- 2018年4月22日(日) 13.832km
累積標高(+)1570.314m(-)-1533.687m
今日は今シーズン初の山歩き。今年は桜の開花も早く、山へ出掛けたくてウズウズしていたのだが、週末毎に天気が悪かったり、用事があったりで決行できずにいた。昨年は3/19の「旗尾岳・府庁山」で開幕しているので、約一カ月遅れという事になる。
行き先は「一徳防山・編笠山」
例年であればツツジが綺麗な時期なのでそれを期待しての選択なのだが、先に書いた通り今年は桜をはじめ花々の開花が早いので一抹の不安はある。
南海高野線「白鷺」8:47発、「北野田」で急行に乗り換えて「三日市町」に9:08に到着。バス停には9:12発のバスが待っていたので乗り込む。時刻表を調べてきた訳では無いのだが、今日は見事にスムーズな乗継が出来た。私以外に乗客2人のガラガラのバス。車窓から快晴の空を眺めながら約10分、「南花台四丁目」バス停に到着。
それにしても、最高の気候に恵まれた。一年の内で休日と好天が重なる事はそれ程多くはない。この日の気温は21.5℃、歩くとあせばむが湿度は低く気持ちいい。この様な日に山を歩ける事を幸せに思う。
人気のない住宅街の舗装道路を登り、浄水場や野球グランドの横を通り抜ける。目の前が開けてこれから向かう「一徳防山」方面が眺望できる。
ここから「中日野」方面に少し下り、左手の野池の脇に登山口がある。
しばらく竹林の中を歩くと、針葉樹の植林と広葉樹の自然林が交互に姿を現わす植生に変化する。薄暗い中にスポットライトの様に光が差し込む植林帯、新緑の鮮やかなフィルターを通して光が降り注ぐ自然林帯。変化に富んだ登山道は飽きが来ない。
途中、足下に野鳥の羽を発見、プラスチックケースに採取する。
以前より羽をコレクションしており、いつの日か「原寸大写真図鑑 羽」を購入して、種類を同定したいと思っている。
この後、北側に視界が開けた岩場に出る。新緑の樹海越しに「金剛山」「大和葛城山」が遠望できる。
ここで小休止する。ここまで比較的緩やかな傾斜の道なのだが、昨年12/3以来約4カ月半のブランクで鈍った足には以外にこたえる。しかしまだ先は長い。気を取り直して出発する。
「鞍部」で「旗倉山」からの道と合流、しばらくは稜線の平坦な道を進む。本来ならこの辺りから本日の主目的であるツツジが綺麗なはずなのだが、少し咲き残っているだけでピークは過ぎていた。
ツツジは残念であったが、この辺りは新緑のトンネルで、歩いていて非常に気持ちいい。
「一徳防山」の山頂が近づくと「関電道」の黒い階段が現れて急登が始まる。
辛い登りだが、時折立ち止まって振り返ると、新緑の樹海を渡ってくる風が気持ちいい。
休んでは登りを繰り返し「一徳防山」(540.9m)山頂に到着。
ここは給水休憩だけにして先を急ぐ。今日のルートの中で最も滑りやすいガレた急坂を下る。
途中、「岩湧山」や「三国山」方面の雄大な景色を一望できるポイントを通過。
すぐに「一徳防三角点」に到着。この季節この辺りにはワラビが自生している。しかし探しても中々見つからない。今年は花も早いがワラビも早かった様だ。苦労して何とか今夜の肴になる位は採取できた。
それにしても思いのほか時間を費やしてしまった。先を急ごう。
ここから「編笠山」山頂を目指すが、まずは下りになる。どんどん高度を下げて「編笠ノコル」に到着。
途中、登山道をふさぐ様に堂々と横たわるシマヘビに遭遇。体長は1.5mを優に超えると思われる。撮影しようと近寄ると、鎌首を持ち上げ、ガラガラヘビの様に尻尾を激しく振って威嚇された。
「編笠ノコル」から急登が始まる。覚悟はしていたとは言え、やはりキツイ!それでも「ここをクリアすればビールが飲める」とモチベーションを高めて力を振り絞る。急登を登り切り、分岐を右折すると頂上。ここは左折して少し下ると「東タツガ岩」の上に飛び出す。
目を見張る様な絶景が眼下に広がる。
さてここで待望の昼食にしよう。
(本日のメニュー)
・ラ王(豚骨 極細ストレート麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンフレークL
・マヨネーズ
・ハートランドビール500ml
・日本盛 淡麗辛口300ml
まずはハートランドビールで乾杯!
景色と言い天候と言い、これ以上のビールのつまみは無い。
(ここで一句)
とりどりに 萌ゆる草木 目に眩し
ハートランドと ウグイスの声
後は超定番のネギマヨシーチキンで熱燗をチビリ。気持ち良くなったところで、ラーメンで締める。
なんだか根が生えそうだが、そうそうゆっくりもしていられない。意を決して出発する。
来た道を戻り、分岐を直進する。すぐに「編笠山」(635m)山頂に到着。
ここは素通りして「岩湧寺」に向かう。山頂から下り、舗装された林道に出る。更に下ると「岩湧寺」の多宝塔が見えてくる。
この季節丁度シャクナゲが満開で、立派な杉の古木と相まって古寺の趣きを醸している。
「いにしえの道」の石畳を下ると「雨乞い地蔵尊」の脇に「長寿水」と呼ばれる湧水がある。
夜のお湯割用にペットボトルに採取する。
ここからは舗装された一般道を歩き「行司河原分岐」を右折、「竹ノタワ」を通過して「流谷」の集落を下る。国道371号(高野街道)を渡って南海高野線「天見」駅に到着。
帰宅後、「一徳防三角点」のワラビのおひたしを肴に、長寿水のお湯割をいただく。
何時もながら贅沢な気分に浸れるひとときだ。