二本松の子どもたちの発達の遅れが、明らかになってきたとのこと。3歳から6歳の子どもは、ふつう2~4kgの体重の増加がある。しかし、平均0.7~0.8kgしか増えていなかった。
外遊びをしちゃダメ、砂にさわっちゃダメ、どんぐり拾っちゃダメ…ダメダメづくしで、体を思いっきり動かせないストレスは、子どもたちの発達を遅らせてしまったのです。
そして、2年目からは、今度は肥満で日本一となってしまったとのこと。運動不足と心のストレスが、小学校5.6年生から急激に増えているそうです。
木が根っこから放射能を吸い取り、汚染された葉っぱが後から後から落ちてくる。
落ち葉の中で遊ばせることも、虫を見つけに行くことも、子どもたちは経験させることができません。
子どもたちが好んで遊ぶものは、みんな放射線のなかにあるのです。
佐々木るりさんの話は、福島県に残っている、子どもとおとなの葛藤の続く毎日が、まざまざと浮かぶものでした。
二本松は、福島第一原発から55km離れています。さかし、風に乗って飛んできた放射能が上空にある時に、雨雪が降り、落ちて来た町だと話してくれました。
私のお友だちの美奈ちゃんは、原発2㎞県内の浪江から避難しています。彼女は「自分たちは、少なくても補償がある。しかし、圏内でない人たち、自主避難の人たちは、なんの補償もなく苦しんでいる。私たちよりも大変だと思う。」
ううん、どちらが大変なんてとても言えない。美奈ちゃんが、思い出を全部おいて出てこなければならなかったこと、旦那さんと、二重生活を余儀無くされていること、どんなに辛いことかをずっとみてきたよ。
その美奈ちゃんが、べつの地域の福島の人たちを想ってあげるのを聞きながら、私は胸がいっぱいになっていました。
原発のすぐそばだった人たち、原発から少し離れている人たち、そして、原発からもっと離れている人たち(今回は書ききれないのですが、千葉の森沢さんのご報告もとても大事なものでした)、それぞれの苦しみをこんなに抱えていることを、政府はちゃんとわかっているの?わかろうとしているの?
わかったら、原発再稼働なんて、できるわけがない。
まず、わかろうとするべきだ。
佐々木るりさんのFBで、娘さんが選んでくれた服を来て、これから東京に行きます、とありました。会場には、海の濃いブルーのセーターを着た佐々木るりさんがいました。とてもお似合いです。
佐々木さんたちの母レンジャーのとりくみなど、もっとおつたえしたいのですが、ごめんなさい、今日はここまで、です。
分科会に参加した私がすることは、現状を おしらせすることだ、と思いました。
最後になりますが、この分科会の進行は、私の大好きなご住職、寿光院の大河内秀人さんでした。子どもの権利条約の立場から、より深くお話してくださいました。
Photo 1枚目は国立オリンピック記念青少年総合センター
Photo2.3.4は、佐々木るりさんの持ってきてくださった資料からです。
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