江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

希望を届けることが私の仕事です。
https://www.mamiyayumi.com

障害者地域自立支援協議会について(福祉健康委員会①)

2008-11-28 | 障害のこと・精神医療のこと
文化センターは、クリスマスバージョンに、ライトアップされました。

さて、その文化センターで、昨日夜7時から9時過ぎまで行われた協議会。
いくつかの疑問を持ちましたので、今日の委員会で、質問をしました。
傍聴に来たのに、事前の申し込みがないからと傍聴を断わられた障害者の方の
「なぜですか?自分たちのことを話し合われるからやってきたのに、なぜ傍聴ができないのですか?」
と憤っていた姿が離れません。

その概要は以下の通りです。

■間宮■ 1回目の協議会が行われたということ自体も事後報告であり、そこについても引っかかるものはあったが、それでも、障害者も含めた協議会ができたということに、区の積極的姿勢を感じていた。
ところが、昨日の第2回の協議会を傍聴し、協議会のあり方について、いくつか疑問を持ったので、お聞きする。

傍聴については、ホームページで事前にという提案を第1回目にして、その席で全会一致での了解をとったということだが、昨日、事前申し込みがないからと断わられていた障害者の方がいらっしゃった。
ひとつは、ホームページ上だけで、傍聴のあり方を周知したと、思ってはいけないのではないか。
また、昨日は、目の前に障害者の方がいたのであるから、今度は事前に申し込んで下さいねと言って、柔軟に対応することがあってもよかったのではないかと思うのだが、それさえもできないというのはなぜなのかと疑問である。

1回目の協議会の中で了解をとっているということであったが、第1回の中では、このような事態が起こるということが予想できずに、了解に至ったのではないかと思う。
実際に、昨日のようなことが起こったわけであるから、次の協議会の場で、昨日のことなども議題にして、傍聴についてもう一度考える機会を持っていただければと思う。
そこでお伺いしたいのは、人数制限がどうしても必要ということであれば、事前申し込みをしなくても、たとえば委員会形式にして、先着何名ということでもいいのではないか。裁判の傍聴でさえ事前に申し込みなどしない。傍聴のあり方について、再考願いたいと思うが、いかがか。

また、2点目は、傍聴者は始まる前、外で待たされていたが、何のためだったのか、お聞きしたい。

3点目は、先ほども出されたが、資料配布について。資料はまだ途中経過のものなので、委員どまりにしてほしいという説明があり、傍聴者にも配られなかったが、それもなぜかと思う。途中経過だからこそ、途中経過であると言って資料を出すことで、より多角的な視点での意見を聞く機会になるのではないか。傍聴者にも、途中経過のものであったとしても、資料配布をすることを再考願いたいと思う。
まず、この3点お聞かせ願いたい。


■障害者福祉課長■ ホームページでの周知ということは、協議会の中での仕切り。締め切りを21日に設定させて頂き、事後問い合わせを頂いたことはあった。今回については、皆さん同じ条件の中で傍聴を認めさせて頂くということで取り扱ったので、基本的には21日の5時。これは、その後連休も入り、傍聴券自体を開催日前に届けなければならないということがあり、逆算をした形で設定させて頂いた。
1回目の議事用紙について、出席された委員含めて確認をして頂いたあと、12月1日からホームページ等でアップをし、中身については充分皆様方に知りえるような形での運営を心がけていきたい。

次回3回目に、昨日あったようなことについて、議題にするということは、現在考えてない。

2点目の、外で待つのはなぜかということであるが、傍聴は許可制ということになるだろうと思うが、傍聴者が7名いらっしゃいますので傍聴をお許ししてよろしいでしょうかと、中でおはかりさせて頂いた。全委員にご了解いただき、間宮委員さんも含めた傍聴者の方にご入室を頂いた。そのために外で待って頂いた。
他の運営協議会等でも、同様な形式をとっておるということはあろうかと思うので、ご理解いただきたい。

資料の傍聴者へのご提示ということだが、障害福祉計画についてのご意見とか、ご評価とかいうものを頂くのは、恐縮であるが、あくまで協議会の委員の皆様に対して、私どもお示ししてご意見を頂くというような形でであり、意思形成過程中のものであるので、傍聴者の方にまでお示しするのはいかがなものかと考え、そのようにさせていただいた。


■間宮■ 次回議題にするということはないというお話だったが、昨日障害者自身が入れなかったということについては、事実としてあったわけであるから、これからの協議会を、より豊かなものにするためにも、そういう事実があったこと、そして傍聴については再考するということをお考え頂きたい。

2つ目には、協議会の委員の選出の仕方について、お聞かせ頂きたい。
ひとつは、いつ、どのように委員が決められたのか、2つ目には、公募についてはどのような状況だったか、3つ目には、障害者自身で参加している人の障害は、なんの障害かという3点。


■障害者福祉課長■ 根幹は、障害者自立支援法の考え方、理念とかを援用させた形で、設置させて頂いた協議会であり、直接的な区としての根拠としては、要綱での設置。障害者、あるいは障害者施策のことで、教育、就労、医療、福祉、関連領域があるので、それぞれの領域の代表の方々と、領域の区分けについては、私どもで検討させて頂いた。それぞれ関連する団体、医療界であれば、医師会、歯科医師会、障害者の関係なら、障害者団体の連絡協議会とか、ご推薦を依頼した。そして、ご就任を内諾頂いた方たちについて、お集まり頂いている。

障害当事者の方はいらっしゃるが、障害の状況について申し上げるということについては、いかがなものか。どういう障害状況かということについては、当事者の方はいらっしゃると申し上げておく。プライバシー上の問題もあるので、その先についてはお答え控えさせていただく。


■間宮■ では、何人かということだけお聞かせください。


■障害福祉課長■ 実際に障害をお持ちの方、手帳保持者は、20名中2名。ご親族、身内に障害をお持ちの方がいらっしゃる方がふくまれている。


■間宮■ 障害者自身が圧倒的に少ないと感じた。精神障害者の方も、視覚・聴覚障害者の方も、知的障害者の方も、内部障害者の方もいらっしゃる。それぞれの障害に対する、大変さ、苦しみ、そして希望や要望などは、その障害を持つ人が、いちばんよくわかることだと思う。その障害者自身が少ないというのは、非常に残念である。親の立場からとか、施設を運営する側の立場からというのはとても大切なこと。それとともに、障害者自身の立場からも含め、様々な角度があってこそ、より計画が豊かなものになるのではないかと思ったわけである。

最後になるが、協議会の進め方について。質問が委員の中から出たとき、区からは、障害当事者の参画は取り立ててはしないけれども、障害者の意見を聞きながら、という言い方があった。
また、各施設からの報告がされ、そのあとに、事業所代表として参加している委員から、各施設への細かい質問が出てきた。そのときにも、時間がないということで、それのお答えはなく、さらに区は、個別にでも聞きあって、疑問を解消することもできる、という言い方だったと思う。

私は、でも、それは違うと思う。個人の疑問を個人的に聞いて、解消するだけであれば、協議会というのは不用になるのではないか。そうではなく、そこの場で疑問を出して、話し合うからこそ、内容が深まると思う。聞き置くということだけであれば、講演会でもいいわけで、そうではなく、協議会にしているということの意味を再考してほしいと感じたところ。
時間がないということもよくわかったが、それであれば、きちんと討論できる余裕を持って、議題をたてるということも必要ではないかと考えたが、いかがか。

■障害者福祉■ 区長も本会議答弁で申しておりましたが、ああいう議論の場を含めて、実践につなげていくという事が必要だと、われわれも思っているし、いろんな意見を聞きながらすすめていく。昨日は、計画の話と障害者施設の実際に携わっている方々からの実例紹介ということで、プログラムをどういうふうに組み立てるかということについては、私ども正副会長と充分相談しながら、基本的には当面障害者福祉、あるいは、障害者の現状をご理解頂き、認識を共有して頂き、あわせて、策定は庁内で担当しているが、一定程度外部意見ということでご意見を頂くような場として機能させて活用させて頂きたい。あくまでも、計画策定のための諮問機関的なものではないので、恒常的にやらなければいけないのは、各関係機関とか、関係者の方の連携、ネットワークの構築、それを通じ、障害者施策あるいは障害者の方の支援というものを強めていくということを念頭に置いた、為の議論をする協議会であるという位置づけ。

協議会の進行については、会長に一任をしている。進行管理の中で、時間管理というものも大変大事なことだと思っている。昨日は、ややもすると、特定の委員の方がご質疑が集中されていた。協議会で議論する場なので、他の委員さんからも、ご意見を頂きたいところであったのだが、ややもするとそういう傾向があったので、会長も、進行管理をお気遣いいただいたんだろうと思っている。

ある意味、間宮委員おっしゃるとおり、全体で疑問を共有して、お答えを聞くといくことも大事かと思うが、ある程度当該の方たち同士で疑問が解消するケースもあるかと思うので、同じ協議会のお仲間であるので、協議会以外の場も含めて、お互いに意見交換等で、疑問を氷解させていくという方法もあるのではないかいうこともあったので、私の方から提案させていただいた。

■間宮■ 冒頭に申し上げたように、協議会ができたということ自体に、区の積極的姿勢を感じている。だからこそ、より豊かな協議会にしていってほしいという思いで、質問をさせていただいた。

特定の委員に、ともすれば意見が集中したということだが、私は昨日傍聴して、その委員の方の必死な思いというのを感じた。具体的な質問や意見について、非常に大事な視点を述べられているということも感じたので、ああいう事がみんなの中で討論できる形にぜひもっていって頂きたい。

あわせて、パブリックコメントについてであるが、その期間が2週間ということであるが、これも意見を本当にもらうのだというつもりであれば、1ヶ月近くとって頂きたいということもお願いして、終わる。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本語学級の増設と支援を (本会議... | トップ | 第31号 福祉人材の確保に向けた施策の充実を求める陳情 (福... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぐっさん さんへ (yumi-m)
2008-12-13 04:45:45
その事実にたどり着くまでには相当な労力を要する...
その通りですね。

このことも含めて、区への交渉をしてきましたので、
またご紹介いたします。

伝えられる場、きっといろいろとでてきますから、
そのときはどうぞよろしくね。
返信する
「障害者の日」に (ぐっさん)
2008-12-09 22:23:51
今日、12月9日は障害者の日なんですね。
「1975年12月9日国際連合の第30回総会において障害者の権利に関する決議(国連総会決議3447)が採択された日にちなんで、1980年11月28日に厚生省国際障害者年推進本部が12月9日を障害者の日とすることを決定した。」(ウィキペディア「障害者の日」より引用)

この内容を読んで思ったことは、協議会はその専門の方たちが出席されているのだろうけど、いくらがんばっても「障害者」(当事者)の気持ちにはなり得ないということは明らかだと思います。
そして、事前申込という形をとったようですが、「自分たち障害者のことについて話し合われる」という事実を、さまざまな障害を抱える方たちに等しく認知させる方法をホームページ上に求めていいのか、という疑問が残ります。
例えば視覚障害を抱える方が、たとえ音声サポートなどの機能を利用したとしても、その事実にたどりつくまでには相当な労力を要します。
みんなが閲覧できるホームページ上にアップしたことを持って、多様な障害を抱えた方たちに周知された、ととらえるのは疑問です。

実生活以外のこういう社会参加の場面でも、障害者に対しての十分な対策がなされていないように感じました。

と、いう自分もこのブログを見るまで知らなかったわけですから、あまり言えないですが、でも障害者という分野については興味もありますし、何かを伝えられる機会があれば是非参加したいとも思っています。
返信する

コメントを投稿