ほとりなる波は躍れど、
嬉しさは花こそまされ。
かくも快き仲間の間には、
詩人(うたびと)の心も自ら浮き立つ。
われ飽かず見入りぬ―されど、
そはわれに富をもたらせしことには気付かざりし。
心うつろに、或は物思いに沈みて、
われ長椅子に横たわるとき、
独り居の喜びなる胸の内に、
水仙の花、屡々(しばしば)、ひらめく。
わが心は喜びに満ちあふれ、
水仙とともにおどる。
ワーズワース詩集(岩波文庫)より
嬉しさは花こそまされ。
かくも快き仲間の間には、
詩人(うたびと)の心も自ら浮き立つ。
われ飽かず見入りぬ―されど、
そはわれに富をもたらせしことには気付かざりし。
心うつろに、或は物思いに沈みて、
われ長椅子に横たわるとき、
独り居の喜びなる胸の内に、
水仙の花、屡々(しばしば)、ひらめく。
わが心は喜びに満ちあふれ、
水仙とともにおどる。
ワーズワース詩集(岩波文庫)より