2017-08-04 23:42:24
音を作るということで、
必要な資質は
「耳」
と
「技術」
と
「知識」
なのだろう。
WADIAが良かったといえる状態は、
860まで、と、いう見方をしているが、
実際、関与していて、
「音」の判断をしていたのは、WADIA氏だろう。
確かに、技術や知識がないと
実際の場面で現物は作れない。
だが、
検査課といっていいか。
その音で良いよ・悪いよと判断できる耳がないと
結局は物にならない。
例えば、知識と技術という点で
最高峰といってよいかもしれない出来である
SONY製品 R1aとか・・
この機器の音は、
当方では、OHだけでなく、音質改善までもっていってくれないと
「良い音」として、渡せない。
それも、かなりのところまで、触って
「きけるかどうか・・保証できない」
むろん、元の状態からくらべれば
格段に音は良くなっている。
だが、機器、全般的なレベルから考えると
技術的、部品的には
最高といってよいけど
音的には、(もうしわけない)
金のかけ甲斐がない。
いくら、技術があっても、
この音じゃ、だめだ。
と、判断できる耳の持ち主が居なかったのではないかと思う。
ひとつには、もっと良い音をきいていないか・・・
自社製品のレベルでいえば、
良い音だというのなら、
それ以上によいというものも
実にあやしくなってくるが、
ただ、その当時はそれでよかったのかもしれない。
これは、当方も
昔は良い音だと思った物が
6LTDなどをきいてしまうと
え?こんな音を良い音だと思った?
と、愕然とすることがあるのと同じで
「もっと、良い音」を知ることも
大切な事に成る。
基準値のレベルが上がってくると
とうとう、R1aは、
音質改善までして、やっとかな?
と、いう風になってしまったが、
このあたりは、
やはり、技術や知識だけでは、どうにもならない。
耳がないと、判断が出来ない。
判断できれば
逆に知識や技術があれば
どう、改善すればよいか、見えてくる。
この意味合いで
WADIA氏という存在はWADIAの要だったと思う。
代理が、ジム―・キニ―氏について
評価がからいのも、このあたりなんだけど。
技術(知識)と耳を一人の人間が兼ね備えていることの方が多いと思う。
YBAなどの技術者もそうだと思うし
LINNあたりも・・・
こういう技術者はほかにいっても、
そこで、また、一世風靡の機器を作り出す。
そして、技術者のくせというか、個性というか
おなじ考え方をしているので
どことなく、
構成が似ている。
ハッキリ、わかったことではないけど
例えば、YBAとFUSION(うろ覚えなので、違うかもしれない)
作り方のベースが非常に似ている。
おそらく、同じ技術者なのではないかとおもってしまうwwww
この耳を育てるという意味合いでは
良い音をきいていくというのが、一番なのだろうけど
良い音になっているという、比べるものがないと
むつかしいものなのだろう。
そういう意味合いでは
当方もどんどん、進化させていくので、
同じ機器でありながら、
進化後を聴き比べることができる。
それは、実に単純といっていいか。
常日頃、よく聞くCD、1枚があれば良い。
こんな音出てなかった。
静音作用がすごくなってる。
しっかり、分離している。
倍音がハッキリしてかつ響きがある。
など、これは、すぐにわかる。
850の栃木のT氏も耳の良い方で
くださるインプレッションの
その聞き分け、着目点など
なるほど、そうなのだ!!と、
敬服の念がわいてきてしまう。
例えば、
アンプがSPをドライブするのは判っていたが
CDPがSPをドライブするとは・・・
と、いう評価・着目点
感覚・感性の鋭い方だと思う。
これは、音が良くなったというだけの受け止め方ではでてこない。
倍音やビブラート、音の成分を聞き分けているからこそ
アンプでは、出なかった音が出る。
すなわち、CDP が SPをドライブする。
その変化を作り出したCDPこそが、
音を決めている。
と、着目できる。
うっかりすると、
音の成分や断面などには、
気がつかないこともあるのにくらべると
インプレを読ませていただくと
非常に繊細な耳の持ち主だと判る。
そして、この耳があるからこそ
代理はぜひとも、
6LTD-blueをきいていただきたいと思う。
技術とか、知識とかなくても、
かまわないのが、
聴き手の特権である。
そして、耳の感性・感覚は人間に与えられた
天からの賜りものだろう。
それは、また、WADIAにとって
WADIA氏の耳が要であったということを
納得させることでもある。
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