豆猫日記 すべてはうまく行っている♪♪

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『プレシャス』&『マイ・ブラザー』

2010-06-18 23:27:38 | 映画
久しぶりに良い洋画を観ました


まずはずっと公開を待ちわびていた『プレシャス』
主演女優がアカデミー賞で話題になったあの作品です!
(ネタばれあります


16歳の女の子クレアリス・プレシャス・ジョーンズ
彼女は父親にレイプされ二人目の子供を妊娠。
母親はその性的虐待を知りつつ
逆に娘に嫉妬し、暴力暴言三昧。
そんな母親の仕打ちにも耐え続けているプレシャス。

数学が好きで唯一の楽しみと言っていい学校も
妊娠のために退学処分。
その代わりフリースクールを紹介され通う事に・・・



こんな風に書くとかなり重い話しで気分も沈みそうになるけれど
プレシャスは辛い時こ妄想の世界に入り込む。
それは自分が光り輝いている姿を空想する事。

その妄想シーンが随所に出て来て
そのおかしさがシリアス過ぎる内容を上手く緩和させてくれ
観ているこっちの気分を和らげてくれました。
時々、とてつもなく思い気分にさせるだけさせて
そのまま放り投げる作品があるけれど
そんな作品を観てしまった日は気分最悪
だからこそ、この演出はいいなぁ~と思うのです


二人目を生み、母親の嫉妬爆発から家を飛び出し
更なる悲劇が彼女を襲う。
それでも母親の本心を初めて聞かされた時
プレシャスは母という女性を受け入れ
そして彼女から自立して
自分は心から子供を愛する母親になると決心するのです



プレシャス役の女優さん
アカデミー主演女優賞を逃したけれど
とても素人がスカウトされて抜擢されたとは思えない
素晴らしい演技でした

そして助演女優賞を受賞した母親役の女優さんも素晴らしかった~
あのマライア・キャリーもすっぴんでがんばってました

プレシャスを助ける先生役の女性、とっても美しかった~
それにしても同じ女性に生まれてきて
なぜに神様はここまで差をつけるのでしょうか・・・



子供は親を選べない。
(宇宙の仕組みでは、実は親を選んで生まれてきているのだそうですが)
「宿命」は変えられないけれど「運命」は自分で変えられる!
勇気を与えてくれる映画です



そしてもう一つも考えさせられるドラマです
『マイ・ブラザー』

海軍に所属する兄のサム。
父親の自慢であり、愛する妻と娘が二人。
それに引き換え弟のトミーは強盗を働き刑務所を出所したばかり。
父親から愛されていないと屈折した思いを抱えている。

サムが再び戦地のアフガニスタンへ
そして彼の訃報が届く。
悲しみの中にいるサムの残された家族を支えることで
安らぎを得ていくトミー。

ところがサムは奇跡の生還を果たした。
けれどアフガニスタンで起きた事がサムの心を壊し
別人のようになってしまっていた。



戦争が生む悲劇です。
けれども、それを乗り越えるすべはある。
壊れた心も「愛」があれば・・・
夫婦の愛
兄弟の愛
きっと・・・


作品賞を受賞した『ハート・ロッカー』より
この『マイ・ブラザー』の方が好きです。
『ハート・ロッカー』も戦争の残酷さを描いているけれど
その反面、戦う兵士達を英雄視しているようで好きになれなかった。
どんな大義名分があっても戦争は良くないです!




それにしても兄のサム役
何かで観ている気がするけれど思い出せない
後で調べてびっくり!!
あの『スパイダーマン』でした
同一人物とは思えない見事な演技でした

見事と言えばもう一人!
サムの娘役(お姉ちゃんの方)迫真の名演技でした

明確な結末ではないけれど希望を残してくれる
そんな作品です
こちらもおススメです♪