同じ方向にカメラを向けて今や遅しと待っている様子。

自分もそこに車を停め、おっさんの一人に話を聞いてみます。どうやら、このときすでに日の出の時刻は過ぎていましたが、富士山に日の光が当たる光景が綺麗ということでそれを待っているとのこと。だいたい今から20~30分後らしい。

自分も彼らと同じようにそこで待機していましたが、その間にも続々と車がやってきてカメラを手にした人たちが増えていきます。

場所はそれなりに広いとこだったのですが、半径2~3mのある一角だけに人が密集してそこに何本もの三脚が立てられています。むさいというかうぜぇというかw

そして時間が過ぎおっさんの話通り富士山に光が当たり始めると、一斉にシャッター音がパシャパシャ×α。その中の一人のおっさんは、まるで女子高生のスカートを下からのぞきこむような格好で一心不乱に写真撮影。また、その2~3mのベストポジションを巡って無言の場所取り合戦が加熱。おいらも負けじと相手を目で牽制しながら場所の確保に努めます。


結果、いい写真が撮れましたわ。日の出は見れませんでしたが朝の富士山もまた素晴らしかった。しかも、山頂の雪で白く覆われている部分のある一点が黄色く光ってる!これはすごいっすよ!富士山と今自分がいる場所は非常に離れていますが、発光しているのが肉眼で確認できるんですから!








いやー、早起きしてほんとよかった。結局、7時半近くになってやっとホテルに戻ります。
ってか、たった2時間の出来事がこんな長文になるなんて汗
いつものことといえば荘なんですが、いや園川ですが、トレーバーから追いかけられましたが…。

とりあえず、一旦切りますorz

じじばば旅行記・3へ続く。

じじばば旅行記・1 紅葉はいいいですよ

2006年11月12日 | 一人旅

小生が社会人になってから過去2回、祖父母と旅行をしたことがあり今回で3回目となります。


初回はとりあえずどっか行ってみようやってみよう的に伊豆の稲取温泉に、2回目は梅園を見るという目的で熱海に、そして今回は自分自身も見たいと楽しみにしていた紅葉を堪能するため、河口湖に宿泊したという次第です。


計画段階では、まず日程を11月上旬~中旬に設定し、その時期に紅葉が見頃な場所を検索した結果、河口湖周辺が該当しました。次に宿泊先ですが、ここで非常に役に立ったのが阪急交通社の「トラピックス」。以前に友人との旅行で利用した際、安くて宿も良くて飯もうまいという、非常に好成績を収めていたのですが今回もそれが炸裂!また後述しますが、ほんとよかったっすよ!旅行するならトラピックス!電車乗るのも阪急電車!


あ、そういえばじいちゃんも大阪にいる知り合いも同じことを言っていたのですが、JRと阪急電車と阪神電車が併走している区間があって、乗る電車によって客層が全く違うそうです。とりあえず、阪神電車の乗客はほんとに柄が悪いらしい。なんか納得だなーw


ということで、9日当日、いつものことですが1時間遅れで車でじいちゃんばあちゃんちに迎えに行った後、いざ河口湖へと出発です。

中央自動車道の談合坂サービスエリアに立ち寄り、そこで昼食。
今年に入って少なくとも3回以上は来てますからなあ。
店内はもう見慣れたもので、インド人の店のインド人はやっぱりインド人でした。

(サービスエリアで佇むじじ)

途中、工事で渋滞していた区間がありそこでけっこうな時間を取られてしまいます。なんとか渋滞を抜け河口湖インターチェンジまで来ましたが、ここで向かって左側に見えたのが富士急ハイランド。

行きてぇ!!

今年の年初に初めて行ったんですが、これがもう楽しいやら楽しいやら寒いやらで。FUJIYAMAはほんと最高の一言。耳からアドレナリン、鼻からはエンドルフィンが出て、もうアナフィラキシーショック状態でした。

パーキンソン病で震え出した手を何とか抑えながらハンドルを握り、ほうほうの体で河口湖出口を降ります。

ここからまず向かったのが「紅葉台」という場所。読んで字のごとく綺麗な紅葉が見えることもさることながら、展望台から360度見渡せる大パノラマの景色は圧巻というのがそこの売り文句。

事前情報では、そのこと以外に展望台までの道が悪路で車で行く場合は気をつけろということだったのですが、ほんとにWRCもびっくりなくらいのダート!でこぼこの道で車の下が擦れてガリガリいってました。借り物の車ですがそんなことは意に介さず。知らねえ

以前に同じところで車を借りた際、禁煙車にも関わらずタバコを吸い、あげくの果てに誤ってタバコの火を車の天井に当てて黒いこげがついたことがあったのですが、そんなことも意に介さず。それがどうした

この世のどんな言葉にも勝るセリフ「それがどうした!」と「しらねえ!」。人間、こうやってどんどんモラルが崩壊していくわけですね♪


話は戻って、まあなんとか展望台まで辿り着き、喜び勇んで展望台への階段を先にとっとっとと上がっていったのですが、ここでおいらは失態を演じてしまいます。うちのばあちゃん、ここ数年で急激に歳を取り足も悪くなって、少しびっこをひくような歩き方になっていました。

そもそも、この旅行を計画した最大の目的は、この旅行をじいちゃんばあちゃんに楽しんで喜んでもらいたい、そして元気に少しでも長生きしてほしいという願いと、二人とも平均寿命の80歳を超えていることから、可能な限り一緒に過ごせる時間を作って後々自分が後悔するようなことがないようにという思いからです。

しかし、ばあちゃんが階段を上る際、あと一段上れば一番上というところで足を踏み外してつまずいてしまいました。

その様子を振り向きざまに見て、はっと我に返ります。
(自分だけが楽しんでどうする!この旅行の目的はなんだ?言ってみろ!俺の名を言ってみろ!)


猛省することしかり。
あらゆる面においてちゃんと祖父母をサポートするのもまた自分に課せられた責務であるということを再認識しました。


そうして、三人とも展望台に上がり見渡した景色は、わぴこもびっくりなくらいの雲ひとつない快晴、真っ青なスカイブルーと相まって、壮観・絶景・大スペクタクル!


(紅葉台から見た富士山)


(紅葉台から見た青木ヶ原樹海)

じいちゃんばあちゃんもその素晴らしい景色に息を呑んでいました。
そして、じいちゃんからの一言。

「おまえ、よくこんなところ見つけてきたなあ!」

(そりゃあ、インターネット・旅行雑誌・日本地図、あらゆる媒体を使って調べたからね!)

っていうか、平日にも関わらず、ダートを徒歩で上り下りする旅行者はもちろん、展望台の駐車場にもたくさんの車が停まっていて、実際に人がたくさん訪れていたのはちょっと意外でした。やっぱ、けっこう有名なんだなあと実感。土日でさらに混雑することは容易に想像つきます。道幅も狭いダートでの車のすれ違いはさぞ困難だろうなー。

帰りはきちっとばあちゃんの手を引いて無事に階段を下ります。


(紅葉台のもみじにいるじじ、ばば)

この次に向かうのは、紅葉台から程近い「鳴沢氷穴」というところ。絶対に見たいというところではなかったのですが、時間的なことを考えてスケジュールの中に一応組み込まれていました。

ってか、あとあと思い出してみたら、年初に富士急ハイランド行ったときにそこに寄ったことがありましたが、すでに閉まっている時間で入れなかったところでした。

チケットを三人分買った直後、係りの人からこんな注意が。

「階段を下っていかなければならず、その階段も狭くて急でかつ天井も低いし滑りやすい。お年寄りにはかなり危険です。」

(早く言えよ!ばかやろう!ってか、そのぐらいのこと事前に自分で調べておけよ!ばかやろう!)

じいちゃんの、おまえ一人で見に行って来いという言葉に促され、穴の入口で祖父母を待たせ、単身、穴ぐらを這い降りることになります。

中の様子は係りの人の指摘通りでした(うそついてどうする)。
氷穴という名の通り、ちゃんと氷もありました。ヒャダインです。

中を一周してまた階段を上る際、自分の前にカップルがいたのですが、「階段きつくて疲れるね」なんて会話が聞こえてきます。

(俺は体鍛えてるから平気だ!)

とか誰も聞いていないようなことを思い、わけの分からぬ対抗心を燃やしていました。

穴の入口で二人と合流し、さあ移動するかというところになってじいちゃんの一言。

「こんなわらわらいると思ったらこいつら中国人だ。」

我々がここに来たときにすでに観光バスが数台停車しており、団体客が数十人ひしめきあっていました。耳をそばだててみると、確かに会話は日本語ではありません。

それにしても、自ら志願して旧日本陸軍の兵隊となった祖父のその言葉は重みがありますなあ。


時間は16時を過ぎ日も落ちてきたので、今日の日程はこれにして終了。あとは宿に向かうだけとなります。


河口湖畔を一周半したあと、宿泊先の「富士ビューホテル」に到着。出発直前まで知らなかったのですが、このホテル、ホテル内の敷地に広い庭園を有し、さらにゴルフコースやテニスコートも完備しているなど、大変結構なホテルです。

チェックイン後に案内された部屋も角部屋の一番大きな部屋。わざわざ係りの人が「特別に大きな部屋をご用意させていただきました。」とのコメント。頼んじゃいませんけどwってかこの部屋、ホテルのパンフレットに載っちゃってるしw

祖父母も非常に喜んでおり、とりあえず一安心。

夕食は部屋食ではなく1階にあるレストランだったのですが、浴衣・スリッパでは入っちゃいかんとのこと。夕食前に三人とも風呂に入って浴衣に着替えていましたが、面倒ながらも再度着替えてレストランへ。

飯はやっぱうまかったですわ。
ってか、後のほうでご飯と味噌汁が出てきた際の祖父の一言。

「味噌はなかだし味噌だな。」

(え?!)

うつ伏せになった人間の死体が脊髄反射でビクン!ビクン!となったときと同じくらいの素早さでその言葉に反応を示したぽっくんですが、そんなぽっくん自身に閉口せざるを得ません。
(え?!)と思った自分自身に(え?!)です。

まあ、そんな波乱があった夕食も21時頃に終わり祖父母を部屋に残し、一人でホテルの外へ出ます。この時期、22時まで湖畔の紅葉をライトアップしてようで、ネットの情報を見ても好評を博しています。


これは見るしかない!


車を10分程走らせ、目的の場所に到着。
確かに素晴らしい!綺麗な月をバックに真っ赤に紅葉したもみじを照らしているその光景はまさに幻想的。



いと、おかし。趣深いの一言に尽きます。

寒さも忘れるくらいに堪能したあとは、帰り途中で車を停め友人Kに電話。旅の様子を伝えます。30分くらい話した後、部屋に戻り23時前には就寝しました。

じじばば旅行記・2に続く。


激変・激震・陥落・誤謬・9番・ショート・真喜志

2006年11月01日 | 日常とかつれづれなるままにとか
今年ももう11月に入り年の瀬が近づいてきておりますが、いろいろ振り返ってみると、去年から今までずっと公私共にたくさんの変化がありました。
今思えば、よくもまあここまでやってこれたなという感じです。その時間を経て自分が成長できたかどうかは分かりませんが、少なくともメタルキング、いやスライムつむり数匹分の経験値を獲得できたと思います。


近頃、そんなようなことを考えふけることが多いです。スライムつむりじゃなくてマリンスライムだったけなとか、いやむしろスライムベスだっけなとか、色盲の人の前にスライムとスライムベスとメタルスライムが現れたら区別できるのかな、とか。

まあ、簡単に言うと携帯電話を新規契約した人と解約した人の差し引きで純増数はどれぐらいか、ということです(分かりにくい)。

ここでレインボー発クローズアップ現代できることは、やっぱ家族と友人の存在。何者にも代え難い存在であり、その人たちがその人たちでなければ今のように正気を保っていられなかったなあと痛感しているわけです。普段から半狂乱なことも間違いないですけど。へけけ

ロマンをつかみとれ!天下一!


もしかしたら、今、自分が考え得る困難な状況よりもさらにワンランクもツーランクも読売新聞よりも上の、難しい状況になっていたかもしれません。


何を得て何を失ったのか。


幸せってのは普段は感じない、意識しないからこそ幸せなんですよね。当たり前だったことがそうではなくなるとき、初めてそのありがたさを実感するのはよくある話です。
たとえ自分が不幸せだと感じることがあっても、良かったときを知っているからこそ幸せを得たことがあるからこそ、不幸せだと感じることも可能なわけです。


良くも悪くも少なからず自分に影響を与えて、記憶の片隅に去っていった人たち、もう二度と交錯することはないけど今頃何してるんだろ。





確実にいえることはまだまだ自分の時間は進んでいくということ。
これまで自分と何かしら関わった人がいて、これからも関与していくであろう人もいて、そして自分はその人たちにあるいは自分自身に何が出来て何が出来ないのか。


たくさんありすぎて、多くを得ていくには人生は短すぎます。


でも、てんかんで泡吹いて前のめりで倒れそうなくらい、気が遠くなるようなものすごい長い時間が過去から未来へ続いていて、星の数よりもドラゴンボールよりも多くの人たちが過去・現在にいて、その中でほんのわずかな時間を借りて、たくさんの人たちの中の一人としてこの世に生を受け、生きている。これって、宝くじで何億って当てるよりもずっとずっとラッキーなことでしょう。

自分で自分であるという意識は自分にしか分からないし、感じること、考えること、行動すること、そういったさまざまなこと・たくさんの出会いを通じて自分の人生を構築していくのは自分だけに与えられた権利なわけです。


楽しいことばかりじゃなくて、つらいこととか苦しいことともあるんでしょうけど、そういう時間もまた、いずれは形を変えながら経験となって自分の中に積みあがっていく財産となります。


絶対であるということは絶対にないということが唯一の絶対。


いつ終わるか神のみぞ知るですが、まだまだ楽しんでやっていけそうです。


ってか、
まさにつれづれなるままに思ってること書けたなあ。ああーすっきりした!!
全然関係ありませんが、コーヒーを飲んだ後の尿のにほいがコーヒー臭くなるのは気のせいでしょうか?!


とりあえず、M樹奈々とAIRとシルクドソレイユを知ったことは自分にとってかなりラッキーなことです!

まあ、そんな感じで。

2番・セカンド・白井