

巨人6-3DeNA
巨人が3年連続36回目のリーグ優勝を決めた。おめでとうございます。
いやあ~苦しかった。最近5年では最弱なチームだった。
その象徴が阿部慎之助。打率は2割5分に届かずホームランも20本に到達していない。夏場からは疲労を考慮してファーストを守る機会が多かった。
規定打席到達者で3割を打った選手は誰もいない。昨年は夏場に打ちまくった村田は今年は寝っぱなしで打率2割5分をキープを維持するのが精一杯だった。坂本はスランプの時期が長く、長野は「合う打順がない」というほどの不振で、あげく夏場に故障した。原監督が枢軸と言った4人は共倒れだった。
昨年3割を打ったロペスは2割3分台と低迷。阿部がファーストを守ったこともありシーズン終盤は守備要員と化した。
新外国人のレスリー・アンダーソンは春先は絶好調でうれしい誤算だったが2度も故障で離脱した。
キューバの至宝・セペダは完全に期待外れだった。
投手陣も予想外のことが多かった。
澤村がキャンプ早々離脱。復帰したのは7月だった。
内海は勝ち運に恵まれず、初勝利をあげた時には開幕から2カ月を過ぎていた。
FAで加入した大竹には最低10勝を期待していたが7勝止まりの上に8月には故障で離脱した。
開幕投手を務めた菅野は順調に勝ち星を重ねたものの、夏場に1ヶ月もの離脱を余儀なくされた。
そして想定外は後ろの3人、山口・マシソン・西村の絶不調だった。昨年は7回までリードしていれば9割近く勝っていたが、揃いも揃って‘劇場’を起こしヒヤヒヤさせた。
これだけのマイナス要素を抱えながらよく優勝できたものである。
優勝の要因は原監督もインタビューで語っていたようにここぞの守備力と走塁だった。
亀井・長野・橋本の外野陣は鉄壁だった。特に橋本の強肩は相手を警戒させた。
盗塁数はリーグ1位。中でも鈴木尚広の走塁は「神」の域に達した。彼の見事な走塁で何度もチームを勝利に導いた。
とにかく今年の巨人は弱かった。MVPに選出されるような選手は1人もいない。原監督があの手この手+‘その手’‘猫の手(大田の力)’まで借りて優勝に導いた。見事なやりくりだった。
「打線を動かしすぎ」とかいろいろ批判はあったが、勝つために非常に徹した。とにかくもがいた。
その結果、監督として7度目のリーグ優勝。名将の域に達したと言えるだろう。
まだCS、日本シリーズが残ってはいるが、しばらくは優勝の余韻に浸りたいと思う。
ありがとう辰徳ジャイアンツ! やったぜ辰徳ジャイアンツ!
PS これが2000回目の投稿です。長く続いてますな。今後ともよろしくお願いします。