江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
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日本語学級

2008-11-14 | 学校や子どもたちのこと

日本語の支援が必要な子どもたちのために、
江戸川区立葛西中学校の中に「日本語学級」があります。現在通っている子は、38人。
出身国は、中国・フィリピン・ネパール・ナイジェリア・韓国・マレーシアです。

今日は、授業に、お邪魔しました。

日本語のわかる程度にあわせて、3人の先生が各教科を教えてくれます。
有償ボランティアと、無償ボランティアの大学院生の方もいます。

「普通のクラスの授業はわからないから、ずっと黙ってる。
でもここへ来ると、ちゃんとわかる言葉で教えてもらえるから、楽しい」
「同じ国の人がいるから、話しをするのが楽しい」
子どもたちは、意気揚々としています。
いろいろな理由で日本で暮らす子どもたちが、安心して学校での生活を
おくれるようにするためには、言葉が、壁をつくらないようにすること。
そのためには、日本語学級の役割はとても大きいと実感します。

「同じ国でも、日本語をどれだけ理解しているか、あるいは、
それぞれの学校の授業の進度も違うので、ひとりの教員で、複数の子を見ることはとても大変。
教員の数が増えるといいのだけれど」
「こうやってひとつの学校にかたまるよりも、それぞれの学校に
援助できる人が指導員がいるといいと思う」
「地域で、ボランティアを学校へ出したり、受け入れられるような土壌ができるといい」

先生方は、それぞれの子どもの今日一日の日本語学級での様子を、通常通っている学校へ送ります。
それは、学校をつなぎ、子どもの成育を両者で分かち合うためには必要なことです。
しかし、とても忙しい。
教えることも、送ることも、わずか3人の先生で行うということは、とても大変なことです。

4月時点では、17人の他校在籍の通級者と、11人の葛西中在籍者、合計28人だったのが、
10月時点では、他校から通ってくる生徒は27人に増えたため、合計38人となっています。
しかし、4月の時点で、何人の子どももに対して、何人の先生と決められますので、
生徒が途中で10名増えたとしても、先生の増員はないとのことです。

海外では9月始まりの所が多いため、どうしても、9月からの入学者が多いようです。
そうであれば、4月に先生の数を決めるのではなく、9月にもう一度調整できるような
仕組みにするべきです。

日本語学級を増やす。
各学校に介助員を配置する。
ボランティアを安定的に来てもらえるような仕組みづくりをする。
教員の数を増やすことのできる仕組みにする。

課題はたくさんあるようです。
提案し、改善を求めていきたいと思います。

■江戸川区立葛西中学校の学校揺要覧にある「日本語学級の概要」より。

1966(昭和44)年、東京都引揚者一時宿泊施設「常盤寮」が中葛西に移転したことで、中国・韓国の引き上げ生徒の編入が急増

1972(昭和47)年、日本語学級が開設される。東京の昼間の中学校でいちばん古い)

2001(平成13)年、引き上げ者減少、常盤寮の閉鎖とともに、日本語学級在籍生徒の多国籍化が始まる。

2006(平成18)年、他校からの通級生徒の受け入れを開始。

2008(平成20)年10月時点では、6カ国38人の子どもたちが学ぶ。



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