最近は良い天気に恵まれています。いよいよ初夏の始まりという感じですが、気温差が激しいので、体調を崩していて、のどが痛いです。先日地元前橋市の龍海院に行ってきました。地元で40年以上も住んでいますが、中に入ったのは初めてです。酒井氏は徳川将軍家の親戚筋に当たる家柄で、家康が徳川幕府を開く前から数々の戦で戦功を上げる名家でした。厩橋(前橋)初代藩主酒井重忠は本能寺の変で織田信長が討たれた後、京都で信長に接待を受けていた主君家康が領地に戻るまでの道筋を警護したほか、関ガ原の戦いでも戦功をあげました。龍海院は慶長6年(1601)、川越から移封となった重忠が徳川家康の命により建て、前橋酒井氏の菩提所とした曹洞宗の寺で幕府大老職を勤めて“下馬将軍”といわれた四代忠清の建立という本堂のほか、山門・鐘楼・位牌堂・禅堂・開山堂があります。境内には、酒井氏初代重忠から九代忠恭までの広い墓所もあります。皆さんも譜代大名として幕末まで徳川家を支えた名門の大名家を忍ぶ、のんびり旅をしてみてはいかがですか。
龍海院山門
4代将軍の大老として権勢を誇った4代忠清の墓。5代将軍となった同じ群馬県の館林城主である綱吉との権力争いに敗れたのは何とも皮肉な歴史ですね。
龍海院の説明版
初代重忠の墓。正室と並んだ墓は、徳川家が天下を収めない時代に夫婦で苦楽を共にしたよき時代を反映しているようです。
初代前橋市長下村善太郎の墓。私財をなげうち、地元の発展に尽くした善太郎の葬儀には多くの市民が参列したそうです。