歩き日記

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新潟・佐渡道中記(2日目、トキを訪ねる。)

2006年11月09日 | 2006年歩き日記
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 今日の研修は12時30分受付、13時開会だ。今回は自然復元に関する研修だ。自然復元といえばトキ復元だ。よって佐渡の地で開かれるのである。

 宮崎から遠い地であるから、前泊でないと研修に間に合わないため、半日の空白時間が生まれたのである。研修会場と「トキの森公園」は地図で見ると近い。

 公園に「歩きたいので、両津港からの大まかな距離はわかりすか」と問い合わせると「歩いて、無理です。遠いですよ、行谷小(ぎょうやしょう)までバスに乗ってそこから歩いて30分くらいです」との返事、「標識はありますか」、「あります」とのこと、標識があれば歩けないことはないと思い、マップメータでおおよその距離を測定し佐渡を訪れた。

 6時20分朝食、7時出発、宿の主人が幹線道路の分岐点まで案内してくれた。早朝に朝食の準備や案内までしてもらい、旅館のご主人の優しさが嬉しかった。朝食も旨かったし、快適に両津港の海縁を歩き始める。



 両津港海岸通りから、加茂湖湖畔を歩くコースに出る。2車線だが歩道はなく、通勤時間で交通量が多いので車に注意して歩く。通勤時間帯のウォーキングはオススメできない危険性が高い。

 加茂湖は牡蠣の養殖で有名だ。あちこちの牡蠣養殖業者の船小屋がある。蛎殻処分場もある。どんでん山を背景に広がる加茂湖は汽水湖だ。30分くらい歩くと整備された遊歩道に出会う。遊歩道は広く標識もあり快適、安全に歩ける。遊歩道の終点が近づくと道の駅「芸能とトキの里」が見えてくる。 

 両津港からおおよそ60分で道の駅「芸能とトキの里」に着いた。佐渡は能の大成者である世阿弥配流の地で、能が盛んに舞われており、境内に能舞台を備えた神社が多い。

 道の駅の近くには本間家能舞台、潟上牛尾神社能舞台がある。道の駅で休憩し、トキの森公園を目指して歩きはじめる。潟上牛尾神社の近くを流れる小川に架かる橋を渡り左折すると、本日の研修会場である「トキ交流館」だ。

 「トキの森公園」を目指し県道65号線を直進する。このコースで唯一のややきつい坂道を10分ほど歩くと駐在所がある。駐在所手前から「行谷小」先の分岐点までは歩道があり安全に歩ける。

 県道分岐点の標識の従い、左折して田園の中をトキの森公園を目指す。佐渡の家屋の特色は黒い屋根瓦と茶色の板壁だ。美しい田園風景の演出の一役買っている家屋である。道の駅からおおよそ60分で「トキの森公園」に着いた。

 「トキの森公園(トキ保護センター)」は27000m2の敷地でトキの保護、増殖に取り組んでいる。現在、約80羽のトキが飼育され、野生復帰に向けて個体増殖に取り組んでいる。

 トキ資料館ではトキの歴史や生育記録ビデオなどいろいろな資料が展示されている。飼育ゲージで養われているトキは近づいて見られないので設置してある双眼鏡を使う。撮影したいなら光学ズーム10倍以上がオススメしたい。

 トキの顔を見て思ったが、どこかレットに似ている。本当に可愛い顔をしている。と、思い出したので、06-11-14の霧島の紅葉とレットさんを掲載する。

トキ資料館とトキの観察で約70分、トキに別れを告げ、入口近くの売店でトキのキーホルダーを買い、柿が美味しそうだったので、店の人にお願いし剥いてもらい柿を食べながらしばし休憩。美味しい柿であった。

 時間は11時20分、歩きは初めて4時間20分。「トキ交流館」を目指して歩きはじめる。「トキの森公園」から近道があると売店の人に聞いたので、近道コース30分でトキ交流会館に着いた。

 センターは食事はする食堂や売店がないので、近くの潟上温泉で食事する。カツ丼とうどんのセットだ。カツ丼を見て吃驚、卵とじがかかってない、出汁醤油がかかっているだけで、うどんも醤油味だ。

 いつものカツ丼やうどんと違い物足りなさを感じたが、味は悪くないので善しとしよう。交流会館は、トキの野生復帰ボランティアや自然環境に関する教育の場として使われている。

 宿泊もできる。今回の研修は自然再生に関する研修である。18時までの内容の濃い研修であった。詳しい説明はしないが、絶滅種の復元には沢山の労力と経費を必要とし、至難の道であることを痛切に感じた研修であった。交流会館から両津港まで全員バスで移動し意見交換会場へ、佐渡の人や他県の人と楽しい意見交換後、宿に10時に帰り着いた。

 宿で残りの冷酒を飲んでいると、JALから明日の便が機材の故障で1時間遅れるとの電話、機材の予備はないのかと絡んだがないとのこと。詳しく話を聞くと機材でなく機体のことであった、機体なら仕方がないと諦める。JALさん機体と機材の違いくらい社員に教えてください。「明日5時宿をでます」と宿の主人にお願いして就寝。


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