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中国外務省の華春瑩さんは4月25日の記者会見で靖国神社参拝を巡る一連の安倍晋三首相の発言について「もし日本の指導者が過去の侵略の歴史を『誇りある歴史と伝統』とみなすならば、アジア諸国との関係にも未来はない」と言いました。
朴槿恵大統領は4月24日の会見で日本の急速な右傾化をめぐり「(日本の)正しい歴史認識が前提とならない限り、過去の傷が悪化し、未来志向的に進むことは難しいため、この部分について賢く慎重に考えてほしい」と述べました。「右傾化は北東アジアだけでなくアジア諸国全般との関係を非常に難しくする」として日本の安倍内首相らの右傾化政策に警告しました。これに対して安倍首相は国会答弁の中で「脅しに屈しない」という挑戦的な表現で対抗姿勢を見せたとも報道されています。J
また、安倍内閣の閣僚とともに「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の168名が集団参拝したという衝撃のニュースは、アメリカのニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルなどでも大きく報道され批判がされているそうです。ニューヨーク・タイムズは「日本の不必要な国粋主義」と題した社説で「日本政府が周辺国の歴史的な傷に触れている」と主張。アメリカの外交問題評議会が発行するフォーリンポリシー紙は、「日本政府の人たちが靖国神社を参拝するのは、この時期に非常に間違った考え」「日本は今、敵ではなく、友人が必要な時」「安倍首相と閣僚は日本を助けられる周辺国を侮辱する行為をなぜこの時期にするのか分からない」「それは危険で無謀な国内政治用」「オバマ大統領は安倍首相にもう靖国神社を参拝すべきでないと直接忠告するのがよい」とまで主張しているそうです。 P
そして、靖国参拝について、北朝鮮側が反応するのは極めて異例ですが(北朝鮮では国民に軍国主義を徹底させているため、同様の思想を持つ靖国を批判してこなかったと言うひともいます。)朝鮮の朝鮮中央通信は4月24日、安倍晋三首相による靖国神社への供物奉納や麻生太郎副総理兼財務相らの参拝を非難する論評を配信し、「軍国主義の亡霊をよみがえらせようとする妄動。朝鮮とアジア諸国への耐え難い挑発だ」と軍国主義の亡霊に取り付かれている自国の政策さえも返り見ずに主張しました。
2015年に開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた第2回準備委員会が4月22日から5月3日まであり、ジュネーブの国連本部で協議が始まっています。会議に向けての実践的課題が決められる予定です。
新アジェンダ連合(核兵器廃絶へ共同行動をとる7カ国)を代表して発言したブラジルの代表は、「安全で平和な世界の唯一の保障」が「核兵器の完全な廃絶」にあることを強調。「いま行動する時であり、明日では遅すぎる」と訴えました。
北朝鮮で朝鮮半島情勢が緊迫し、イランの核開発をめぐる協議も進展せず、現状に警告を発する意見が出されました。北朝鮮のミサイル実験や核実験を非難する発言も相次ぎました。先立って4月19日には、中国外務省の森軍縮局長が「核軍縮に向け、中国の軍備状況が不透明だ」との懸念を抱いているとの趣旨の報道陣からの批判質問に(非核を求める国連の世論にも押されたのでしょうか)唯一の被爆国「日本に対しては、絶対に核兵器を使わない」と主張しました。
準備委員会で4月24日には、日本から参加した、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長は「核兵器の非人道性」に焦点を当て核廃絶に取り組むよう演説しました。そして同日、ジュネーブ核拡散防止条約(NPT)再検討会議、第2準備委員会で南アフリカの代表団が提出した共同声明は「核兵器の人道的影響は根本的かつ世界的な懸念として認識が高まっており、核廃絶と核不拡散を実現する上で中心となるべきだ」と明記され、「核兵器が二度と使われないことを保証する唯一の手段は核兵器の全廃だ」と主張したものでした。
日本政府にも、当然、この核兵器の全廃を含む声明への賛同が求められましたが、米国による「核の傘」が事実上、北朝鮮などによる攻撃の抑止力となっているためでしょうか?、「いかなる状況下でも核兵器が二度と使われない」との表現について「日本政府(安倍内閣)」は何故か反発をしました。
「日本政府(安倍内閣)」の意向をうけ、「現実に核兵器が存在する中で相いれない」(天野万利軍縮大使)として、唯一の被爆国日本は、非核国としての共同声明への賛同を見送ったのです。つまり、日本は米国による「核の傘」による核の間接保有を認めて(保有を認めることは当面の廃絶も実質的に拒否しています)、状況次第では日本政府は核兵器を使用することも認めると言ったに等しいのです。本来、非核各国の中心になるべき国の政府は、アメリカの核の傘を肯定し核使用さえ肯定したのです。従来この種の署名には、核保有国アメリカの同盟国である日本等は反対していますが、今回は日本から、広島市長と長崎市長の直接の訴えがあったことから、当然日本のイニシアチブに非核各国の期待は高まっていました。
共同声明には核を保有しない国々74か国が非核国家として名前を連ねました。しかし、日本の広島市長と長崎市長からの訴えもあって声明に賛同した、非核各国にとっては、日本が非核国家としてイニシアティブを発揮することへの期待がとても大きかったのに、その核廃絶の発信元で、唯一の被爆国で、非核大国「日本」のはずの政府が、この非核声明に署名しないというアベコベのまるで裏切り行為のような結果となったことに、NGO団体などからは批判の声さえ上がり、ジュネーブの軍縮会議日本政府代表部の建物の前では、集団抗議活動さえ発生しました。
従来、平和国家として尊敬されてきた日本が、国連関係の会議に際して抗議活動を受けることは、極めて異例です。
(共同声明署名の非核の国々: アルジェリア、アルゼンチン、オーストリア、ベラルーシ、バングラデシュ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボツワナ、ブラジル、カンボジア、チリ、コロンビア、コスタリカ、コートジボワール、キプロス、デンマーク、ジブチ、エクアドル、エジプト、エルサルバドル、エチオピア、ガーナ、ジョージア、グレナダ、グアテマラ、ローマ教皇庁、ホンジュラス、アイスランド、インドネシア、イラン、アイルランド、ヨルダン、カザフスタン、ケニア、クウェート、レバノン、レソト、リヒテンシュタイン、ルクセンブルグ、マレーシア、モルディブ、マルタ、モーリシャス、メキシコ、モロッコ、モザンビーク、ナミビア、ネパール、ニュージーランド、ニカラグア、ニジェール、ナイジェリア、ノルウェー、パラオ、パナマ、パプアニューギニア、パラグアイ、ペルー、フィリピン、カタール、サモア、シンガポール、スワジランド、スイス、タンザニア、タイ、トンガ、トリニダード・トバゴ。ウガンダ、ウクライナ、ウルグアイ、イエメン、ザンビアおよび南アフリカ)
非核大国への日本は、夢の中のオリーブだったのでしょうか。
しかし、これが、今日の日本内ではもうマヒして、議論も批判もされなくなった日本の右傾化の実証でもありました。それは、祖父岸信介元首相(1945年9月にA級戦犯容疑で逮捕され1948年まで拘禁)の亡霊を追い求め、更なる右傾化を進めようとする安倍内閣の亡国への衝動のようでもあります。(安倍内閣に限らず、アメリカの核の傘の下にある日本政府は、1996年から国連総会で提案がされている「核兵器禁止条約」NWC)案(2007年にコスタリカ、マレーシア両政府の共同提案化)や非同盟諸国を中心に提出された「国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」等、数々の核兵器禁止を求める国連総会での決議に棄権をし続けています。)
4月28日は、安倍首相の悲願でもあった、サンフランシスコ講和条約締結の記念式典が開かれます。戦争被害を受けたアジア諸国やソ連を排除し米英のイニシアティブによる連合国参加諸国との単独講和で(インド、台湾、ソ連、韓国、中華人民共和国などは条約を非締結)、原爆や無差別空爆のアメリカの戦争犯罪も免罪し、主権回復どころか沖縄や小笠原などを当面アメリカの支配下に置くことさえ明記した屈辱の講和条約でしたが・・・。P
(今日は経済大国の日本が当時アメリカに屈服した屈辱的な条約なのに、それを祝い、(今回の国連の共同声明署名拒否も当然そう言う意向なのでしょう?)さらにアメリカのご機嫌をとらなくてはいけないのは何故なのでしょうか?J。[屈しない]と言いながら、どうしてアメリカには、すぐ屈服するのでしょうか??.)
オリーブ橄榄树
(旧約聖書の「ノアの箱舟」ではハトがオリーブの枝をくわえて飛んできたことで、洪水が引いたことを知る)平和の象徴:オリーブの枝
不要问我从哪犠里来
聞かないで私にどから来たか
我的故乡在远方
私の故郷は遠くにあります
为什么流浪
何ゆえ流浪する
流浪远方 流浪
遠く流浪 流浪
为了天空飞翔的小鸟
小鳥が空を飛翔するから
为了山间轻流的小溪
山間に小渓の軽流があるから
为了宽阔的草原
廣びろとした草原があるから
流浪远方 流浪
遠く流浪 流浪します
还有 还有
あったよ あったよ
为了梦中的橄榄树 橄榄树
夢のなかにオリーブが オリーブが
不要问我从哪犠里来
私にどから来たか聞かないで
我的故乡在远方
私の故郷は遠くにあります
为什么流浪
何ゆえ流浪する
为什么流浪远方
何ゆえ遠く流浪する
为了我梦中的 橄榄树
私の夢のなかのオリーブのため
不要问我从哪犠里来
私にどから来たか聞かないで
我的故乡在远方
私の故郷は遠くにあります
为什么流浪
何ゆえ流浪する
流浪远方 流浪
遠く流浪 流浪します