著:木村友祐
河川敷で猫と暮らす柳さんは、
アルミ缶を集めて生活費とキャットフード代を稼いでいる。
あちこちでホームレスが増えてきたある日、「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見つける。
やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が……。
ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
めちゃくちゃにリアルなディストピア小説でした。
最近こういうのが多いと思うのは
不安と憂鬱にかられる一方で
今の世の中に危機感を抱いている作家がいて
作品を発表できているという安心もあったり。