サラ☆の物語な毎日とハル文庫

ロビンソン・クルーソー島に津波が!

昨日、オリンピックでまだまだ盛り上がっているなかで、突然飛び込んできたマグニチュード8.8のチリ巨大地震のニュース。

NHKの地震関連のニュースの中で、何度も「ロビンソン・クルーソー島も津波の被害を受けました」というコメントが流れたことに気がつかれたでしょうか?

ロビンソン・クルーソー島とわざわざ言うほど大きな島でもないのに、認知度はけっこうあるのかな、とちょっとびっくりしました。

ロビンソン・クルーソー島こそは、ダニエル・デフォーが書いた『ロビンソン漂流記』の主人公ロビンソン・クルーソーの実在のモデルが無人島生活をした島です。

チリから西へ約670キロメートルはなれたところにある、南太平洋の絶海の群島。
海底火山の爆発によって隆起した、3つの小さな島から成りたっています。

もともとは1574年にスペイン人の船乗りフアン・フェルナンデスに発見された島。
そこで、フアン・フェルナンデス群島と名づけられました。
ロビンソン・クルーソー島も、もともとはフアン・フェルナンデス島と呼ばれていたそうです。
(スペイン人はマス・ア・ティエラ島と呼んでいました。)

ところが1966年、ロビンソン・クルーソーの実在のモデル、アレクサンダー・セルカークがこの島で4年4ヵ月の無人島生活を送ったことを記念して、ロビンソン・クルーソー島と改称されたそうです。

ちなみに、アレクサンダー・セルカークがなぜ、無人島生活を送る羽目に陥ったかというと、私掠船の船長と反目したために「置き去り人」にされたからでした。

島では、探検家の高橋大輔氏によってアレクサンダー・セルカークの住居跡も発見されました。
そのことで、ロビンソン・クルーソー島が、1719年に発表されたダニエルめデフォーのあまりにも有名な小説に描かれた島であることが、よりリアルに感じられるようになりました。

たしかに『ロビンソン漂流記』のなかには、地震が起きてひどい目にあったというシーンが出てきます。
それ以後、クルーソーは地震に対する備えを少しも怠らなかったのでした。

チリではときどき地震が起こるそうですから、アレクサンダー・セルカークが島にいたときにも、地震があったのでしょうね。
そうでなければ、デフォーがわざわざ地震のことを書くはずもないわけですから。

そのロビンソン・クルーソー島に津波の被害。
いまは人々が住みついていて、無人島ではありませんから、ひどい被害が出ていないように、祈るばかりです。
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