公害は終わっていません

ぜんそくの方、近くにいませんか。
「体質改善をしなさい」「アレルギーだから、よくそうじをして」「甘えているんでしょ」
息のできない、苦しい発作のときに、お医者さんからそう言われ、
胸が張り裂けそうになったことはありませんか。

「本当におつらいでしょう。あなたのは公害ぜんそくといって空気の汚れからくるものなんですよ。
今の医学で治すことはできません。でも少しでも発作を抑えるように、お薬を処方しましょうね」
と言われ、ようやくぜんそくに立ち向かえるようになったという方々もいます。

国は、公害は終わったと言って、新たな認定患者を認めないことにしてしまいました。
しかし、公害は終わってはいません。今なお苦しむ方々は全国にたくさんいます。
とくに、公害患者と認定されていない方たちには、医療費の救済もありません。

ディーゼルの排ガスが悪いことを知りながら、作りつづけ、売りつづけた、
自動車メーカーと国の責任は非常に大きいのです。

全国公害被害者総行動デーは、今年で31回目です。

今晩の日比谷公会堂での総決起集会には、カネミ油症、薬害スモン、ヤコブ病、薬害イレッサ、
西淀川の環境問題、川辺川ダム、有明の海、横浜環状道路対策、そして、大気汚染全国連絡会など、
181団体、1200名が参加をしました。。そしてこの集会を前後して、各省庁、都庁交渉、
財界・被告交渉、トヨタ交渉と、2日間をかけての総行動を行ないます。

公害は終わっていません。
たたかっている人たちがいるから、公害の根絶と、被害者救済への道がひらかれていっているんですよね。

私も一緒に交渉に行きたい。