フクロモモンガ(Sugar Glider)
フクロモモンガを飼っていらっしゃる方から、その子のはんこのオーダーをいただきました。
その子のいろんなポーズの写真を資料としてたくさんご提供くださったにも関わらず、「フクロモモンガ」という動物のその難しさになかなか完成できず、3月はず~~っとデッサンの繰り返しをしていました。
オーダー下さった方は、とても心の広いお方だったので、その間お待ちいただいた上に、デッサンを見ながら、正しいポーズやディティールができるまで監修していただきました。
フクロモモンガと向き合った1か月、初めて知ることがたくさんあったので、stamp zooの図鑑に加えさせていただきたく、ご了解を得て、同じ図案でもう一つ自分用につくりました。それが上記のはんこです。ハガキサイズです。
(下絵のデッサン)
フクロモモンガ(Sugar Glider→甘いもの好きの滑空者(グライダー)という意)
カンガルー目
フクロモモンガ科・フクロモモンガ属
「フクロ」の名の通り、フクロモモンガのメスにはカンガルーのように袋がある。
モモンガやムササビのように、手と足の間に「被膜」があり、それを使って滑空することができる。
オスは成長すると、頭の真ん中の毛が白くなっていく (間違い)
↓
ハゲになってしまう(円形脱毛症ではありません(正解)
*ご指摘いただき修正しました!ありがとうございました4/10
フクロモモンガとモモンガ。名前も同じ、姿も同じように見えて実は、全く別の動物です。
これを理解するのに、とても時間がかかりました。
モモンガと違う動物…手は?足は?モモンガとどう違うの?
動物の種類が違う…骨格が違うということ。
★歯の違い★
モモンガ・ムササビは、「リス科」
フクロモモンガは、「フクロモモンガ科」
この違いは、歯の本数とつき方にあります。
フクロモモンガの歯は28本。下顎には長く鋭い歯が伸びて、奥歯のような形の歯がびっしりついています。
一方、リス科のモモンガの歯は、上下に挟むようにしてある前歯と、ちいさな奥歯だけ。
★手の違い★
ムササビ・モモンガには、「針状軟骨」という、長く飛び出た部分があり、これで被膜を支えたり、コントロールしています。指の骨ではありません。
リスの仲間は親指が退化しているので、指は4本です。
フクロモモンガにはこの「針状軟骨」が無い。同じ被膜を持つのに不思議です。
<モモンガとムササビの違い>
体の大きさ・被膜の大きさ(ムササビのほうがとても大きい)
飛び方とその距離(ムササビはグライダーのように飛べる。モモンガはひらひら滑空)
目の大きさ(モモンガのほうが目が大きい)
住む場所の違い(ムササビは里山、モモンガは深山)
…ということで、フクロモモンガのはんこを作るということから、大分脱線してしまいました。
フクロモモンガの全身骨格をちゃんと見てみたいなあ。。。。
オーダーをくださった方には、感謝・感謝です
フクロモモンガって皮膜を支える骨が無いので、四つん這いになると皮膜が垂れてしまうのですよね・・・。
実は私もフクロモモンガを描いたので、こんなに皮膜が垂れてしまうものなのかと思ったものです。
やはり、進化中の動物なのでしょうかね??
keikoさんもフクロモモンガを描かれたんですか!偶然ですね。
ネットで調べると、ペットとして飼われている方がとても多いのにびっくりしました。
ポケットに入っていたりして、とてもかわい~
でも調べると、こんなに不思議な珍獣はいないな!と思いました。
有袋類の進化って独特ですね。
新しい作品が出るたびにおぉぉ~
と感動させてもらっています
松野さんの作品の見せ方もとっても勉強になりますっ
また次の作品が楽しみです(●^o^●)
作品の見せ方…毎回悩みますが、とりあえず写真をたくさん載せなきゃ★みたいなことは考えてます。
また遊びにいらしてくださいね♪