江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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視察② 広島県庄原市立 庄原小学校のキャリア教育

2007-09-05 | 議会のこと
京都から広島へ移動し、広島からさらに2時間、高速バスに乗って着いた4万人の町で、
文部科学省の研究開発の指定校として、「キャリア教育の取り組み」を、中高9年間をかけて、
取り組み始めた学校がありました。

中学、高校、大学それぞれ卒業後3年間での離職率が、7割・5割・3割と言われていたのが、
ここのところでは、8割・6割・4割にもなっているといわれている。
学校の中で、社会に出てからの支援という観点はなかったのではないだろうか。
中学校ではまだ就職する子もいるから、3年生なれば少し意識もするが、
小学校から中学へ送るときの視点はどうだっただろうか、など考えながら、
「キャリア教育」を柱にした教育改革をすすめはじめているとのことです。

1年、4年、5年、6年生の授業を少しずつ見せていただいてから、ご報告を受けました。

まず、驚いたのが、先生たちの生き生きとした授業のありかたです。
それは、あたりまえ、でなければならないのですが、
このところそうではない授業を目にすることも多くなっていました。
ところが、今日の先生たちはどなたからも熱意が感じられ、だから子どもたちも
集中して授業に取り組んでいました。

なぜだろうかと考えました。30人くらいの少人数学級であること。
そして、どのクラスも複数の先生による授業であり、授業の準備を一緒になさるということ。
このことによって、授業の質が高まっているのではないかと考えました。

また、「キャリア教育」といったときに、先生方ははじめ、職業の事だけを考え、
仕事をしているところを見学に行く、あるいは、来ていただいて話を聞く、ということを
なさっていたとのこと。
しかし、本当にそれだけでいいのかという自問自答と討論の中で、
身近なところにある仕事に目を向けることこそが必要でないかと思い至ったとの事なのです。
学校の中での、日々の係活動、学校行事の中での役割分担。
自分の役割を果たす場面での自己肯定感が持てるようになることなど、
日々の中にキャリア教育につながるものがあると考えられるようになったとき、
その枠はずっと広がったとの事です。

そして、キャリア科の価値付け、意味づけ、これを体験を通して学び、
そのすべての中に組み入れていくことで、人との関わりの力、
問題を解決している力ができていくとの検証を行っているようです。

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