朝起きると目がショボショボする。
そろそろ眼科へ行った方が良いだろうか?
パソコン、タブレット、床に入ってからの読書・・
目を労わる暇がない。
でも読書は止められない。
『ザ・ロード』(コーマック・マッカーシー)
ピューリッツァー賞受賞の所謂「終末もの」の部類ですが、なぜ地球人類が終末を迎えることになったのかは、一切わからない。
何の前提もなく荒廃した荒野で父と子の苦難の旅が続く。
ただただひたすら飢えと寒さに耐えながら、トボトボとどこかへ向かう。
しかし、微かな理性と親子の愛情とわずかな道徳律を決して失わない。
親子に感情移入し応援しながら、感動を貰えたのは、
簡単に道徳心や親子の絆さえも失われる、昨今の世相に対する反動かも知れませんね。
『ウインドト-カ-ズ』(マックス・A. コリンズ)
日本軍に暗号を解読されたパールハーバーの悲劇を繰り返さないために、米軍は人間暗号機?を使うようになります。
アメリカ先住民のナバホ族の言語を暗号に使うため、ナバホ族が最前線に送られますが、この暗号通信兵(コ-ド・ト-カ-ズ)を護衛する兵士が『ウインドト-カ-ズ』です。
ところが護衛する兵士の最終的な役割は、ナバホ族が日本軍にとらわれて拷問による暗号解読がされないよう、捉えられそうになった時に殺害することです。
アメリカ人に征服され虐げられ差別されてきたナバホ族がアメリカの為に命をかける。
最終任務のためにアメリカ兵はナバホ族との友情を拒否しながらも、過酷な戦場で自ずと次第に絆は深まる。
護衛するアメリカ兵の葛藤と苦悩は日々増してくる。
むしろナバホの通信兵の方が、あきらめの中でさばさばし、アメリカ兵の支えに成ろうとするかに見える。
誰が強くて、誰が勝者なのか・・極限状態のなかで露になる人間性
実話に基づいた話です。
『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)
1950年に書かれた短編集ですが、個々の短編は1999年から2026年までつながっています。
乱暴に概略すると、火星探検隊が火星人の攻撃で数度にわたり撤退する。
が、地球人の病原体を置いてきたので火星人がほぼ全滅する。
やがて地球では核戦争が起こり、火星へ逃げ延びた家族などが、長い年月を経て新火星人となる。
何やらアメリカ大陸発見やアメリカ建国の事情と重なるような気もしますが、1950年に読んだら未来に思いを馳せながらドキドキしながら読めたでしょうね。
私が5歳の時に出版(初版)されています。
・・えっ! 2026年、核戦争で地球に住めなくなっている?
そんなこと無いでしょう、きっと・・たぶん・・私いるかな?
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