江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
https://www.mamiyayumi.com

助けたいのは、彼女たちが一生懸命生きているから。2

2010-09-30 | ご相談のこと
午前1時半、家に戻りました。

18歳の女の子の母親は、彼女が中学生のときに家を出ました。
おとながいなくなった家で、妹たちの面倒を見ていたのは、大学生の長女でした。
大学もやめました。
心も壊しました。
だから今度は、妹たちが、お姉ちゃんの医療費や入院費を面倒見ているのです。

そこへ突然戻って来たのが、母親、でした。
アパートの前に寝ている、というのです。
これまでもときどき帰って来ては、悪罵を投げつけ、子どもたちの心を壊していった人、
だから、子どもたちにとって、到底受け入れられない人になってしまったのです。
昨日、警察を呼んだものの、親子なのでどうしようもないし、もし母親に何かあったら、
あなたたちが責任を取らなければいけないと言われ、子どもたちの心はさらに傷ついたのでした。

今日も、本会議。わたしはすぐには出向けません。なので、まず、
18歳の子がいるから、虐待として、子ども家庭支援センターに現場に行ってもらえないかと連絡しましたが、
センターは18歳未満の子が対象なので、出向けないとのこと。かわりに、民生委員さんに行ってもらうように
連絡をしたが、留守とのこと。
その後、子どもたちは仕事に行かねばならず、現場にいるかどうかもわからないので、
夜まで待つことに。

そして、21時30分。予定の仕事が終わってから、彼女たちの支えとなっているお姉さんと一緒に現場へ。
外の廊下に寝ている女性がいました。声をかけると目を開きますが、返事はしません。
すぐに救急車を呼びました。
後ろから聞こえたのは、救急車なんて呼ぶな!という怒鳴り声。
それほど衰弱はしていない、良かった。

救急隊の人たちは、ほんとうに親切に、彼女と話をしてくれました。
寒い夜に外で寝て、食事も満足にはとっていないので、なんとか救急車に乗せようとしたものの、
「救急車などには乗らない」と。
脈を測り衰弱状況を調べることもできず、本人が乗らないという場合、
救急隊はどうしようもできないというのです。

精神状態、ということでは乗せられないことになっていて、しかも救急の精神科はないということ。
どうしてもの場合は、24条通報しかないというのです。
ところが24条通報が、これがまたたいへんであり、実際に傷つける気配がなければ病院は受け入れてはくれないのです。
おしいれ・・・休日の精神医療の貧困



そこで今度は、警察へ。近くのおまわりさんが自転車で来てくれました。
でもやっぱり、危害を加えてない以上、どうにもならないと。
それでも、この子たちがこのままでは家に入れないということ、そしてこれまでの経過を話すと
おまわりさんは大変親身になってくれて、パトカーの出動を要請してくれました。
そして、署でそのお母さんと話をすると言ってくれました。

ようやく光が見えたと思いました。
ほんとうにありがたかったです。




どこまでならやれるが、そこから先は・・・
そういう隙間にはいって困っている人は、きっとたくさんいるんだろうと思います。
おとなであって、情報も持っている私たちがいたから、なんとか解決の方向へ行ったけれど、
わからなければ、「もういい」
そうなってしまうのだろうと思う。
救えるはずの人を救えないようなシステムは変えないといけないと思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 助けたいのは、彼女たちが一... | トップ | 新左近川マリーナ/話し合い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿