MANNA MEZZO de la ひとやすみ

ヴォーカリスト、ゴスペルクワイア・ディレクターのMANNAが綴る、ひとやすみコラム。

国歌

2010-04-18 22:52:10 | Weblog
さくら祭、イースターと終わり今日は秋に向けてのさやこす・・

新曲やるなかで南アフリカの素敵な国歌も歌ってみました。
いろんな部族の言語で歌いながら最後は英語でしめるという構成の曲でした。
 
とても歌詞が希望にあふれてるというか  歌い始めがんーではじまるという
ンゴシ シケーレ・・・ 日本語ではお手つきのようなうたい始めで
苦難の歴史を歩んだ南アフリカに自由を・・我らを守りたまえ
神の祝福があるように・・

とてもいやされる 大きな歌で歌っていてきっとみんな感じるものがあったんで
ないかなーー

ひるがえって日本の国歌、君が代です・・。歴史が伝統が万世一系であるだけに新しいくにの国歌にある躍動感とは程遠い・・

天皇制は否定しないし日本にとっては大切なよりどころだと認めてはいる・・

でも君が代を歌うときに このアフリカ国歌にある希望と渇望を見出せるものがあるか
というと残念ながら 自分たちにはない・・
オリンピックでワールドカップできく君が代は共感して大声でうたえても
それ以外の場面で誇りをもってこの君が代の歌詞を歌える日本人がどれだけいるのだろうか・・・

とおもうと 寒い・・

自分の国を心から誇ってその国歌を高らかに歌えない国・・

学力低下をゆとり教育のせい・・とかえらそうにいってるけどそんなことより
愛するこころの低下が学力の低下なんでないかな

自分のくにを誇って愛せないとき自分に自信をもてるのかな・
日本人ってそこを避けて通っているとおもう。

南アフリカの国歌に羨望をおぼえつつ 日本にこれに匹敵するもながないことを
ジレンマに感じたわたしです。

ところで君が代のメロヂィーは大好きなんです。
各国の国歌のなかでも比類なき美しさだと思いません??

その歴史の背負っているものと 歌詞が訴えているものとがいまの日本のめざすものと
相容れない・・

ほんとにさやこす 国歌を作ってしまいたくなる今日でした・・