江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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学校給食発祥の地、鶴岡/慶応義塾大学先端生命科学研究所(文教委員会視察*3日目その2)

2010-09-03 | 学校や子どもたちのこと
気がついたでしょうか。今回の視察の写真、どれもボヤンとしているでしょ。
なんと、レンズが壊れてしまい、焦点が合わなくなってしまったのでした。
やっぱり保護材でくるんでいても、自転車のかごに入れて走ると、だめなのかなあ。
しかも気がついたのは、視察に出かけてから。ああ、残念。
なので、どの写真もボヤンとしています・・・
美しく広がる田園風景を、お見せしたかったのですが・・・

さて、戦争中に江戸川区の学童が疎開生活を送らせてもらった
(ちなみに、日本の都市と結ぶと友好都市、世界の都市とは姉妹都市というそうです。)


学校給食発祥の地、鶴岡
そして、ここ鶴岡は、日本の学校給食の発祥の地でもあります。
1889(明治22)年、学校にも行けない貧しい子どもたちのために、
鶴岡の寺院が宗派をこえて、大督寺というお寺の中に、私立の忠愛学校をつくり、
そこで、お弁当を持ってこられない子どものために、無償でお昼を支給したことが、
学校給食の始まりとされています。
その後、1952(昭和27)年に全国の小学校で、1956(昭和31)年には中学校で
学校給食が実施されるようになりました。

そして、写真が、「学校給食発祥の地」を記念して建立された碑です。

江戸川区の学校給食も、全国に誇るものとなっています。
給食費の保護者負担の軽減は、今年(21)年度からの夏休みの短縮に伴い、給食の回数が増加するため、
そこにも配慮して、区の補助の増額がされています。(5億4,631万円増)

栄養士の全校配置
また、栄養士さんの全校配置をしています。
そのことが、江戸川区の学校給食を豊かにしてきたことは間違いありません。
しかし、このところ、正規であった栄養士を、非常勤に置き換えてきています。
そのため、同じ仕事をするのに、不安定な雇用状態となっているという状況がうまれています。

学校給食発祥の地、鶴岡で、視察にご一緒している教育長とお話をしました。
「全校配置は崩しませんよね」とうかがうと、
教育長は、江戸川区の学校給食は、誇りです。それを続けていくために、努力を惜しまない。
しかし、栄養士を全校配置でいいのかどうかについては、考えていかなければならないときがきているのでは。
2校に1人にするとかも視野に入れて、考えたい。ただ、来年すぐに全校配置を替えるというものではない。
そのような趣旨でお話されました。

全校配置を見直していくということは、どんどんすすめられている民間委託化と並ぶ、
大きな転換であり、見過ごすわけにはいかない内容です。
栄養士さんや、現場の方々との話を充分に聞かなければなりません。


慶応義塾大学先端生命科学研究所
そして、その後、慶応義塾大学先端生命科学研究所へ。
研究所の窓からは、一面の田畑。

ここでは、2001年4月に設置され、「最先端のバイオテクノロジーを用いて、
生体や微生物の細胞活動を網羅的に計測・分析し、コンピューターで解析・シュミレーションして
医療や食品発酵などの分野に応用しています。」(研究所パンフより)

大人は、60兆個の細胞からできている。その一つの細胞は、数千個からできていて、
それらをメタボロームという。メタボロームの国際会議も年に1回開かれるが、その第1回目は、
ここ鶴岡の研究所でひらいたとのことです。

では、この研究をすることで、どんな役に立つのか。
たとえば、医療分野では、健常な人とガンの人ととの細胞を見極める。
唾液からガンがわかる。そのことで、一層ガンの早期発見につなげられる。

あるいは食品分野では、だだちゃ豆のおいしさの分析をすることで、
よりおいしいだだちゃ豆の育成法などにつなげていける。

環境分野では、藻からバイオ燃料をとる、強いクモの糸を人工的に作り出す。
などなど。

そして、全国の高校生や地元高校生を起用しての高校生研究助手制度などもある。
高校生だからといって、コピーなどのルーチンワークではなく、きちんと研究を与える。

また、学生も、もちろん高校生も、共同研究者として扱い、
先生のことも、先生とは呼ばず、さん付けで呼んでいる。
研究者にとって、とても充実した環境がここにはありました。

そして、子どもがいても、研究ができるように、研究所内の保育園もありました。
安心して、働くことのできる環境。だから、世界に羽ばたく研究ができるのですね。

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2 コメント

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学校給食 (しんくさいれん)
2010-09-18 21:55:24
学校給食は、地域に誇る財産だと思います。難しいところもあるかもしれませんが、夕食の配食サービスの調理場として使うというのはできないでしょうか?
返信する
しんくさいれんさんへ (YUMI-m)
2010-09-25 07:31:10
それはいい考えかもしれません。
私たちの江戸川区の場合では、夕方までかかって、
回転がまなど、大きなものの清掃なども行ないますので、
配食には間に合いません。
また、耐久性の問題も出てくるかもしれないことと、
多くの子どもたちの健康を守る給食室への、
出入りを増やすことの危険性はないかなど、
たくさんの検討が必要になると思いますが、

これからのヒントになる提案だと思います。ありがとうございます。
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