母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

料理の基本

2020-06-25 16:00:04 | 日記
母は
両親が共働きで
弟が3人いたので
子守りと食事の支度は小学5年生の頃から
母の仕事だったらしい

それから60年以上料理
作り続けてきた

認知症は新しい記憶から消えていくと
聞いたので
料理の基本が消えていくのは
もっと後だと思っていた

去年の春🌸はまだ筍🎍のアク抜きが
自分で出来ていた
ただ、生の筍🎍をどんどん買ってきては
アク抜きをして調理もせず
どんどん冷蔵庫に貯まっていっていたので
たぶん最後はほとんど捨てていたと思う

今年の春🌸は
3月くらいに
実家の冷蔵庫で
小さな生の筍🎍を1本見つけたが
アク抜きもしないまま
何日もたっているようだった
一応そのままにしておいたが
次に見たときはそれはなくなっていて
下処理済みの真空の筍が4つくらい出てきた

最近は買った当日に
食べなければいけないなまものを
忘れていることが多く
私がたまたま冷蔵庫から見つけるときは
だいたい2日くらい過ぎている

先日はパックに入ったままの
アサリを見つけた
元気なうちに塩水につけて
砂を吐かせて調理するのが
一般的だが
そのアサリたちは
パックの中で入水官を出し
さわってもびくとも動かない

母に
「ねえ、このアサリもう死んでるよ
と言うと
母「あー、忘れてた
今日食べるわーちょうだい🖐
と言うのでアサリを渡すと
ボウルにアサリをザッと入れて
そのまま水道水を入れた

私「ちょっとちょっと❗😱今アサリ何に浸けたの⁉️もしかして真水?」

母「え?真水だけど、違った?どうやるんだった?😰」

私「塩水でしょ?まあもう死んでるから砂も吐かないと思うけど
今、あなたトドメを刺したよ😎」

と言うと「まあいいわ、食べるから」
と開き直った

本当に食べたかどうかはわからないが
あれで体調を壊さない両親が
とても不思議

母も調子がいいときはまだ少し料理ができるようだが
なまものの扱いには注意しなくては