2016年7月16日(土) 17.911km
スタート時は晴れていて、暑くなりそうだと覚悟していたが、途中からは晴れたり曇ったりではっきりしない天気だった。この日の最高気温は30.5℃、湿度は高く感じた。
今回の「阪堺電車全線踏破」計画はかなり前から練っていたもので、本当はもう少しいい季節に決行したかった。しかし中々思い切れずにずるずると伸ばし、今日になってしまった。
阪堺電車は昨年9/5に「上町線」(天王寺駅前〜我孫子道)、9/13に「阪堺線」( 恵美須町〜住吉)をそれぞれ踏破している。
当初の計画では、残りの「大和川」駅から「浜寺駅前」駅を歩く予定にしていた。しかし直前になって、どうせなら全線を通しで歩こうと思い直した。
出発地を「天王寺駅前」にするか「恵美須町」にするかは考えた。調べてみると、直通運転しているのは「天王寺駅前⇄浜寺駅前」だったので、それに習って「天王寺駅前」にする。
スタートして、「あべのハルカス」を背に「熊野街道」沿いの商店街から閑静な住宅街に入る。
「帝塚山四丁目」で路線は「熊野街道」に別れを告げ、「住吉大社」前から「紀州街道」沿いを走る。
この区間の事について詳しくは、昨年9/5の日記に記してあるので今回は割愛させて貰う。
「我孫子道」駅を過ぎると大和川の鉄橋を渡り、大阪市から堺市に入る。
ここまでの距離(途中少し寄り道したので正確ではないが)は約8.9km。
鉄橋を渡ってすぐに「大和川」駅がある。
この駅は都市部の駅とは思えない、ローカル線の駅の様な風情がある。
ここから終点の「浜寺駅前」までも、基本的には「紀州街道」に沿う様に線路は続く。
古い町並みを歩き、レトロな商店街を抜けると「綾ノ町」駅がある。
ここから「御陵前」駅までの約2.5kmは、線路を挟んで両側各三車線の大通り「大道筋」を歩く。
だだっ広い直線道路が延々と続き、街路樹の日陰も無く、直射日光をまともに浴びる事になる。ここが今回のルート最大の難所と目していた。
しかし幸い、空は雲に覆われて陽射しが無くなった。天気が悪くなって嬉しい事はあまり無いのだが、今日ばかりは嬉しく思った。
「御陵前」駅を過ぎると線路は路面を離れて、専用軌道を走る。この辺りからは、気のせいか、本当にそうなのか、駅間の距離が長くなった様に感じる。疲れのせいかも知れない。
「船尾」から「浜寺駅前」を最後の力を振り絞って歩き
全線踏破達成!
歩き終わって思うのは、全線を通して沿線には昭和にタイムスリップした様な趣きが色濃く残り、大袈裟かもしれないが時空を越えた旅気分を味わう事が出来た様な気がする。全線踏破は正直ちょっとしんどいが、私の中でこの沿線が「お気に入りルート」に登録される事は間違いない。
この後、「浜寺駅前」から「天王寺駅前」までは、歩いて来た道を車窓から眺めながらの列車の旅。
ガタゴトとゆっくり走る列車。
運賃は、全区間共通で¥210。
歩くのとは違った風情を味わえて、これはこれで面白い。