いつの頃からか自転車に乗らなくなった母
少なくともこの1年くらいは乗っていないので「自転車ってまだ乗れるの?」と聞いてみた
「たぶん乗れるけどそういえば乗ってないね」と答えた
私はもう乗れないだろうなってわかっていた
母もわかっているんだろうけど認めたくないんだろうな
うちの実家はマンションで、自転車一台につき駐輪場使用料がかかる
認めたくないのはわかるがただ置いておくだけの自転車の置場に料金がかかるのはもったいないし、うちは実家から歩いて3分ほどの距離で一軒家なので
「もったいないから駐輪場解約してうちで預かろうか?」というと「じゃあそうする」との返事
その話をした後2ヶ月ほど私がバタバタしていて気づけば契約更新の時期を過ぎていた
「忘れてたけど今からでも解約できるなら自転車取りに行こうか?」
と言うと「わかった」と言う
ついでがあったし夕方の出掛けるまでの間の時間で実家に行き用事を済ませ「ついでに自転車ももらっていくわ、カギちょうだい」と言うとあからさまに怪訝な顔
カギを受け取って「じゃあね」と言う私の後ろ姿に母が「なんでも持ってちゃうね」と
私は悪いことしてるのか?
私が得することは何もないよな?
要らないお世話だったのか?
自問しながら帰った
そんなこともまた母は忘れているよね