ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

部活は苦しくて当たり前なの?指導者からの暴力後絶たず 後

2021-03-07 | Weblog
2020年令和2年12月27日、日曜日
神戸新聞朝刊教育面、文字起こし

スポーツ指導者の卵たちの意識改革に取り組むのは
日本体育大学だ。南部さおり教授(スポーツ危機管理学)
によると、学生は体罰を駄目だと理解する一方で、
講義で1964年の東京五輪で女子バレーボールチームを
金メダルに導いた監督のスパルタ指導を動画で見せる
と、多くが選手と監督の絆に感動し、憧れを口にした。

南部教授は、指導の名の下に行われる暴力が及ぼす
結果を伝えようと、学生に部活などで子どもを失った
遺族の経験を聞いてもらう研修会を2016年から開く。
「学生が体罰について多角的に見られる機会に
なっている」と手応えがある。

さまざまな模索の中で、体罰をどう根絶できるか。
南部教授によれば、鍵は教員の働き方だという。
部活は教員ボランティアで支えている実態があり、
他の人が口に出しにくい構造が生まれやすい。
「その在り方を根本から見直さない限り、
火種は残り続けます」


教員が生活犠牲にして指導
「生徒たちが部活の在り方に満足をしているのか。
教員は常に考え立ち返ることが必要です」
と話す日本体育大の南部さおり教授

「日本の部活動は教員が個々の生活を犠牲にし、
成り立っている」。日本体育大の南部さおり教授は
現状について、こう指摘する。

実際、鳥取県教育委員会は10月、県立高の教員が部活
の遠征で生徒を車に乗せるなどしたことが内部規定
違反だとして、大量に処分した。背景には、生徒の
負担軽減などがあったが、教員が支えている部活の
実態が浮き彫りになった。

どのような指導が望まれるのか。例えば、フランスでは
柔道の指導者は国家資格だ。取得は容易ではなく、
高い報酬にもつながるため「指導者は『顧客』の
満足度を無視できません」と南部教授。

これに対し日本では、教員の大半が無報酬で、評価は
試合での勝利。そういった状況では教員が権威的に
なり、暴力も起きやすい状況になるという。
南部教授は、「国は子どもたちに安全で安心な
スポーツを届けられるような仕組みを
率先してつくるべきです」と訴える。




3月6日(土)閲覧数:538PV 訪問者数:337人

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