2月3日、安倍総理は、総理大臣官邸でアメリカ合衆国のジェームズ・N・マティス国防長官による表敬訪問を受けました。
トランプ政権の閣僚初の海外訪問先として、マティス国防長官が、韓国と日本を選んだことは、象徴的でした。そして、歓迎した安倍首相は、なぜかはしゃいでいる様子です。
前日の2月2日には、訪韓して、龍山駐韓米軍司令部を視察し、午後には政府ソウル庁舎と大統領府を訪問して、黄教安・大統領権限代行首相や金寛鎮・国家安保室長と会談しました。2月3日には尹炳世外相や韓民求国防相とも会談した後に午後に訪日したのです。
「我々は、南シナ海で戦争するだろう...間違いない」「米国と中国は、南シナ海の島々を巡って10年以内に戦争するだろう。間違いない。同時に、米国にとっては中東が他の主要な戦争となる。」と述べるトランプ政権の首席戦略官兼上級顧問スティーブ・バノン氏に劣らず、好戦家と言われ、狂犬とのあだなもあるマティス国防長官ですが・・・。
(「もし私を「くそ」のように扱ったら、全員殺す。」「アメリカ軍(の怒り)に触れれば、生き残った人も、住んでいる所を私たち(アメリカ)は占領し、今後1万年間どうするか、歴史に記録することになるだろう」
「会う人には誰でも撃ち殺す計画を立てておけ」「アフガニスタンへ行けば、・・男の風上にもおけない奴らでしょう?そういう人間を的にするのは死ぬほど愉快でしたね。
実際、戦うというのはとにかく楽しいものです。いや、面白すぎるといってもいい。誰かを銃の的にするというのは楽しい」等と、数々の「戦闘・殺害」を肯定する発言でも、マティス国防長官は有名です。)
そのマティス国防長官に対して、安倍首相は最大級の祝辞を述べて、はしゃいでいる様子です。一体なにを、好戦家の国防長官に期待しているのでしょうか?安倍首相は?
「トランプ政権の発足、そしてマティス国防長官就任に祝意を表します。
長い軍歴を持ち、安全保障政策、そして外交政策にも通じているマティス長官の誕生を歓迎したいと思います。・・」と安倍首相は述べました。
そして、マティス国防長官と安倍政権は、米軍普天間飛行場の移設先とする、沖縄名護市の辺野古移設の推進でも、地域住民の反対の意向を無視した日米政府の見解の一致を踏まえ・・・・。
早速、翌日2月4日には、辺野古沿岸部で2月6日から海上での本体工事に着手する方針を固めたことを発表しました。着工に向けて、作業船団が2月5日、現地に到着しました。