本日、2月28日に立正大学石橋湛山記念講堂で行われた特別公開講座、
「親子対談~古事記を読み、物語を楽しむ~」に行ってきた。
三浦しをん好きの友人が申し込んで、誘ってくれた。 ありがたい。
三浦しをんのお父さんは、立正大学文学部の教授で、
本居宣長と古事記を長年にわたり研究されてきた学者だったんだ。 知らなかった。
著書『口語訳古事記』がベストセラーとになったことでも知られる。
この3月に退官されることから、後にも先にも今回限りの対談が実現したのだとか。
三浦しをんさんは、以前に仕事で「舟を編む」のロケ地取材をしたので、
映画を何回か観た。
この講演を前に予習しようと、ワインに関するエッセイを読んでいるけれど、
笑いのツボが随所にあって、はまってしまう。
本を読んで声を出して笑ったのは久しぶり。
うまいなーと感心する。
お父さんの三浦佑之先生の古事記についての講演も面白かったけれど、
やはり対談は群を抜いて面白かった。
大学の学長や教授の皆さん、それに学生もいるので、硬さが抜けないお父さんと、
自由に突っ込むお嬢さん。
そのやり取りは、そこはかとなくちぐはぐで、温かくて、楽しかった。
三浦しをんさんは、本を書き始めるとき
まず「こんな話を書きたいという、話のムードみたいなものが浮かぶ」という。
最初に思うのはムード。
湿度、匂い、明度みたいなもの。
たとえば「曇り空っぽい感じ」とか、そういうものが浮かんで、
そこからなんとなく考えていく、そして、広がっていくという感じなのだそうだ。
お仕事小説といわれるものを書く場合は、
最初に、たとえば 「辞書づくりを知りたい」とか
「箱根駅伝について書きたい」などの興味があり
自分が好きだから調べているうちに、ということらしい。
何しろ、三浦しをんさんをすぐ近くで見られて、これはうれしかった。
いっしょに行った友人もブログの記事を書いている。
こちらは三浦しをんを知り尽くしたファンなので、
さすがに講演と対談の全体像と魅力を的確に伝えている。
今回の親子対談の魅力がわかるので、読んでみて!
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