脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

じじばば旅行記番外編・3 慌てるこじきはもらいが少ない

2006年12月28日 | 一人旅
やらなければならない仕事とは、メッセージの作成。
時間すでに20時を過ぎ。今から行っても、混雑の為、入ることはおろか十分に会話をすることもかなわないでしょう。ならば、挨拶の一つや二つ、簡単なものでもいいから何か書き留めなければご主人様の名折れというもの。


車から筆記用具一式、そしてホテルの部屋で取得した写真はがきを席のテーブルに置き、飯を待つ間に書くことにします。


ばあちゃんから、
「何書いてるの?」
と聞かれましたが

「いや、ちょっと…」
どう説明したらよいか分からずその先の言葉が続きません。

「いやー旅行楽しかったよね」
と、適当に話題をそらしながら文面を考えます。


ここで、すでに入店していたMから電話が。

どれぐらいに来れるんだねと尋問され、現状を説明すると、
諦めるような、そして吐き捨てるような冷たい声で


「じゃあ伝言預かっておくから。何かないの?」


え…それはもう僕は来ないと見なされているわけですか…。
とうとう、おいらは親友であるMにまで見捨てられてしまったのです。


なんとか間に合わせる!と気丈に言い張りましたが、さすがに落胆の色を隠せません。彼が言わんとしているのはもうおいらにご主人様の資格がないということなんでしょう。


静かに電話を置き、静かにマイクを置きます。
むしろ、こう言ったほうが適切でしょうか。


普通の男の子に戻ります。


うーん、ご主人様をやめても普通になるのは無理だなあ、出生からすでに染色体異常だからなあ。


ひぎぃ!!!ぎぎゃー!!
あうあうあうあうあう


何とか気持ちを立て直し、文を書き始めます。
おいらの文字は草書体のように非常に達筆なんですね。しかも、文字と文字との間隔が狭いのでよく目を凝らさなければ解読できないというおまけつき。


切羽詰ったこの状況下、思いついたことをひたすら書き連ねたので、書くスペースの計算ができず、うまいことスペース内に文章を収めることができません。おいらの象形文字と相まって非常に読みにくいものとなってしまい、これを渡すのはいささか気が引けましたが、まあ致し方なし、是非もなし。


夕食を終え、筆記用具セットとはがきを手にレジで会計を済ませると、レジ係の人の視線が一瞬、おいらの手元に向かったのをおいらは忘れません。なんかもんくあんのかこのやろう!


そして、無事にじじばばを家に送り届け、別れ際にありがとうと改めて感謝の言葉をもらいます。また来年も行こうね!俺はこれからメイド喫茶行くけど!


時刻は21時を回ろうとしています。さあ、これからどうするか。


選択肢としては、自宅付近の駐車場に一旦車を停め電車で行く方法があります。確実な方法ですが、これだとメイド喫茶到着は22時を過ぎるでしょう。卒業式の開始は21時半だったので、完全な遅刻。

もうひとつはそのまま車で直行すること。道が空いていれば電車で行くよりも時間を短縮でき、卒業式に間に合うかもしれません。しかし、もし道が渋滞していたら、営業終了時間である22時半までに着かない可能性もあり、非常にリスキーです。


うーん…。
車にすっか。
ま、だいじょぶだべ。なんとかなるなる!


このへんのアバウトさというか適当な楽観主義はB型の特徴でしょうか。


続く。

じじばば旅行記番外編・2 フィロソフィ

2006年12月24日 | 一人旅
当然ながら、この時点でメイド喫茶に潜入するわけにはいきません。
断腸の思いで池袋を通過せねばなりませんでした。


時間の流れと車が進むスピードにはあまりに開きがあります。
当初目論んでいたのは、じじばばと夕食を共にし家まで送り届けた後で、レンタカーを返却してから電車で池袋まで向かうというものでした。おいらの住んでいる市は、ばあちゃんの住まいから池袋までの間に位置しています。

返却期限はこの日の次の日でよかったのですが、駐車料金と遅れるリスクを考慮すればその目論見は得策です。

しかし、レンタカー屋の営業時間は20時まで。すでに時は19時過ぎ。乗り捨てを考えても、とても間に合わない時間になっています。この選択肢は捨てざるを得ませんでした。


そうした中、高速を進むと東北道・川口方面への分岐点に差し掛かります。この分岐の標識を見て初めて、その方面を経由して目的地までたどり着くルートが存在することに気付きます。分岐先の高速道路は渋滞していません。


渋滞していなければ数秒も経たぬうちに分岐を通り過ぎてしまうところですが、今の状況では分岐までの数百メートルも長い距離です。考える時間は十分にあります。


標識に表示された情報によれば、このまま高速を進んでも渋滞は続く模様。分岐して迂回ルートを辿ればこのまま進むよりも早く着けるかもしれない。しかし、迂回ルートはこのまま最短距離を進むルートよりも一般道を走る距離が長く、もし高速を降りた先で渋滞していたらさらに時間がかかってしまう事態にもなりかねません。


このまま最短ルートで高速を降り、一般道を通った場合の渋滞による遅延のリスクと渋滞してなかった場合のリターン、そして、迂回ルートを採った場合の同様のリスクとリターンを比較します……


って、なんて理屈っぽいんだ!
自分で書いてて嫌になるわ、これは


まあ、当時のおいらは真剣そのものだったんですけど。
んで、結局結論はというと迂回ルートを採用することになります。
つまりは比較検討したところで埒が明かなくなったんですわな。


思考回路が一瞬ショートした後、無意識的にハンドルを迂回方面に切っていました。っていうか、思考回路はショート寸前?なんだっけ、これ。まあいいや。


そして、高速はすいすい進みインターチェンジを出て問題の一般道を走ることになるわけですが、恐れていたことに真っ赤なテールランプが見事に列を成していました。


俺の命運も尽きたか…。
一度は諦めの境地に至ります。


しかし、程なくして渋滞は解消。車の数は多かったもののなんとか法定速度以上を保って走れるようになります。


といっても時間が押している状況に変わりはありません。同時においらの尿意も最高到達点をゆうに越えていました。

あせりに加えて尿意の急激な高まりは、おいらの貧乏ゆすりの反復速度を倍加させます。


カタカタカタカタカタ!!カタカタカタカタカタ!!


静まり返った車内にその振動音だけがかすかに伝わっています。


しかし、こんな極限状態でありながらも我は決して立ち止まることは許されません。っていうか、膀胱炎を本気で心配したので家に帰った後にネットで調べましたからねえ、症状を。だったら途中でコンビニにでもどこでもトイレに寄れよって話ですが。


なんとか順調に進んでじじばばの住まいの一つ手前の市にあるバーミヤンで夕食をとることになったんですが、膀胱が今にも破裂しそうで車から降りたら前かがみでとことこ歩いてる感じでしたわ。


一直線にトイレに急行。


ふう…


安堵の声を漏らし天を仰ぎます。


そして、夕食の時間と相成りますがおいらにはまだやらなければならない仕事が残っておりました。
トイレを終えると、一度店内を出て二つのアイテムを車から取り出し、改めて席に座ります…。


続く。

じじばば旅行記番外編・1 再び…

2006年12月22日 | 一人旅
最後の訪問地、猿橋を16時頃には後にし、あとは一直線で帰るのみです。この時間なら渋滞を加味しても、前回の記事で書いた「夜に大事な用」までには間に合うだろうと予測。


中央高速道路上り線ではよどみなく進みます。
よしよし、予定通りだ。


しかし、電光掲示板にいやな表示が…。


「首都高速 10km渋滞」


10kmは長いなあ。
ある程度の渋滞は覚悟していましたが、だいたいいつも決まった所だしせいぜい3~4kmだろうと高をくくっていたおいらにはショッキングな情報。


しかし、それでも進むしかありません。


1時間もしないうちに首都圏に入りましたが、中央高速道路と首都高との境目ぐらいでとうとう渋滞に捕まります。


スピードメーターの針が1mmも上がることがない状態がしばらく続き、ちょっと上がってはまた同じ状態が続く…


そして、ちびちび進みながら前方に見えてきたのが池袋サンシャインビル。
時はすでに首都高に入ってから1時間以上も経過した、18時30分頃。

そびえたつビルはあまりに高く、発せられる光もあまりにまばゆい。

「500m先 東池袋出口」

この標識を見つめながらふとある考えがよぎります。

降りてしまおう。


「夜に大事な用」とは、つまり池袋にあったんですね。このじじばば旅行とは全く別次元に位置していることなんですが、じゃあ池袋に何があるのか。
何があるといったらそれはメイド喫茶しかないわけですよ!

このブログで久々に「メイド喫茶」という言葉が登場しましたが、こーゆう形になるとは思いも寄りませんでした。


詳述すると、おいらがよく通っていた池袋のメイド喫茶のメイドさんがこの日にご卒業されるということで、是非これは行かねばということだったんですわ。


そのメイドさんというのは、おいらの第2次メイド喫茶集中期の中心を担っていた方の1人で、だいぶ楽しい時間を過ごさせていただいた方です。


卒業式の日は宿を取った後に知ったわけですが、奇しくも旅行2日目に重なったことはアンラッキーなのか、それとも、もし旅行1日目に重なっていたら間違いなく行けなかったことを考えるとラッキーといえるのか、どちらとも言えないのですが。


っていうか、もしじじばばを連れてそのメイド喫茶に突入していたらどうなっただろうw
あまりの人の多さとなんだここは?って感じでぽかーんだろうなあ。

いや待てよ?
じいちゃんはけっこうテレビ見てて意外といろいろ詳しいからなあ。モーニング娘も確か知ってるし。ということは世に「メイド喫茶」なるものが流行っているのも認知しているのでは。とすると…おお!

ばあちゃんは…知らないだろうが、オセロが得意だった!ということは、メイドさんとばあちゃんがオセロで勝負!…おお!

メイド喫茶に年寄りが来たことなんてないだろうし、これは斬新だぞ!


と今思いついたんですが、こーいった類の妄想がいかに時間を浪費しているのかがよく分かりました。


まあ、とにもかくにも時間が刻一刻と進むにつれ、そして、デジタルウォークマンの充電もなくなり、車内に水樹奈々の歌声の代わりに静寂が支配するにつれ、おいらの焦りは色濃くなっていったのでした。

続く。

じじばば旅行記・7 どっかーん

2006年12月21日 | 一人旅
へ…へ…へ…

へけけ!

特に意味はないです。


そんな感じで(どんな感じで?)、道志渓谷に向かうことになるのですが、その道中にハプニングが起こります。これは、前回の記事で書いたようなどうでもいい間違いではなく、正真正銘の事故です!


国道は片側一車線で、山深いところに入るため坂をどんどん上っていきます。おいらの前には大型トラックがのろのろと走っていましたが、特にいらいらするわけでもなくマイペースで走行。


すると、右コーナーに差し掛かるところで前方のトラックが突然急ブレーキをかけたんです。あれ?どうしたんだ?と思う間もなく、反対車線を走っていたバンがアンダーを出して(曲がりきれずに)、トラックと接触!


Crash&Burn!!! Crash&Burn!!! Crash&Burn!!! Crash&Burn!!!


あーひゃっひゃっひゃ!!!!いやーっほーー!!!
喜び勇んで、反射的にデジカメのシャッターを切ります。






……
この男は、なんて不謹慎なんでしょう。


幸い、トラックはスピードを出していなかったこと、そのすぐ後ろを走っているおいらも十分な車間を取っていたことで、大事には至らなかったわけですが。



いや、ぼくもびっくりしましたよ。交通事故をリアルタイムで目撃するのは今年に入って2度目なんですよね。前回は四国一人旅の際、松山城のお堀で自転車とバイクがぶつかったところを見たんですが、このときも思わずデジカメのシャッターが…。


これはおいらのうちに眠るジャーナリスト魂ですね(初耳です)。


高ぶった鼓動を抑え、事故現場を横目にさらに先へ進みます。
っていうか、言っちゃあなんですが、道志渓谷は全く持って期待外れでした。渓谷はまあ、川は流れていましたがなんてことはありません。申し訳程度に温泉はありましたが、ほかには何も無し。


ただ、途中から大月方面へ向かう県道はタイトなヘアピンカーブが続くスリリングな道で、運転してて楽しかったです。このカーブは走り屋が喜びそうだなあって思っていたら案の定、カーブのアスファルトに黒いタイヤ痕が残っています。


有名な峠道は、走り屋とかがやんちゃしないようにカーブにでこぼこが入ってるのをよく見かけるんですが、この県道は途中まで手付かず。夜中には派手なスキール音がこだましているんでしょうなあ。



そうして、山中湖入りしてから2時間弱をひたすら一般道で走り続け、ようやく猿橋に到着。入口には「ようこそ猿橋へ!」なんて看板が掲げられていましたが、観光地を思わせる雰囲気はどこにもなく、ただ小さな公園に駐車場があるだけ。


公園には子どもとお母さん、落ち葉をほうきで掃除しているおばあさん、端で何事かケータイで話している高校生と思しき若者、これだけです。


おまけに、そこに生えている木が銀杏の木でくっせーくっせー。
あたりを探してみましたが、一体どこにお目当ての橋があるのか分かりません。堪らずそこにいたおばあさんに場所を尋ねると、「あっちですよ」とおいらが探していた逆方面を教えてくれます。


わっかりにく!!なんじゃここは!


さらにですよ、駐車場の目の前に「ここには駐車しないで下さい」って看板が。意味わかんねーし。


まあ、確かに橋はありました。下を流れる川からもかなり高さがありました。下に下りることもできました。





とりあえず記念撮影はしましたが、ここには二度と来ないですね、言っちゃあなんですが。


最後にへんなオチがついてしまいましたが、これにて全ての日程が終了。じじばばを家まで送って帰宅…

なのですが、実はこの日、夜に大事な用がありまして。じじばばを家に送った後もおいらはすぐに帰宅できるわけではありませんでした。



じじばば旅行記番外編に続く。

じじばば旅行記・6 どうしてどうしてぼくたち出会ってしまったのだろう

2006年12月20日 | 一人旅
昼食を取った後は山中湖へと出発。
ガイドブックでは、河口湖から山中湖へと続く国道は頻繁に道路工事を行っておりよく渋滞する、といった情報が掲載されていましたが、全くその通りでした。


まあそれでも、時間に余裕はありましたのでのんびりと進むことにします。渋滞の長さはそれほどでもなく、じきにスムーズに流れ出しました。


山中湖畔の富士山が見える絶景ポイントに到着。いつものように写真撮影。



山中湖からの富士山


写真にあるように、昼を過ぎてだんだんと雲が多くなってきたのが多少気になりましたが、訪れる予定の場所も残すところあと一つ。昨日、今日の午前と雲一つない晴天続きだったことに感謝します。


おいらは、海とか湖とか水が溜まっているところに旅行すると、そこの観光遊覧船に乗りたがる習性があります。船に乗って風を受けるとなんかうきうきわくわくわくわくパレードしちゃうんですよねえ。


ん?うきうきわくわくわくわくぱれーど?なんか語呂がいいなあ(どうでもいい)
っていうか、ここまで記事を読んでくださっている方は、その「ん?うきうきわくわくわくわくぱれーど?なんか語呂がいいなあ(どうでもいい)」という下りも読んでいるってことですよねえ。なんか……すいません。雰囲気で……すいません。



計画段階では河口湖か山中湖で乗船を考えていました。河口湖では乗りませんでしたので、チャンスはこの山中湖。
しかし、けっこう気温が低く風も強くなっていたので乗船は諦め、湖畔を一周することに。

湖畔から見た富士山でじじばばも喜んでいましたし。
後に話したことですが、ほんとにこの旅はじじばばにとってかなり楽しく満足な旅だったようです。


富士五湖を全て車で回るなんてなかなかあることじゃない。老人会のほかの連中に自慢ができるぞ。


なんて、嬉々として話していましたw


じじばばは老人会で群馬・栃木方面へ温泉旅行には頻繁に行っていましたが、山梨県は初だったんですね。さらに、絶好の晴天、レインボー、富士山と富士五湖と多くの好要素が重なったわけですな。


おいらの最大の目的は100%以上に達成されたのでした。


湖畔を一周後、次に向かうは道志渓谷というところ。おいらは渓谷っていう、景観がよさそうな言葉にも弱いです。ここで、ナビを「猿橋」というところにセットします。


ネットで調べていた際、日本三奇橋の一つで「猿橋」というのが山梨県にあるという情報を得ました。奇橋とは珍しい構造の橋でこれは是非見てみたいと思ったのです。


しかし、おいらは大きな勘違いをしていて、前述した道志渓谷に猿橋があるものだと勝手な思い込みをしていたんですね。


実際には、道志から50km以上は離れていると思われる大月市に猿橋があって、ナビは全く逆のほうを案内するわけです。


なんだこのナビは?ここにきてわけのわからんことを言いやがって。700m先を左折です、じゃねーんだばかやろう!その自動音声で(車内で流している)水樹奈々の歌声がいちいち遮られて小さくなるじゃねーかこのやろう!


2ヶ月前の旅行と同様、車内音楽は全て水樹奈々で満たされていましたが、じじばばからそのことに触れてくることは一度もありませんでした。


とにもかくにも、怒りは収まりません。


なんで猿橋にセットして一般道優先にしてるのに高速道路に乗るルートなんだ?なんで大月インターで降りることになるんだ?


僕の脳はサル以下ですわなあ。ナビの自動音声のお姉ちゃんにしてみればオール水樹奈々をいい加減なんとかしろ、と言いたいところですわなあ。リフレインも叫びませんわなあ。


一度車を停め、地図とナビをよく確認してみてやっと自分の誤りに気づきます。


なんだ、大月にあるのか。


予定では、道志渓谷を通っている国道を抜けるとその先は相模湖にぶつかるので、そこから高速に乗って帰るというものでした。


相模湖までは行かずに、分岐している県道に入ればうまいこと大月に寄れそうです。結局、道志渓谷を通って、(遠回りする形で)大月にある猿橋に立ち寄ることになります。


続く。

じじばば旅行記・5 ラルクアンシエル

2006年12月19日 | 一人旅
白糸の滝は、たまたま地図で河口湖周辺の観光地を探っているときに見つけました。地図上では本栖湖からもけっこう距離がある感じでしたが、ネット情報では車で1時間半足らずということだったのでとりあえず計画に盛り込んでいたのです。


あくまでもとりあえずなわけで、優先順位が高い場所ではありません。河口湖からは一旦南下するという、ちょっとめんどくさいルートなので計画段階では1日目に時間があれば寄れたら寄ろう、もし寄れなければ次の日に回そう、とぐらいにしか考えておりませんでした。

しかし…
何の気なしに行った白糸の滝が、今回の旅行の中で最大の感動を呼ぶ観光地になったのです。


道中、全く渋滞することなく順調に進み、河口湖のホテルを出発してから2時間ほど経った午前11時頃に白糸の滝に到着します。


がら空きの駐車場に車を停め、いざ滝つぼ付近へと歩を進めました。
滝つぼへは割と長い階段を下っていかなければなりませんでした。上から滝つぼを見ることができ、そこで三脚を立てて写真撮影をしてる人もいます。


おいらはここで少し迷います。ばあちゃんのことです。
足が悪いばあちゃんにこの階段の上り下りはきつくないだろうか。ここから見える風景だけでも満足してもらえるのでは。

しかし、せっかくここまで来たんだしちゃんと見て帰らないのはもったいない、ばあちゃんはしっかり俺が手を取って付き添っていれば問題ないだろう、という結論に達します。


そうして、階段を下り滝つぼまで来てみると思いも寄らない風景が…!







時は奏で~て思いはあふ~れ~る~♪

空中のアーチですよ!
レインボーですよ!



こんなでかい虹を間近で見ることなんて、今までの人生で初めてです!
もちろん、じいちゃんばあちゃんも大喜び。感嘆の声を上げ、こんなすばらしいものを見てまた長生きできる、なんて一言もw

いやー、全然眼中になかった白糸の滝がこんなに素晴らしいところだったとは。
やっぱ、この旅は夏の一人旅同様、神が降りているなと思った瞬間でした。

おみやげやさんで買い物ついでにおばはんに話を聞いてみると、どうやら秋の空気が澄んでる時期で、しかも天気が良くないとなかなか見れないという希少なものらしいことが判明。
感激もさらに高まります。


写真にもはっきり写るぐらいに虹がかかってんだもんなあ。
ほんと来て良かったわー。
何度も言いますがよかったよかったー。


白糸の滝を後にし、次は泊まったホテルへ忘れ物を取りに向かいます。
元来た道を引き返したわけですが、途中の道には富士五湖の一つである精進湖がありました。他の湖と比べてかなり小さくマイナーであるため、立ち寄る計画はなかったものの、白糸の滝からの帰り道で湖畔を一周することになります。



特段これと言って印象に残っているものはないんですが、精進湖を巡ったことで富士五湖のうちの4つを制覇したことになりました。


ホテルで無事忘れ物を回収後、河口湖畔で昼食を取ることに。
2ヶ月前の旅行の時に河口湖畔でほうとうを食ったことを思い出し、もう一度行ってみることにしたのでした。

前回の時と全く同じ店で食ったわけではなく違う店にしたのですが、これがまた客が誰もいないんですね。じいちゃんが思わず、「この店はちゃんとやってるのかー?」なんてでっけえ声を出す始末。店の奥のほうから「やってますよー」って反応があるもの、店員の姿は見えず。


食堂が2階にあったので2階に上がったわけですが、一瞬広い店内かなと思ってしまいます。でもよく見たら壁全面が鏡だったですわ。なんか意味あるのか?広く見せかけるだけのものか?これは?

レジは出入り口から一番遠い場所にあり、そこにぽつんとおばはんがいるだけ。そして、お冷・おしぼりを持ってきた際「注文はその場で言ってください」と一言。

まあほかに客もいないし店内も狭いんで問題はないですけど、どうも店の選択を間違えたようです。

おまけに出てくるのがおせーおせー。
30分ぐらい待ってやっときたはいいものの、味はというと、ここでじいちゃんの一言。

「高速のパーキングのほうがよっぽどうまい」

続く。

じじばば旅行記・4 いたこのいたろう

2006年12月18日 | 一人旅
定期的に更新されることがほとんどないこのブログで、二日連続での記事作成は快挙です!明日は雪が降りますな、槍も降りますな、敏いとうも降りますな。

前回では本栖湖の千円札裏の撮影ポイントが見つからず、ばあちゃんもホテルに忘れ物をしてしまう、というところで話が終わりました。
続きです。


ホテルに電話してみるとやはりバッグの忘れ物が届いておりました。特徴を聞いてみると、ばあちゃんのものと一致。取りに戻らねばいけませんが、おいらの旅行計画では、西湖・本栖湖と西に向かい、そこから静岡県に位置する白糸の滝まで南下、そのあとは元来た道を戻り河口湖を通って山中湖へというものでした。

つまり、もともと河口湖に立ち寄る計画なのでその旨を祖父母に伝え、旅の先を急ぐことになります。
一応、本栖湖ではそれらしい写真を収めます。その風景を見て、じいちゃんもたぶんここなんだろうって言ってましたし。とりあえずまあいいか。


(それらしくもない写真:本栖湖)



(それらしい写真:本栖湖2)



そうそう。
話が前後しますが、西湖から本栖湖へ向かう道は青木ヶ原樹海を通る道です。このとき、


「自殺者は寂しそうに道を1人で歩いてるみたいなんだけど誰かいるかな」


なんてことを、笑いながらじいちゃんと会話をしていました。
呑気なものですが、一瞬、ある一言が頭をよぎります。


実は、この旅行の2ヶ月ほど前に親友二人と山梨県に旅行に来ていたんですね。んで、どこ行こうって話になったときに、おいらは興味本位で「樹海に行ってみようぜ」と提案したんですが、霊感の強い彼女を持つKから「なんかもらってきてもいけないし、そんなとこ行くものでもない」と拒否されます。


おいらは、幽霊とかそーゆうよく分からない存在は実際に見てもいないので全く信じておりません。まあでも、彼の言うことも一理あると思い意に従います。
っていうか、信じてないしほんとにいたら怖いですからねえ!

信じてませんが、その彼女の言うことには、なんかおいらの部屋に幽霊が常駐してて、おいらの精神に悪影響を及ぼしているらしいんですよね。

んなことあるもんかとは思ったんですが、おいらの部屋には新塩で盛塩されたものがちゃんと三箇所に設置されております。これでもうばっちりだ!



樹海の只中を抜ける際、おいらは祈っていました。


「たとえなんかへんなものがいたとしても、おいらにはお守りがついてる!だからだいじょぶだ!」


お守りとは、今年の一人旅でヒッチハイクしているときにたまたま道端で発見したものです。ずっと放置されて誰の目にも留まることがなかったのに、ヒッチハイクでたまたまおいらが見つけたのも何かの縁だろうと思い、それを拾って大事にしてきました。


もちろん、今でも大切に保管されております。
その守り神がおいらに降りかかるどんな厄災もけちらしてくれる、そう固く信じているわけです。信じているっちゅうより、絶対そうです!間違いない!


ということで、本栖湖を後にし、白糸の滝を目指します。
そこに行く途中、誰もがその名を耳にしたことがある地名を通ることになります。それは、「上九一色村」。


しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこーあーさーはーらーしょーこー♪


ほんと何にもないところなんですが、この村のある一角で数年前には秘密裏に毒ガスが作られていたんですよねえ。んで、家宅捜索が入ったとき、情けないことにしょーこーは中2階のせまっくるしいところに隠れてたんですよねえ。


すれ違いざまに注射器でVXガスを吹きかけるとか、ほんとありえねえなあ。
ポロニウム飲ませればいいんですよ。


そうして、第7サティアンを抜け静岡県朝霧高原というところにくると、ここには牛が放牧されててなんとものどかな感じです。っていうか、牛を見るとどうしてもきんぎょが空を飛ぶんですよねえ。きんぎょは100まで踊りを忘れないんですよ。


ということで続く。

じじばば旅行記・3 健康第一

2006年12月18日 | 一人旅
朝食が7時半からということで、ホテルの部屋に戻ると祖父母はすでに起床し食堂へ向かうべく準備を整えておりました。


戻ってきたその足で二人を連れ、昨日夕食を取った同じ場所で朝食となります。食堂内は全ての席が埋まるほどに人であふれかえっていました。このホテルはほんと繁盛してますなあ。


朝食後は朝風呂を一杯浴び、9時過ぎにはホテルをチェックアウトします。ホテルの正面玄関付近で、紅葉した木をバックに写真撮影。




これは是非じいちゃんばあちゃんにも見せようと、早朝に行った富士山景観ポイントを案内。早朝来た時よりもさらに人が増えてました。ここでは3人揃って撮影。


次に向かうのは、西湖の北側を経由して本栖湖へ。


(西湖:河口湖に比べて釣り人がけっこういた)


千円札の裏側に書かれている富士山のモデルとなっている場所が本栖湖でありガイドブックに撮影場所の詳細が書かれていましたが、付近を捜索するもなかなか特定できません。

また、車内でもちょっとしたハプニングが起こっていました。
じいちゃんがばあちゃんにあめをくれと要求。
ばあちゃんはあめが入ってると思しきかばんを探しますが一向に見つからず。
とりあえず、本栖湖の湖畔に車を止めて椅子の下や隅っこを見てるもやはりなし。

どうやらかばんをホテルに忘れてきたようです。


…うーむ。
やはりばぁちゃんのことはいつも気がかりです。

ちょっと足を悪くしていることは以前の記事で書きましたが、それ以外にも、ほんとに元気だった頃と比べると話すスピードがスローになり、口調も弱弱しくなっていました。

年を取っているから当たり前といえば当たり前なのですが、そんな現実を直視するたび心がちくっと痛くなるんですよね。
なんていうか、まず、じいちゃんはおいらが物心ついたときからずっと野球を付きっ切りで教えてくれました。
ばあちゃんからは人間はこうあるべきといったようないわゆる道徳を教えてもらいました。

二人とも厳しい人ではありましたが、自分の心には両親以上に親愛の気持ちがあります。小学校2~3年の間は、両親の仕事の都合で茨城で祖父母と暮らしていました。このときからすでに、自分が10年後・20年後には祖父母はいくつで自分はいくつだから、まだまだだいじょぶだな、とかそんな計算もしているくらい。


まあ、ほかのお年寄りから比べると全然元気なほうだとは思いますけど。
それに、おいらが結婚するまではまだまだ死ねない、って言ってくれましたしw

実際今死んでもらっては困りますわ。そうなったらずっと部屋で1人で号泣し続ければならなくなりますからねえwこーゆうときは、大事な人かそーゆう人に側にいてもらわないと、ほんと気が狂っちゃいますなw


ああ、またへんなこと考えてました。
日本の宗教(神道)って八百万神って言われているように誰でも何でも神様にできるんですよねえ。とすると、じいちゃんばあちゃんがたとえ死んだっておいらの中では神様としてずっと居続けられますよねえ。ある一瞬は悲しくても、きっと心は強くなりますよねえ。何か困難なときがきても見守ってくれている!って頑張れますよねえ。

そうか!
なるほど、宗教とは何ぞやと今分かったような気がしましたw

なんか不謹慎なこと考えたかもしれませんが、おいらもじいちゃんばあちゃんもまだまだ元気に生きていきますよ!正月にはたらこ持っていかないといけないしなあ(何の話だ)。


ということで、続くw

キモス!

2006年12月14日 | 水樹奈々コード譜
いやー、久しぶりの日記です。このブログは非常に波が激しいですなあ。書いたり書かなかったり。ブログは毎日まではいかなくても定期的に更新してこそ意味があるもんですよねえ。

でも、はっきり言ってぽっくんには無理です!B型は飽きっぽいんですよ、きっと。ちゃんと更新している人はほんと尊敬します!同じB型の某M君はすごいなあ。


ってことで、前回の続きではなく適当に独り言をぼそぼそつぶやいてみようと思います。OH!YEAH!

ええとですねえ、今日改めて思ったのはぽっくんキモス!へけけ!

というのは、水樹奈々さんという、とある歌い手さんがおりましてその人のライブのドキュメントDVDを見ていたんですが、とても平静では見ていられないわけですよ。

無意識に大頬骨筋・頬筋が重力とは逆方向に持ち上がり、「ふふふ」「あはは」「えへへ」といった声が部屋に響き渡っているわけです。この時間をハッピーと言わずして何というのか!ハッピーの条件ですよ、PINK SAPPHIREですよ。

今年の夏にあった彼女のライブに行くまでは特定の人を熱烈に応援するという経験がなかったので、彼女のおかげで人生において初めての試みがいろいろとたくさんできました。

先の「水樹奈々のDVDを見る」という行為もまたひとつの実験といえます。テレビモニターに映し出される彼女の映像及び音声によっていかに自分の精神状態の振幅が激しくなるか、自律神経が刺激されるのか、それによる発汗や心拍数の上昇、以上のようにさまざまなことが分かるわけです。

ところで、来年の2月に横浜アリーナで彼女のライブがありまして、もちろん行かないという選択肢はないわけですが、前回のライブの時とは決定的に違う点があります。

精神面で違うということではありません。そもそも、気が違っているということにおいてはぽっくんの人生を最も象徴している事象であり、国レベルでいえば国是であり、アメリカで言えば一般教書演説でまず最初に明記すべきことです。

じゃあ何なのか。いつもの如く、すごい単純なことをまどろっこしいというか回りくどい言い方で非常に冗長、無駄に字数が多くなってることには自分でも憤りを禁じえないわけですが、まあ、今回のライブで歌われる曲で知らない曲はおそらくないであろう、ということです。

水樹奈々さんという方、歌だけではなくて声優さんもやってらっしゃるので、アニメの「キャラクターソング」と呼ばれる歌も数多く歌っております。前回のライブ後、アルバムの曲のみならず、アルバム未収録のカップリング曲、前述のキャラソンといった水樹奈々さんが関わるほぼ全ての曲を自分で収集したわけです。

ある物事に集中したときに発揮される爆発的なエネルギーがこの年になっても衰えない、むしろ向上している事実は非常に喜ばしいことです。

結局、何が言いたいのかといえば「水樹奈々のファンですよ」というたった一点なわけですが。