ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

さいたま市緑区にある見沼自然公園内では、キンモクセイの花が咲いています

2020-10-09 00:00:05 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区南部領辻にある見沼自然公園では、キンモクセイの花が咲き、その花の薫りが周囲に漂っています。

 今回、見沼自然公園内の修景池の周囲を散策し、10月初めで秋が深まっても、水面ではスイレンの花がまだいくらか咲いていました。





 見沼自然公園内にはキンモクセイの並木があり、濃いオレンジ色の小さな花をたくさん咲かせています。





 ごくわずかですが、秋に小さな花を咲かせているサクラの木もありました。





 このサクラの木は、マメザクラ系のフユザクラ(冬桜)かジュウガツザクラ(十月桜)の木ではないかと推定しています。
 
 修景池の奥にある野鳥が多く滞在する森から、シジュウカラの群れが修景池の周囲に植えてある低木に出てきました。





 シジュウカラの群れは20羽ほどいて、低木の枝から枝へと飛び回っています。



 見沼自然公園のすぐ北側には、見沼代用水東縁(みぬまだいようすいひがしべり)と呼ばれている灌漑農業用水路が流れています。

 この見沼代用水東縁の川底は、見沼自然公園の草原より高いように見えます。干拓地らしい感じです。

 見沼代用水東縁は、江戸時代に見沼湿地を灌漑し、田畑などを造成した灌漑工事でつくられたそうです。

 この見沼代用水東縁は埼玉県の上尾市からさいたま市などを通って、東京都足立区まで流れている灌漑農業用水路です。

 見沼自然公園の南側には、見沼代用水西縁(みぬまだいようすいにしべり)も流れています。

 見沼自然公園のすぐ北側を流れている見沼代用水東縁の岸辺には、ソメイヨシノの大木の並木が続いています。

 そのソメイヨシノの並木の大木の根元では、ヒガンバナの花がよく咲いています。





 このヒガンバナの花は開花して1週間ほど経つようで、しおれ始めています。



 1週間ほど前には、ヒガンバナの花が綺麗に咲いていた様子です。

 なお、“見沼新田”の干拓は戦国時代から灌漑事業が始まり、江戸時代には何回かにわたって、本格的な灌漑事業による新田開発が続き、広大な田園地帯になったそうです。