ほんとに久しぶりに地下鉄丸の内線にのって、
目に飛び込んできた窓の広告ステッカー。
スカルプケアのシャンプーの広告。
うん?
これTOKIOの長瀬智也くんだけど、
ガリバーじゃないの?
そうだよ。
髪の毛を束に分けて地面に縛り付けられてるし
15センチぐらいの小人がうようよ。
きっとこれは、1726年に出版された当時の熱狂的ベストセラー、
アイルランドのジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』……
あの本のパロディに違いない…、としばらく広告ステッカーに見とれた。
太平洋を航行中の船が嵐にあい、ガリバーが流れ着いたのは
小人国(リリパット)。
想像力を刺激される奇想天外な物語だ。
広告対象である(たぶん)20代、30代の人たちが
ガリバーを知ってるのかなと思いつつも
何も本でなくても、映画からの情報もあるしね
と思いなおした。
やるじゃない!!
もともと『カリバー旅行記』は大人向けの本として出版されたけれど、
児童文学のなかに古典名作として入っている。
その中の1シーンが地下鉄のシャンプーの広告で使われる。
車両がスピードをあげて、東京都心の地下を走るなか
懐かしい子供時代の本の世界が目に飛び込んでくる。
ちょっと嬉しくて、懐かしいような、ワクワクする気分でした。
ちなみに、本を読み返してみて気づいたんだけど
ラピュタは『カリバー旅行記』第3部に出てくる「とび島」だった。
いまごろ発見するなんて、なんてうかつなこと!!