今週は、国会が始まって難題だらけの課題が山積しているが、その中でも子どもの減少は致命的と言わざるを得ない。
日本の人口で人数が多い年齢は、70代前半と40代後半であるが、それ以降はただただ減少の傾向が止まらない状況である。70代が多いのは、戦後の復興と経済成長を進めるためには、人手が必要なことから人口が増えていったと推測する。
40代は、その子どもたちに当たるので、当然増えているわけである。
ただひたすら少子化対策と看板を掲げても、現在の人口の増加は戦後の復興政策にともなう経済成長が関係していると考えれば、現在の日本にそのようないざなぎ景気みたいなことが、近い未来にあるとは予想もできないと考える人がほとんどだろう。
そのうえ戦後は、大家族家庭だから、子どもがどんなに多くても誰かが面倒みるし、貧しくとも食べるものは何かしらあったので、自然に子どもの人数は増えていったと思われる。しかし現在は、核家族世帯がほとんどだから、働くには子どもを面倒見る家族がいないから、結局子どもを何人も育てることはできない状況である。
今の日本で人口を増やそうとするならば、1世帯で子ども3人は持ちたいところであるが、経済事情や親など同居家族がいないとほぼ不可能であると考える。今後、50年も経てば日本人口は、半減してもおかしくないと思える、そしてその年齢別人口構造は逆ピラミッド型になると考えれば、どれだけ増税しようが年金が減る時代は確実にやってくるとしか思えない。
政府が考える対策は、金を配ることしか出てこないと思うが、税収不足の赤字国債連発に陥れば、企業ならば倒産の運命となるに違いないが、その頃には今の政治家はいないだろう。
いずれにせよ人口増加を期待するなら、生まれる子どもが増えなければならないが、ちっぽけな経済対策だけでは人口減少は食い止められないと予想する。
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