江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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学校給食について(10月の文教委員会*教育委員会の現状と課題*4)

2010-10-21 | 学校給食のこと

■間宮由美 委員 学校給食については、保護者負担軽減ということで報告がありました。
教育委員会の事業ということですので、ここでお聞きします

決算特別委員会では、区長から栄養士について、区費分については退職不補充でいく。学校給食を民間委託したところについては、民託に栄養士役をやってもらえばいいのではないかと思っていると明言されました。

このことによって、既にこれを聞いた方々、学校現場では
かなり動揺というか、大変なことになるという声が上がっています。

実は、何人かの校長先生とその後、私もお話をしました。例えば、開口一番にある校長先生は、「民託でできるものではない」と言い切ったんですね。「なぜですか」と聞いたところ、今の栄養士というのは、職員室とか事務室で学校の教育の全体をわかっているから、雰囲気とか事情もわかっていると。だから、そのためにその学校にふさわしい給食づくりというのが可能になっている。しかし、それがわからなくなるのではないかということ。またあるいは、例えば弁論大会で少し早目に出る子どもがいるから、給食をこの子の分だけ早くしてもらえないかといったときに、今はきちんと対応してもらっているが、それができなくなるのではないだろうかという心配。
また、ある校長先生は、他区で校長をされていたということで、他区では既に民託、非常勤、そういういろいろな形態になっていた学校だったということで、非常に大変だったということなんですね。ですから、校長先生の間でも、都費での栄養士さんが安定して配属されている学校になるとラッキーだなと正直思うと、そういうお話もありました。

そこで、幾つかお聞きします。今お答えいただけるものについては、今お答えいただきたいと思います。また、資料がないものについては、次の委員会の中ででもお示しいただければと思います。

一つは、食育リーダーにもかかわりますが、都費、区費、非常勤と区内にいますが、各小中学校別に都費、区費、非常勤別栄養士さんがどのようになっているかということと、それぞれの学校での食育リーダーはだれがなっているかというのを学校別にお出しいただきたい。

2点目は、区長の御答弁の中で、都費の人についてはいていただく、そして都費の人が民間の方を指導してもらえれば、それはそれでいいかなと思うというお話がありました。都費の方が民間の栄養士さんを指導するという形は、指示する系統が違うということで、ここに問題はないのかどうかいうことをお聞きしたいと思います。

三つ目には、やはり区長の御答弁の中で、理解を得ながらここに踏み込んでいきたいというお話がありました。理解というのは、だれに理解を得るという形でお考えなのかどうか。また、具体的にはこれからの日程的なことをどうお考えになっているかということをお聞かせいただきたいと思います。

4点目には、決特の場でもお話ししましたが、栄養士さんが今までの地域とのかかわりの中で買っていた食材が、民間の会社の持っているところに一括して発注になるということも聞いているんですけれども、そこについては、区としてはどのように考えておられるのか。もし民間になったとしても、これまでどおり地域での食材を継承するのかどうか、今の段階でのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

もう一つは、学校給食研究会、23区の栄養士全員が対象となっているということですが、非常勤は除くとなってしまったことで、交通費も出なくなってしまったと聞いています。そこの事実関係をお聞かせいただければと思います。

また、文部科学省のほうから各都道府県教育委員会教育長あてに、これは昭和60年ということですが、通知が出ていて、その中で、献立の作成は設置者が直接責任を持って実施すべきものであるから、委託の対象にしないことというふうに書かれています。これは民託の栄養士についてはどうするのかということをお聞かせいただきたいと思います。

■浅野潤一 教育長 この間の決算委員会でのやりとりの件でございますが、区長自らがそういう方向を出したということでございますので、そういう方向で進めたいという考え方をもちろん基本として持っておりますけれども、今まさに委員さんがおっしゃったような、さまざまな協議すべき事項というのはたくさんあるわけでございます。

全体としての民営化については、必ずしも栄養士にかかわらず、区として進めてまいりましたので、この方向の中に今度、栄養士の問題も含めて考えていきますよということだというふうに認識しておりまして、具体的に民営化するに当たってはどういう課題があるかというのは、その都度、職種を民営化するに当たって、どういう方法、やり方があって、どういうことがクリアされて、どういうことが課題に残るのかというようなことをいつも整理してきたわけでございますので、そのことについては、関係する方々すべてとこれから具体的なお話をしていくということでございます。

ですから、あの決算委員会の後、役員校長会もありましたので、その場でこういうふうな話が出ておりますので、これから皆さんとお話をさせていただくことになりますけれども、いろいろ率直に話し合いましょうということで申し上げておりますので、そのことについてはいろいろ問題がありますよという方もいらっしゃるでしょうし、進めてもいいですよという方もいらっしゃるでしょうから、その辺はこれからだということでございまして、この1週間ですべてを整理したということではございませんので、これは率直に関係の方々とお話をしていくということで御理解いただきたいと思います。
あと、細かい点は課長から。


土屋典昭 教育推進課長 大きな視点では今、教育長が申し上げたとおりでございまして、まさに現場の不安ですとかそういうのは、大きな方向性が示されたということで、じゃ、これはどうするの、あれはどうするのというのはもちろん出てくると思います。ただ、これは一つひとつ不安なり心配を解消しながら、区長も申し上げているように、1校1栄養士という形は崩さないということも言っておりますので、そういう中で、それこそ、これはほかの自治体でも例がない形になっていくと思いますので、江戸川区ならではの区民の理解、もちろん児童・生徒の安全・安心はもとより、地域の皆さんの理解を得るという形での民託化というものをこれから模索していきたいと、そういうことで御理解いただきたいというふうに思います。


■土屋典昭 教育推進課長 食材もこれからの検討材料になると思いますが、これは前に担当していた私の気持ちとしましては、食材につきましては、地元は当然残すと。これも契約の条件の中には必ず残して、小売商店等々の契約がございますので、地元の業者を守っていくと。

それと、献立も今の一つだけお答えするとすれば、他の自治体では既に共通献立で、全校一致じゃなくても、その地域ごとに区が献立を示して、学校の実情に合わせたアレンジをしながらということも既に行われておりますので、民託になったから献立を必ずそこに任せるのかどうか、これもまだこれからの検討課題でありますけれども、やり方としてはそういうものがあるということもお伝えしたいと思います。

研究会への非常勤、実は非常勤は30時間という時間的制約がございます。この研究会は、午後2時、3時からの開催が多うございまして、事実上、非常勤職員が参加することができないということで、除くという形に結果としてなったということでございます。では、非常勤のスキルアップができないんじゃないかということになりますけれども、これは今既に行われておりますけれども、栄養士はブロックで栄養士は動いておりまして、ブロックの中で例えば実際に正規の非常勤がその学校に行って、非常勤のアドバイスに応じたり、研修の中身等を教えたりということでのサポートは、現実にもう既に行っております。


■間宮由美 委員
都費との指示系統については。


■土屋典昭 教育推進課
長 これは、区長もそのときに思いついて言ったんだと思いますが、具体的に都費の栄養士が民間の栄養士に指揮命令を下すということは、現行法の中ではできないということになっておりますので、それもこれも含めて、先ほど申し上げたとおり、どういう形で安心・安全な給食、また、食育という目的が実現できるような委託の形態、これも本当に緒についたばかりでございまして、これからどうやってやるかというものは具体的に細かく研究、検討しながら進めていかなくちゃいけない課題だというふうに認識しております。


■間宮由美 委員 具体的な日程については。

■浅野潤一 教育長 日程は、これからお話をしていくというふうに申し上げたので、いつまでにどうこうということを今ここでお話することはできません。

それから、今の指示系統の話については、違法だと言われるものを我々がやるわけにいきませんので、これはできないということであります。ですから、都費になろうが、区費になろうが、今現在、栄養士さんと給食の委託をしている関係をその中で維持するだけで、実務的なことは現にやられているわけですから、2校に1名になったから、そのような指示系統ということで、直接管理しないとできないということではない。だから、今の形のまま維持できるというふうに考えているわけで、違法行為は一切しないということでございます。


■間宮由美 委員
理解を得ながら踏み込んでいきたいというふうに区長はおっしゃったわけなんですけれども、先ほど関係者というお話がありました。その関係者というのはどなたを指しているのでしょうか。もちろん校長先生、副校長先生、また、PTAの方々、親御さんたち、そして、栄養士さん御本人たち、あと、学校の中での担任の先生方もそうでしょうし、いろいろな方がいる、その声をしっかりと聞かないと、本当に禍根を残すような方向に進めてはいけないというふうに思っています。

前教育長がこれから考えていかなければいけないが、来年度すぐにどうこうするものではないとはっきりとおっしゃってくださっていたことに、私は少し安心感も持っていたんですが、教育長がその後すぐに変わってしまい、そして、区長からは先ほどのように明言されたということで、本当に禍根を残さないように、現場の意見、多くの方々の意見を聞くべきと思っています。私自身は、もちろん正規職員として全校配置は崩さないということが必要だと思っております。

また、先ほどの食育リーダーの件などは改めて来月にでもお示しいただければと思いますのと、もう一つ、資料として、学校給食法もお示しいただければと思います。

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