七夕の行事には、じつは、けっこう蘊蓄が詰まっている。
パソコンが急に動かなくなって、
7日当日には語れなかったけど、
それも残念な気がするので、1週間ちょっと遅れで書いておきたい。
個人的に知らなかったポイントがいくつかある。
ポイント①
まず、織姫はどうやって、天の川の向こう岸にいる彦星のもと行くのか?
1年もの間、二人を隔ててきた川を渡らなければいけないのだ。
さて、どうする?
答えは鵲(カササギ)という鳥が何羽も飛んできて、翼を並べて橋となる。
その橋を渡っていくのだということ。
知らなかった!
鵲の橋というのは、平安時代から知れ渡った話らしい。
というのも百人一首にこんな歌がある。
かさゝぎの渡せるはしに置く霜の 白きをみれば夜ぞ深けにける
大伴家持の歌だ。
「かささぎが渡したという、織姫が渡った天の川の橋。
そのようにも見える宮中の階段に霜が降りて白々と見える。
もう夜がふけてしまったのだと、しみじみ思う」というような意味。
かささぎが大事な役割を担っているという話でした。
ポイント②
七夕の笹飾りはできるだけ高く飾るのが江戸の人たちの心意気
歌川広重が描いた浮世絵に『名所江戸百景 市中繁栄七夕祭』という絵がある。
その絵をみると、どの家も、七夕飾りを屋根よりもずっと高く掲げている。
笹飾りに使った笹竹は、実際には約8メートルもあったそうだ。
星に願いを届けたいから、そんなに高く飾ったのかな?
大江戸八百八町の家々で、こぞって
笹飾りを飾ったとしたら、さぞや華やかな光景だったのかなと想像する。
ポイント③
七夕に飾る花といえば桔梗(ききょう)
桔梗は昔の暦でいうと、ちょうど七夕のころに咲く花だったそうだ。
昔は桔梗のことをアサガオと言っており、アサガオは牽牛花とも呼ばれていたらしい。
なので、桔梗は彦星の花ということになる。
たしかに桔梗の花は青い星の形をしている。
彦星の花だと思うと、オシャレでロマンチック!!
ポイント④
笹竹に飾りたい網かざり
網かざりとは「すくい網」のこと。
漁師さんたちは、昔からすくい網を使って小魚などをすくいあげる漁をしていた。
そこかに網かざりは、「収穫の恵みを自分に救い寄せる」
「幸せをすくいあげる」という縁起かつぎの意味が込められたのだそう。
来年の七夕の笹竹には、ぜひ網かざりを飾りたいものだ。
網かざりは折り紙で簡単につくれる。
ネットを検索すれば出てくるので、ぜひっ!