で、博物館

先だって孫たちを保育園につれていくことになった。

夕方には迎えに行かねばならぬ。

さてその間たっぷりと時間がある。
何しろ息子たちの家だし、自分の時間をつぶせるものは皆無だ。

そこで久方ぶりに上野公園に出向いてみた。
1時間以内でゆける手ごろな距離にある。

外に出るだけでどっと汗がでるほどの猛暑の日だった。

ともかく上野公園には何年ぶり？いや十数年ぶりだろう。
だがほとんど変わってはいない。
いや、変わったのかも知れないが、少なくとも小生にはそのように見える。
なんだかほっとした。

暑いのと、たっぷりある時間のせいで、ゆっくりと歩を進める。

まずは不忍池の周りを巡ってみた。
記憶によれば、おそらく池の周りを巡ったことはない。
初めてでもあり、とても新鮮だ。
梅雨の時期でもあり、蓮の季節にはまだ日にちがあるが、
そこかしこにポツリポツリと咲いている。
都心の真っ只中とは思えない静寂に包まれている。
落ち着いた穏やかな気持ちに導かれてゆく。

踵を返して上野公園の木立の中に歩を巡らす。

平日でもあり、動物園の前も人影はまばらだ。
やがて国立美術博物館に差し掛かる。

この辺りに至ると人手も多い。
よく見るとほとんどが中高年いや、高齢者と妙齢のご婦人方、
および外国人達だ。
上野公園が外国人の観光コースになっている所以か？

ひとまず美術博物館に入ることにした。

入ってみるとまずは人の多いのに驚く。
館内を見て回ると無料の展示をやっている。
料金を払ってまで鑑賞する価値を見出せないゆえ、
いや、ほとんど絵心を持ち合わせないゆえ、無料の展示を覗くことにする。

絵画と写真を観て、少しばかり文化的な気分に浸る。

上野公園内にはいくつもの博物館や美術館があり、芸術を嗜む人々にとっては
この上なく愛すべき場所のひとつであろう。

少し歩いたところで国立博物館に至る。

ここは65歳以上は無料だ。
またもや通り御免で入館することと相成った。

詳細は省くが、ここは子供だけでなく大人も十分楽しめる。
館内は社会見学？の団体の小学生たちで混雑し、少々にぎやかだが、
それもまた良しだ。外国人の多いのに驚く。


この博物館の上階にあるレストランが意外と良い。
600円のハヤシライスはなんとも懐かしい。
味も悪くはなく郷愁を誘う。
ここも意外と外国人が多い。

腹ごしらえを済ませてから日本館を巡る。
あまり興味を引くものはなくざっと観て回る。

足が少々疲れたが2時過ぎに岐路についた。
お陰で一日涼しく快適に過ごすことができた。

連日熱中症で搬送された人の数が報道されている。
意外と多いのが家の中。
他人事ではないが、も少し熱中症にならない手立てはないものだろうか？

美術館や博物館もひとつの手立てだ。
水族館や映画館でもよい。
木陰の井戸端会議でも何でもよい。

夜はなかなか難しいが。。。

ともかくご同輩諸氏、元気で過ごされたい。