(↑ 創元推理文庫)
@サラ☆
2018年9月が初版なのだから、3年前に出版された本。
出版された年の「文春ミステリベスト10」第1位を皮切りに
つづくミステリランキング海外部門でのきなみ1位を獲得した。
また翌年の本屋大賞へ翻訳小説部門1位もとるというバケモノみたいな
本格ミステリー。
これだけ鳴り物がなっているんだから
読みましょう、と楽しみに積読していたので、
時間ができた、と早速手に取ったのだけど…
どうも導入部が睡魔を誘う。
いかん、しばらく小説を読まない間に
読書力が低下したのか、もう本を楽しめないのか
と思わず絶望感に襲われたり。
アティカス・ピュントの登場とともに目覚め
そうかそうか、たしかに魅力的な探偵だ…
と全集中で読み進むうちに、予想もしなかった入れ子の物語で。
斬新だし、たしかに面白いけど、
共感、感動、というワードはなかなか使いにくく…。
アンソニー・ホロヴィッツの本はその後も人気を博し、売れ続けているので
スゴイ本なのでしょう。
もしかして、自分は本格ミステリーはそれほど好きではなかったのかっ
と改めて考えてみたり。
カズオ・イシグロの『クララとお日さま』は感動したのだから
相性の問題かもしれない、と思ったり。
それくらい、心底面白がれなかったのが残念だ。
つぎは、もっと「人のいい」物語を読んでみようかな。