こんにちは。
MBSR(マインドフルネスストレス低減法)認定講師(IMA/ドイツ , IMCJ/日本)、ヒューマンスキル研修講師のマグノリアです。
マインドフルネスやコミュニケーションについて、ブログに綴っています。
ブログに投稿する期間が随分空いてしまいました💦
春は企業研修講師として、とても多忙なシーズン🌸スーツケースをお供に、アチコチ出張しているので、なかなか更新が難しい。
ですが、多忙な研修の中でも様々な出来事がありました。
或る組織の「新人研修」での出来事です。
その組織の”新人”は、高卒の方もいれば、大学院卒の方もいます。そして、社会人経験のあるベテランさんも含まれています。
このようにあらゆる背景を持つ”新人”さんに、新社会人になるにあたっての基本的な力を学んでいただく2日間研修を担当しました。
あるワークで、ロールプレイングの代表者に18歳の新人を指名し、チャレンジしてもらったときの事です。
上司役の私から渡された「書類」を手に、その新人は長い時間佇んでいます。起こすべき行動が起こせずにいる感じ。
私からは背中しか見えませんが、俯いて、ジーッとしているのです。
「どうしたんだろう」
「何をしたらいいかわからず戸惑っているのかな?」
「わからない時、どんな行動を取れるかしら?」
私は様々なことを考え(思考)ながら、様子を見ています。
時間はどんどん過ぎます。
次第に、私の思考も変化してきました。
「何をしているんだろう?」
「そろそろ時間が限界だわ。タイムスケジュールが狂ってしまうな、困った」
だんだん心配や焦り、そしてほんの少しイライラした感情もムクムク湧き上がっている事を感じていました。
もう時間的に限界だから、助けの手を伸ばそうか!?と思った矢先、その新人が「上司役」の私のところにやってきて、ロールプレイングとして”報告”を行ったのでした。
組織の中ではみな役割を持ち、仕事を分担しています。そしてその仕事は互いに影響しあっているものです。
例えば”待たされる”と、その影響を受けて自分の仕事が遅れてしまう。
そうなると穏やかでいられません。
イライラして相手を責める気持ちが芽生えるし、ときにはなじってしまう事もあるかもしれません。
ロールプレイング後、新人本人が佇んでいた時に何をしようとしていたのか、何を考えていたのか、振り返ってくれました。
行動としては「ただ立っているだけ」に見えたわけですが、彼の内部では様々なことを考えていた事がわかったのです。
そしてそれは、私が想定しているよりもずっと高レベルな内容でした!
思考と感情は非常に近い存在です。
そして、ネガティブな感情(たとえばイライラや怒り)は強いストレスとなり反応を引き起こします。
眉間にシワが寄る、ため息をつく、
もっと積極的な反応だと「何をしてるんだ!」「早くしなさい!」などと文句を言って発散したりする事も。
そうなると、こちら側の怒りを感じ取った相手は口を噤んでしまうかもしれませんね。
部下や後輩ならなおさらです。
自分の見えたものだけを評価していると、見えない褒めポイントを見つけるチャンスを失ってしまうかも!!
これはもったいない事です。
刺激(ストレス)に対して、即座に反応せず、
スペース(確かめてみる、待ってみる)を作ると、より賢い対応が出来るかもしれません。
→この事を、私のマインドフルネスの先生方は「智慧」と表現されています。
このとき、私は自分の中にある色メガネや思い込み(まだ18歳だから出来なくても当たり前。だから、きっと呆然と佇んでいるしかないのかな?)にも気づけていたので、フィードバックの前に十分に御本人から話を聞くことが出来ました。
研修講師の仕事にマインドフルネスの力が発揮されていることを実感できて、とても嬉しくなりました。
子育て中の方
部下後輩指導に携わっている方
人間関係を更に豊かにしたいなぁと思う方
いろいろな方々に、マインドフルネスを実践していただけたら幸せです。
5月からマインドフルネスの集中コースを開講します。
本日もお読みいただきありがとうございました。