ずらりと並んだドライバーヘッド
おなじみミステリーCF-425とProto453です
今回はスピンと曲がりを抑えてという要望でしたので
Proto453をチョイス
しかしながら高さは確保したいという思いがありましたので
ロフト角度は11度と設定しました
で、11度のロフト角度を仕入れてシャフト接着してクリップ入れてハイ!終了~
っていけたら安い、早い、ウマい!の三拍子でなにより(誰にとって?)なんですが…
ヘッドには個体差というものがありまして
さらには測定機器にも器械差というのがあります
ですので11度のロフト角度のヘッドでも10.5もあれば11.5のヘッドもあるというわけですね
勿論すべて11度という場合もありますが
ですんで組む前にまずはヘッドの個体差測定 ここがスタートになります(^^)v
ちなみにウチが計測に使っている機器はコレ!
見慣れない計測器かもしれませんが これはシャフトテーパー誤差なく測定できる構造になっていますので
どんなシャフトが装着されたとしても正確にヘッド角度が測定できます
では次にシャフト選定です
シャフトもヘッドと同様 個体差が存在し
全く同じスペック(フレックスや重量など)でも それぞれ微妙に異なります
シャフトを選定する際 ウチではまず3項目を測定します
・振動数
・重量
・センターフレックス(360度方向の硬度)
で、この中でも特に重視しているのは1番目の振動数です
この振動数は1フレックス(SとかRとか)で約10cpmの差が出ます
一般的なSフレックスのシャフトで振動数が250cpmだったとすると
そのシャフトのRは240cpmとなります(はず)
先程シャフトにも個体差があると言いましたが
メゾンゴルフ・オリジナルシャフトはこれを1cpmごとに管理していて
例えばSとR その中間が欲しいという場合には245cpmで
そう調整できるシャフトを数ある中からチョイスしています
ですので個体差
これは誤差というよりは上手に使えば非常に便利なんですね
しかしながらこの方法…かなりの本数と手間を要するとても贅沢な工法
でもこれぐらいやらんとね~!と思いがんばっております
<ヘッドの重量調整>
重量調整は専用器具とグルーと呼ばれる粘着性のものを使います
画像はその作業風景ですが ネック孔からグルーを注入している様子
所定の重量までグルーを注入することで調整します
このグルーは加熱していますので(うっかり触ると火傷する)液状に近い状態です
それが常温になると半硬化(お菓子のグミ?のような状態)で強力にヘッド内部に張り付きます
そこで腕の見せ所!
トゥ側 ヒール側 ソール後方 前方
はたまた 少量ずつ全体 という具合に
グルーをヘッド内部のどの位置で硬化させるかがポイント!
元々ヘッドが持っている性格をふまえ
打ちたい弾道やスウィング改善 シャフトを有効に使えるように など
目的に応じて重量配分をしなければなりません
単に重くしてしまえばそれでいい…っていう訳にはいかないんですね
どの程度重量を加えればいいか
その重量をどこに配置すればいいか
その作業によってクラブがどのような変化を起こすか
この辺りは少々専門的になりますので(クラブの)プロに相談した方がいいでしょう
市販ベースのヘッド重量
これは190~200g(中にはもっと軽いのもあります)
この重量では…スウィングに悩むのも飛ばないのも仕方がありません
ヘッド重量調整を終えたら今度はゴルフクラブとして機能するようシャフトを調整していきます
選定の時点でおおまかなところは掴んでいますが、実際使用するヘッドによって変わってきますのでね
この工程は欠かせません!
各器材で数値をとりながら
場合によってはシャフトをトリミングしながら数値を合わせていきます
この段階で使用している器材は
・振動数計
・バランス計
・センターフレックス計
この作業を繰り返し行うことで やっとシャフト挿入方向が決まり
(シャフトに記した黄色のライン)
俗に言う仮組みの状態になります
メゾンゴルフ・オリジナルシャフトの場合
ここで一端作業は終了
お客さまに選んで頂いたカラー
シャフトのお化粧の時間になります
今回はどんなになって帰って来るかしら?
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