ずっと、奥さんのメアリさんが資料集めや取材を担当していたそうですが、その奥さんが亡くなって、それで、筆を置いたということです。
以前はその年の10月に一冊の本を書き上げて、出版社に原稿を渡していたフランシス。だから、たいがいクリスマスの頃に、一年遅れで翻訳本が出ていました。
わたしはいつも、本が出るのを「いまか、いまか」と心待ちにしていました。
自伝を含めると40冊。
約40年間、毎年律儀に一冊の小説を書き上げ、それが実に夢中にさせられる内容で、愛してやまない作家でした。
って、まだ生きているのですが…。
ディック・フランシス様、いかがお過ごしでしょうか?
いまでも、もう一冊、何かの形で著作が出るのでは? と心ひそかに待っているのです。
作家に転身する前は、エリザベス女王の馬のチャンピョン・ジョッキー。
障害競馬の騎手。
騎手と作家はなんとなくミスマッチなのに、小説の分野でも類まれな才能のもち主でした。
フランシスの小説を読むと、生きていることが素晴らしくいいことのような気がしてきます。
そんな作家、ちょっといない。
次の小説、出るといいなーっ☆
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