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お見合い
親が適当に持ってきた話し
25歳の春
結婚は見合いでするものだと小さい頃から言われてた
次男坊だし婿に行けとも言われてた
最初の見合いの相手は世の中に、こんな女と結婚する男が居るの？
年上の見合いのベテラン女
そんな印象を持った
あんなのと結婚する位なら一生独身でいる
両親に猛反発
男の適齢期ってあるのか？
無理やり見合いして結婚しなくてはならないの？
結婚て何さ
婿に入る条件は結婚する相手から結納を貰う
嫁入りならぬ婿入りだし
新婚旅行の費用も新居の費用も全て相手持ち
貧乏な家に生まれた次男坊
運命の人と出会うまで見合いをすると決めた
2度目の見合いは喫茶店で待ち合わせ
いい加減な気持ちで待ってた
だが相手は形式通りに振袖姿で現れた
両親と祖父母も一緒
7～8人も入れば一杯の喫茶に5人でやってきた
見た目も最初に見合いした女性と似ている
俺の親は行って来いとだけ言った
両親と祖父母まで一緒なんて聞いてないぞ
喫茶のテーブルを囲んで質問攻めにあったが何を聞かれたか記憶に無い
彼女はずっと下を向いたままだ
気が付いたら両親と祖父母は居なくなり二人っきりになってる
気持ちに安堵感
最初から断るつもりなら見合いなんかするなって叱られるだろうな
だけど親が持ってくる見合いは断れない
どうやって断れば良いのか言葉を選んでる俺
カウンターの奥でマスターが、こっちを見てニヤニヤしてる
振袖姿の彼女を外に連れ出すには目立つ
着物のままドライブ出きるのか分らないが誘った
『ドライブする？』
『はい』
行き先も考えずに喫茶を出た
『ここで待ってて、車を持ってくるから』
小さくうなずいたのを確認して車を取りに行き彼女の居る場所に行った
彼女の側に止めたが乗ってくれない
ドアを開けろって事か？面倒くさい女だな
そう思ったが最初だけの我慢
降りて助手席のドアを開け
『頭に気を付けて乗って』
あれ？俺、何を言ってんだろう
こんなブサイクな女は嫌い
絶対に断ろうって思ってたのに優しい言葉を掛けちゃった
惚れられたら面倒だ
短いドライブコースを考えながら、いかに早く彼女を自宅に帰すか
親の持ってくる見合いに憤慨しながら彼女に
『見合いって嫌じゃない？』
意地悪な質問をぶつけてみた
『今まで一度も見合いが嫌だと思った事はありません』
この女、どんだけ見合いしてんだ？1度も見合いが嫌だと思った事がない？
『見合いは俺で何度目？』
『数えてないから分りません』
馬鹿正直なのか？
こんな質問にまともに答える女が居るか
俺を馬鹿にしてるな？
そう思ったら腹が立って何が何でも、この女と結婚してやる
短めのドライブコースを変更
『十和田湖に行った事がある？』
『はい何度も』
俺はぶち切れた
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また長くなっちゃうから続くなのだ
明日ね～~~~
o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪
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