MANNA MEZZO de la ひとやすみ

ヴォーカリスト、ゴスペルクワイア・ディレクターのMANNAが綴る、ひとやすみコラム。

In all the earth

2008-01-30 11:23:11 | Weblog
今年のアワラチャルに是非やりたいなと思ってるジャズよりのゴスペル第一弾としてこの曲を入間でやりました。

ユニゾンが多く全般的に音取りの難しさがあるわけではないんですけど要所要所で効果的にはもっている部分の音がとてもむずかしくまたなにの音ではもっているかをききわけるのも難しく初回レッスンではこれかな?と耳コピしていった音を実際コーラスではもってもらった音を聴きながら確認していくようなレッスンになりました。
わたしはこの時間がとっても好きなんだ
メンバーにしてみればもう完全にどっかで練習しててはっきり決まってる音を教えてもらうほうがわかりやすくていいって思うのかなーーと思いつつ、でも自分で音をあてはめていった頭の中やピアノ上でしか出してない音が実際人の声で聴こえてくるときにとても新鮮な感動をおぼえるんです。
音をききわけていく作業は結構曲の難易度によってむずかしく最後まではっきりわからないままコードにあてはめてしまうこともあったりで、特に黒人が歌っている音源は倍音が鳴りまくりだからいくつもの音が聴こえてしまうし・・・

でも前にかいた不思議な瞬間が訪れると急に頭の霧が晴れるみたいに音が鮮明に聴こえるようになるんだよね
そしてその音をレッスンの場で再現するときいろんな感動があるんだ

これぞDIRECTORの醍醐味ですね
教え始めて4年くらいはなかなかこの現場で創るという作業ができなかった
わからない音があるまま教えると初めのころはうまくいかないとパニクルでしょ?
それで反省してしっかり音を確認してーーてやっていると次第に準備していった音がすべてになってしまうんだよね
またどんなに準備しても完全に準備することは不可能だからいろんな場面を想定しながら準備してたりするとどこまでいっても自分でこれでいけるって思えなくなる

なんか準備地獄ってかんじ

そうやってしっかり準備してった時素晴らしく一体感のある練習になるかってーとそうでもなかったりして・・・
空回りしちゃうこともあったり

ある時期から準備不足でもじぶんでなるようになるさーーと投げ出しちゃって教えにいけるようになった。
それ以来 あーやっぱレッスンもやりとりなんだって開眼したね
現場主義というか現場で創り上げていく部分が一番いいものができるんです

もちろんしっかり準備した上で初めて現場主義が出来るんだけど、いやーー教えるって教えられることなんだなーーて悟りを開いちゃうのがそんな瞬間です。

今日はtearsでまた新曲です
ささ、準備しよーーっと

音域

2008-01-20 22:44:21 | Weblog
曲を歌うに当たってkeyをきめるのがとっても重要な部分

自分の音域を知るのも大事だしそれがある曲を歌うときどの高さの音がどんな旋律になるか又自分の声がどの高さでその旋律を歌うのが一番鳴るか・・それを選択するのがとてえも大事な作業・・
半音違うだけで響きが全然違ってしまうものです

二月二日の何年かぶりでのアドリブライブでは大好きな曲の一つであるgreatest love of allを歌おうと思ってる
ホイットニーのキーはA
自分もこの手の曲はオリジナルで歌いたいっていう願望があるから同じキーで歌いたいんだけど多分半音下げになるかなーー
本番はだいたいリハよりキーが上がるからリハででなくてもいけちゃうこと多いけど鳴りの部分を考えるとやっぱ半音下げかなーー

スタンダードなど用意していったキーが全然合わなかったりすることもあるのでやっぱリハと生バンドでの本番は全く音が変わってしまうものです

黒人的発声

2008-01-19 19:56:34 | Weblog
今年の新曲は典型的な体で勝負の曲ですね

あえて今年の一曲目に持ってきたのはいかに自分の体を楽器にするか・・というところを一年かけてメンバーに追求して欲しいから
去年のコンサートでようやく喉をぎりぎりまで鳴らすというか使える声にはなったね
ハーモニーになると俄然音が拡がっていいかんじになります。
でもその大元のユニゾン・・一つの旋律を歌った時にどれだけ自分の体を楽器として鳴らすことができてるかがストレートに問われるんだけどその部分は一番難しい部分で何年も鍛錬する価値のある部分です。

まだ殆どの人が首から上しか使ってなくてせっかくあるその体を無駄に遊ばせてる状態ですね
その人がいい声をだしてるかは音をきかなくても立ち方、顔の筋肉の使い方をみればだいたい想像つくんだけどその部分もまだまだいい声の可能性を眠らせているかな

黒人はその柔軟性のある筋肉によって殆どなんの努力もなく頭全体から特に後頭部、うなじ・・などびんびん鳴らして歌う人が殆ど・・
日本人は言語の特性からも体に共鳴させる発声は自然にはできない民族ともいえる・・
伝統的にも謡いとか喉を鳴らす謡い方が主流?
それはそれで独特の世界観がありいいものだと思うけどハーモニーを歌うためには適さない

てことで今年の目標は体を鳴らす豊かな発声・・あんど力のある声
毎年それを目指してるんだけど今年はよーやくそこに変わっていける下地ができてるようなきがするのであえてそれを言い続けてみるつもり

不思議な瞬間

2008-01-14 21:56:25 | Weblog
毎年の流れとして夏以降から秋に向けてはアワラチャルのだいたい固まった内容に補足したりもう一エッセンス足りないなーと思うものを模索したりしながら収穫の秋に向けてなだれ込み現象・・
体力的にはそれぞれの現場を引っ張っていくのにとてもパワーを使うので肉体的にハードな時期です。
11月をすぎるとあかさたな合唱祭、オープンリハと最終詰めの段階に入っていてこの先は引っ張っていけると自分を信じて歌いきれるとみんなを信じてその年に関しては具体的な物理的な標題に向かって走る時間

同時にこの11月くらいから翌年のテーマや曲の候補探しが始まっています。実際にホールの抽選と払い込みは一年前なので、去年はまさにコンサートの当日に2008の為の抽選にメンバーが当たっていました。
もしミューズがはずれちゃったらかなりテンションさがるなーーでもメンバーは知らないんだから自分の中で処理しないとなーーとどきどきの午前中をすごします

どんどん候補日が埋まって行き絶望的な気持ちになったりしてー
12月27日がとれてるってきいたのは全体リハを始めるためにみんなで挨拶していたその時でした!
27って聞いた瞬間よかったーー、そして2008はクリスマスをはずしたからカウントダウンだぞーーって確信しました。

そんな気持ちで曲探しをしている中ふっと息子が聴いてみろっとダウンロードしてくれた曲がseasons of love
一年をかみしめるようなふりかえれるようななんてテーマにそった曲だろうと感謝・・

あとやはりカウントダウンだから第九は挑戦したいなーー
あの有名な最終章のフルコーラスに入る直前にテナーから始まる素晴らしい旋律があります。それに続くソプラノの最高音の響き・・

私達のグループはクラシック的発声を目指してないので残念ながらとても一年ではそのフレーズを歌えるようにはならないけど逆にファンファーレであのフレーズを吹いたらどうだろうか?・・と思いつきました
あのスーパーセクションにあのフレーズを吹かしたらぶっとびそうだな・・
まだバンド構成はなにも決まってないけどそんなアイデアもある

年明けるとこんどは候補曲のコード取りコーラス取りにとりかかります
コードは私は苦手なのでいつもバンマスまかせ

そのコードの中で聴こえてるコーラスの音を取っていくんだけどこれが中々大変
黒人の鳴りの素晴らしいグループだと実際出してる音の倍音が聴こえるものだから音取りの時にテンションでぶつかってたりするとほんとわからない
ふつうの脳の回転だと何度きいてもクリアに聴こえないんだけどもうレッスンもマジかで追い詰められてくると集中してやってるときに急にクリアに聴こえてくる瞬間が訪れるのです。
これがたまらなく好き・・
でもこれにいたるまでのプロセスがけっこうしんどいからルーズな私はなかなかそこにいたるまで努力しないんだねーー
もっとストイックにできる人になりたいなーー

いまもぐだぐだとかいているのは音取りに追い詰められてる自分をエスケープしてる要素もあったりして・・
あしたあたりは朝から追い詰まっていると思いますーーー

RENT

2008-01-12 23:48:49 | Weblog
そこそこ今話題になってるDVDみたいだけどこの映画知ってる?

去年の12月国際フォーラムにミュージカルが来ててゴマが行きたかったんではないけど結構気にしてた作品だった

そのDVDをアマゾンでゲットして観たです。
内容はアメリカの苦悩しながら愛に生きるマイノリチィーの若者なんだけどヘアーの90年代版みたいな・・

でもそのメイキングの部分を見てから作品みたら数倍身に迫ってきて・・・

この中でずっと流れてるseasons of loveという曲、実は息子が大好きな曲で前からいいよーーってきかされてた
five hundred twentyfive thausand six hundred minutes 一年を分で表すとこうなるさ  いや、いちねんを愛であらわそう、愛で刻もう・・て曲なんだけどこのくりかえされるフレーズとコーラスがあまりに素晴らしい・・
ジョナサンという作家の自伝のような作品なんだけど自らはミュージカル初演の前日にエイズで死んでしまったという、アメリカのミュージカルを自分の手で変えたいと考えてた人だったって・・

この曲一年の締めくくりにもってくるのに最適な曲かなってだんだん感じ始めてる

あなたはこの一年どんな一分一分をすごしましたか?
あなたはその一分一分を愛で紡ぎましたか?

一年を始めるにあたって、一年を閉じるに当たって・・いやーー今年与えられた曲かなーーーと思う

アワラチャル2008明けました

2008-01-11 12:10:18 | Weblog
あけましておめでとうございます。

もうずいぶんたっちゃったけど・・
ここのところ一年中アワラチャルを中心に一年がまわっているのでこのさいだから挨拶もアワラチャルの枕詞で・・

アワラチャル 今年のミラクル期待して 走り続ける2008  なんてね

今年の自分的な目標は体力気力アップでしょうか・・
若い時に比べて目標がはっきりしてるから生きやすいといえば生きやすい。
そりゃかなり無理な目標に向かって走ってるわけでその意味ではいつも追い詰められててきついんだけどでもできない無理をしてやっているわけじゃなく必ず自分の中に生まれた何か・・somethingを道標に走ってるし亀のあゆみながら進歩は感じてる・・

でもそれを推し進めていくだけの体力は無理して増強しないとなーーとおもいつつ怠惰に体を甘やかしてるここ何年か・・

今年こそ朝のリハからパワー全開で歌って跳ねて打ち上げまで息のあがらない自分になれるように努力しなくちゃ

この場で誓いますーー

誓いがまもれてるか時々ちゃちゃ入れてね