サラ☆の物語な毎日とハル文庫

ジャズタクシー

ジャズタクシーっていうのは何かというと、真空管アンプとジャズの名盤を積んで、都内を走り回っている名物個人タクシーのこと。実際に、営業しているタクシーらしいです。

さて、首都圏では、「R25」という情報誌が毎週木曜日に駅に置かれ、無料で配布されています。
リクルートが出している雑誌です。
25歳以上のビジネスマンをターゲットにしたもの。
この雑誌に、石田衣良のエッセイが連載されているのだけど、けっこう面白い。
こないだは、ジャズタクシーについて、書いてました。

何でも、NHK教育テレビのN響アワーの特集で、都内をジャズタクシーで走り回ったのだそうです。
その番組はあとで見たので知ってるのですが、『池袋ウエストパーク』の舞台となった西口周辺や、『フォーティーン』の舞台となった月島あたりを中心に首都高を、クラシックをかけながら、ジャズタクシーで流していくという企画。

それはそれとして、まあ面白かったのだけど、エッセイのほうはそれよりずっと印象的でした。ジャズタクシーのエピソードが語られています。

では、その雑誌から部分的に抜粋…

「ジャズタクシーでは、定年退職する会社員を自宅まで送っていくことがよくあるという。上司のジャズ好きを知っている部下が頼むのだ。送別会の会場で、退職者がのりこむといきなりマイルス・デイビスの『カインド・オブ・ブルー 』なんかが盛大に鳴る。目を丸くした元会社員にドライバーはいうのだ。
『後輩の皆さんがお金をだしあって、このタクシーをチャーターしたんです。ご自宅までいい音楽でお送りします。お疲れさまでした』
 六十歳のいい大人が、そういうとぽろぽろ涙を落とすという。胸に花束を抱えたまま男泣きするのだ。」

なんだか、いい話じゃあないですか。
石田衣良の小説も面白いかしらんと、ちょっとファンになりかけ。
(ただし、たまたま池袋の本屋さんのリブロでサイン会をやっていて、本人を見たけれど、なんかなー。テレビでも見たけど、作家はあまり語らないほうが…。待て、大江健三郎なんかは、本人が語るのが印象深い。ということは、石田衣良は…。いえいえ、要するにわたしの好みとは少し違うということです。まだまだ青いかもなんて、わたしの口からはとても…)

コメント一覧

サラ
いちど乗ってみたい!
>かちがらすさん



うーん、音響システムがどのような具合になっているのかは、ちょっと不明。

でも乗ってみれば、すぐわかるはず。

できれば、ジャズをがんがんかけながら、首都高をぐるぐる回ってみたいものですねぇ。

ワインとシャンパンとビール、それとスコッチ、どれが似合うでしょうね。



かちがらす
よかね
タクシーの助手席にターンテイブルがあって、徐に運転手がSP盤をかけて・・無理やろな。

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