2021年令和3年2月7日、日曜日
神戸新聞朝刊、文字おこし
神戸弘陵、滝川第二 決勝へ
県高校新人大会
後半地力、突き放す 神戸弘陵 ゴールを決める9松隈
2019年秋から県内無敗の神戸弘陵が地力の高さを示した。
新鋭の神戸星城に先手を取られながらCKから同点。
後半開始から一挙4人を入れ替える
積極策を実らせ、2得点で突き放した。
全ゴールをアシストしたのは、1年次から全国舞台を
踏んできたMF田中祉主将だ。精度の高いCKで、
DF田中百のヘディング2発を演出。後半6分には得意の
ドリブルで左サイドを縦に持ち込み、中に入れた
ボールを途中出場のFW松隈が押し込んだ。
「経験がある分、『プレーで引っ張っていけ』と
言われている」と田中祉主将。「全国でやれる自信
がついた」という副将の田中百とともに、今冬全国
高校選手権の主力2人で発展途上のチームを支える。
19年の県選手権を制して以降、昨夏の県総体代替大会
を含めて県内トーナメントで連勝街道
を行く。田中祉主将は「僕たちはまだ
1冠もしていない」と貪欲に頂点だけをにらんだ。
(山本哲志)
10藤田、左足で決勝G 滝川第二
「もう一回、強い『滝二』を見せる」。滝川第二の
MF藤田主将が、意地のゴールで5年ぶりの決勝を引き寄せた。
後半23分。給水タイム直後の意表を突くショーとコーナー
から、藤田が右サイドをえぐる。クロスを入れようと
した瞬間、「相手が来るのが見えた」。巧みに切り
返して左足を振り抜くと、角度のない位置から
放たれたシュートがサイドネットに突き刺さった。
憧れの先輩たちを追い掛けてきた。神戸市垂水区出身
で小学校時代は香川真司がかつて所属した東舞子SC
に所属。フレスカ神戸を経て岡崎慎司らを輩出した
名門に進んだ。1年から背番号10を背負い、
「後に続いていけたら」と自らも
海外でのプレーを夢見る。
足元の技術やゴール前のアイデアに優れ、相手や状況
に応じたシステムを駆使する亀谷監督の下で「頭も
フル回転させている」と藤田は言う。昨秋県選手権
準決勝で敗れた神戸弘陵との決戦へ、「絶対に借り
を返す」と力強く言い切った。(山本哲志)
神戸新聞朝刊、文字おこし
神戸弘陵、滝川第二 決勝へ
県高校新人大会
後半地力、突き放す 神戸弘陵 ゴールを決める9松隈
2019年秋から県内無敗の神戸弘陵が地力の高さを示した。
新鋭の神戸星城に先手を取られながらCKから同点。
後半開始から一挙4人を入れ替える
積極策を実らせ、2得点で突き放した。
全ゴールをアシストしたのは、1年次から全国舞台を
踏んできたMF田中祉主将だ。精度の高いCKで、
DF田中百のヘディング2発を演出。後半6分には得意の
ドリブルで左サイドを縦に持ち込み、中に入れた
ボールを途中出場のFW松隈が押し込んだ。
「経験がある分、『プレーで引っ張っていけ』と
言われている」と田中祉主将。「全国でやれる自信
がついた」という副将の田中百とともに、今冬全国
高校選手権の主力2人で発展途上のチームを支える。
19年の県選手権を制して以降、昨夏の県総体代替大会
を含めて県内トーナメントで連勝街道
を行く。田中祉主将は「僕たちはまだ
1冠もしていない」と貪欲に頂点だけをにらんだ。
(山本哲志)
10藤田、左足で決勝G 滝川第二
「もう一回、強い『滝二』を見せる」。滝川第二の
MF藤田主将が、意地のゴールで5年ぶりの決勝を引き寄せた。
後半23分。給水タイム直後の意表を突くショーとコーナー
から、藤田が右サイドをえぐる。クロスを入れようと
した瞬間、「相手が来るのが見えた」。巧みに切り
返して左足を振り抜くと、角度のない位置から
放たれたシュートがサイドネットに突き刺さった。
憧れの先輩たちを追い掛けてきた。神戸市垂水区出身
で小学校時代は香川真司がかつて所属した東舞子SC
に所属。フレスカ神戸を経て岡崎慎司らを輩出した
名門に進んだ。1年から背番号10を背負い、
「後に続いていけたら」と自らも
海外でのプレーを夢見る。
足元の技術やゴール前のアイデアに優れ、相手や状況
に応じたシステムを駆使する亀谷監督の下で「頭も
フル回転させている」と藤田は言う。昨秋県選手権
準決勝で敗れた神戸弘陵との決戦へ、「絶対に借り
を返す」と力強く言い切った。(山本哲志)