母校、松江４中運動会

中学のとき、私は青組でした。
四中は赤、青、白、緑の4色対抗です。
競技とともに応援合戦での勝負もあって、
その両方に力を入れます。
今年の青組のデコレーションもすてきでしょ。

当時の四中は男子は坊主頭。今では、一律に髪形を決めるなんて
おかしいと思うけれど、坊主頭にきりりと締めたハチマキが、
少女の私には、なんとも凛々しく感じたものでした。

そうか、私が運動会を好きなのは、中学のときからだったったんだ。

小学校の教員だったとき、子どもたちと一緒に作戦をつくり、
勝つために練習をする毎日は、とても楽しかった。
毎回必ず声ががらがらになって、
でも、そのハスキーな声が、なんだか嬉しくて。
負けちゃうと、クラスの子たちが泣いちゃうくらい、
クラスみんなが一生懸命になっちゃうのが、運動会でした。
勝ったときは、抱き合って泣いちゃう。
その日を迎えるまでの一生懸命さが、充実感につながっていたんです。

みんなで勝つということだけでなく、自分にも挑戦してゆくのが、
好きだった。
50メートル走や100メートル走は、1年生からタイムを取ります。
練習のたびにタイムを取って、運動会の日には、自己ベストを出すように
がんばる子どもたち。
隣の子より早く走ることではなく、自分自身がどれだけ早く走れるようになったかが大事。
だから、誰のことも喜ぶことができるのです。

蹴落とす競いあいではなく、
力を合わせて、正々堂々とした勝負をすることを学んだ運動会。

そうか、だから、蹴落とすようなやり方をする人のことが、きらいなんだ。

母校は、大切なことを思い出させてくれます。