そして、現代のものでは、2000年に映画化されたトム・ハンクス主演の『キャストアウェイ』があげられると思います。
探検家高橋氏よると、映画化に際してアレクサンダー・セルカークのことも事前調査したとか。
実際、映画は宅配便“フェデックス” のシステムエンジニアが飛行機事故で南太平洋の無人島に流れ着き、一人の生活を始めるというもの。無人島を脱出するまでの期間は4年間と、セルカークと同じような状況設定でした。
映画に見るキャストアウェイの主人公の孤独との戦いは強烈で、多分それは、セルカーク、あるいはロビンソン・クルーソーとも共通するものだと思われます。
そして、驚いたのは、これだけ文明が発達していても、無人島に流されれば、300年前の漂流者となんら変わらないということです。
確保しないといけないのは、水と食料と寝る場所と火。
すべて、自分の体を使って求めていかないといけない。
『ロビンソー漂流記』がいまでも輝きを失わず、いま読んでも同時代性があるように思われるのは、「人間が人間であるために必要なものは変わらない」からなのかもしれません。
(写真はキャストアウェイのチラシ
詳しい内容が知りたい人は http://www.uipjapan.com -CAST AWAY-)
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