日本サッカー協会(JFA)は、なでしこジャパン(日本女子代表)が
リオデジャネイロ・オリンピック 女子サッカー アジア最終予選で敗退し、
4大会ぶりに五輪出場を逃したことを受け、佐々木則夫監督が退任することを示唆した。
そうです。結果責任に退任はやむを得ないのですが、
日本サッカー協会が佐々木監督を10年近くも留任させた人事も問題です。
佐々木監督は2008年に監督就任してから8年です。
こんな形で責任を取らせることで、退任させる結果となってしまいました。
人事は難しいですね、やりなおしはききません。
考えてみると2011年
ワールドカップでアメリカとの決勝戦
延長戦終了時点で2-2の同点でPK戦に突入し、3-1で勝利して大会初優勝
チームはフェアプレー賞を、澤が大会最優秀選手賞と大会得点王を受賞
FIFA主催の世界大会で日本代表が優勝したのは男女・年代別通じてこれが初めての快挙
そして、澤さんがFIFA女子最優秀選手賞を、佐々木監督がFIFA女子最優秀監督賞を受賞
ロンドンオリンピックでは銀メダルを獲得。
この2011年が最高潮でした、それまで育ててきた人材と戦略がピタリと合致した年でした
ここを佐々木さんの花道にして、もっと協会の重鎮に育てる道があったのではないか。
世界が日本を研究しつぶしにくるのは目に見えていたし、そして次の時代の選手を
育成する必要がありました。
しかし、現実はその時のメンバーのほとんどが現在の日本代表です。
佐々木監督のもとで闘った戦友の選手たちの世代交代が進みませんでした。
これは佐々木監督も戦友を若手に切り替えるのは人事の面から断行するのは
難しかったのかもしれません。
日本的な人事だったのでしょう。
そういう意味では実業界も組織と名のつくところは同じ現象が起きます、
長くリーダーを同じ人がするとよどみます。それを防ぐためにルールを
つくってきました、役職定年制、任期制限などの制度が生まれてきました。
結果的には佐々木監督を長く引っ張ったせいで、女子サッカーも
佐々木監督にも厳しい結果を押し付けることになりました。
この人事を決める人達の将来を見通す力の無さがこの結果を生んだのだと
言っていいと思います。
このように人事とは難しいものです。
人事をするには覚悟もいるし、批判もあるし、それでも先を見越した
信念が必要になってきます。