2015年9月19日(土) 19.157km
累積標高(+)1965.442m(-)-1967.659m
シルバーウイーク五連休の初日、今日は六甲山に登る計画。
阪急「芦屋川」駅でAM.8:00に待ち合わせのF君・N君・S君と合流。駅前のコンビニで食料を補充してスタート。
芦屋川沿いを歩いてロックガーデン入口を目指す。晴天で暑くも無く寒くも無く、絶好の登山日和になった。
お屋敷街の中の急坂を登り切り、しばらく行くと「滝の茶屋」があり、裏手には落差10m位の高座の滝がしぶきを上げている。
滝壺の前を横切った所にロックガーデンへの石段がある。ここから険しい岩場をよじ登り高度を上げて行く。このルートが六甲山の数ある登山道の中でも一番人気のスタンダードなルートらしいのだが、なかなかハードな登りだ。
登り切ると、しばらく平坦な尾根道になり、展望が開けた場所で一休み。
ここで、大変な事が発覚する。N君曰く、一昨日の夜、一杯飲りながら打ち合わせをした際、私がS君から千円を預かり、今日の昼食用の「いなばのタイカレー」4名分を調達する役目になっていたらしいが、全く失念してしまっていた。S君はS君で千円を出した事を覚えていないとの事だが、兎に角S君に千円を返却する。自分の失敗を棚に上げて言わせて貰うが、登り始める前に言って欲しかった。皆さんにはご迷惑をお掛けしたが、今から買いに下りる訳にもいかず、叱責の言葉を浴びながら先へ進む。
程なく「風吹岩」(447m)に到着。ここも大阪平野が一望できる展望スポットで、多くの人が休憩していた。我々も休憩しようと思っていたのだが、N君が「止まると余計にしんどくなるので行こう」と我儘を言うので仕方なく出発する。
ここから、比較的平坦な尾根道を気持ち良く歩き、「芦屋カンツリー倶楽部」のイノシシ除けの扉を開けて敷地内を通過。この辺りから登りがきつくなり、S君がかなり遅れ始める。
次の分岐点「雨ヶ峠」でS君の到着を待つ。
次々と登山者が通り過ぎて行く、その中には5月に我々も参加した「企業対抗駅伝2015 in 淀川河川敷」の記念Tシャツを着た男性もいた。世の中には同じ様な行動をしている人間がいる物だ。
「雨ヶ峠」は「東お多福山」への分岐点、今回我々は「本庄橋跡」方面へ進む。ここから登山道は一旦下りになり、稼いできた高度をかなり吐き出す。下り切ると住吉川の上流部沿いに出て、辺りが開けて明るくなり、秋の野草も目立つ様になる。
「ミズヒキ」「キンミズヒキ」「アキチョウジ」「ゲンノショウコ」「ヤマジノホトトギス」等が見られた。
飛び石で住吉川を渡ると、急勾配の石段が現れる。登り切った所で再び遅れているS君の到着を待つ。
ここで、普通は有り得ない様な出来事があった。通り過ぎる登山者の中に偶然いたN君の弟ご夫妻に遭遇。人気のルートとは言え、六甲山系の広大な山域の数有る登山道の中で、遭遇する確率は相当低いと思われる。
ご夫妻を見送り、S君の到着を待って我々も出発する。
水が空になっている堰堤の横を抜け、「七曲り」の取付きに到着する。ここからが往路の最後の難関、山頂まで一気に高度を上げて行く。その名の通りのつづら折りの急勾配を、喘ぎながら登る。山頂下の「一軒茶屋」が見えて来た。
ここから山頂までの舗装路が思いの他キツイのだが、途中から左手に開ける大パノラマに疲れを忘れる。大阪湾、大阪平野、生駒、金剛・葛城、和泉山脈、関空、あべのハルカス等々が一望できた。
ススキの穂が揺れる中、電波塔の横を通り、六甲山最高峰(931m)に無事到着!
この後はお待ち兼ねのランチタイム。一軒茶屋の前の広場まで戻り食料を広げる。
先ずはビールで乾杯!
本日のおつまみはオイルサーディン・ウインナー・さんまの味噌煮缶・サバの味噌煮缶等。
シメは「いなば チキンとタイカレー(イエロー)」 今日は非常に食べ辛い状況だったが・・・。 それでもタイカレーはやっぱり美味かった!
実は今回、往路は決めていたのだが、復路は登ってから決めようと言う事にしていた。食後に、地図を広げて検討の結果、住吉川沿いを下り阪神電車「魚崎」駅を目指す事にする。
「一軒茶屋」の前を通る県道16号線「六甲山上道路」を西へ向かう。しばらく歩いて六甲縦走路に入り、途中から「西お多福山」方面に向かう舗装路を歩く。
この辺りに来てN君から「しりとり」をしようと言う提案が出る。何だか小学校の遠足みたいになって来た。
「西お多福山」の電波塔を右手に見て進むと舗装路は終点になる。
広場に立つ「五助堰堤・住吉駅」の道標に従い、下りの登山道に入る。深いクマ笹に覆われた道を進んで行くが、全く人影が無く、方向が合っているか少し不安がよぎる。地図を広げて方向が間違いない事を確認して更に進む。
途中でフワフワと舞う様に飛ぶ「アサギマダラ」に遭遇する。最長2,000kmを移動する事が確認されている蝶だ。
沢音が聞こえて程なくして住吉川右岸に下り立つ。後は川筋に沿って下る事になるので道迷いは無い。ひと安心して、清流のマイナスイオンを浴びながら河原で休憩する。
右岸には柵があり「危険箇所があるので、左岸へ迂回する様に」との表示がある。表示に従って左岸へ渡渉し川沿いを歩く。しばらく行くと、地滑り箇所があり道が途切れた。予想外の出来事に緊張が走る。地滑りで道が崩落したのであれば、崩落箇所を上手く通過できれば、先に道が続いているはずだ。S君が果敢に偵察に向かい戻って来た、道らしき物は無いとの事。右岸に渡渉する事を考えていると、F君が地滑り箇所を高巻く道を発見。登って見ると、しっかりした登山道が続いている。結論を言うと、下にあった道標の向きがおかしく、それに惑わされただけだった。気を取り直して進む。誰が何時頃造ったのだろう、風情のある石畳を下って行く。
下り切った辺りの山肌から湧水が湧いている。名水で有名な山域だけに期待が持てる、夜の「お湯割」用に1.5ℓも汲んでしまいリュックがまた重くなった。
美しい野池の横を通り抜けると空が開けて、五助堰堤の上流部に出る。ここは堰堤に堰き止められた土砂が堆積した上に草木が生い茂っている。湿原の様な気持ちのいい場所、そんな中にある木道などを歩く。
右岸に渡り更に下って行くとやがて舗装路が現れて、民家が見え始める。
白鶴博物館の横を通って、住吉川の遊歩道に下りる。ここから先、整備された川は蛇行せず一直線に海まで流れ下る。右岸に渡り、阪急電車の下をくぐり、JRの上を渡って阪神電車「魚崎」駅に到着。
この後、電車で「香櫨園」駅に移動し、銭湯「JOY西宮」さんで汗を流す。徒歩で阪神西宮へ移動して「魚民」さんで打ち上げ。