三津田冨左子さんは、生きている間、著名人だったわけではない。
例えば何かで賞をとったり、スポーツでメダルをもらったりという
特別にスゴイことをしたわけでもないし、
資産家だったわけでも、人とまったく違う生き方をしたわけでもない。
だけども、やっぱり特別な人だったと思う。
87歳の時に、「あなたが選ぶ この人が読みたい」というシリーズ記事にとりあげられ、
8段ぬきの記事が朝日新聞の日曜の朝刊に掲載された。
三津田さんは意見を書くのが好きで、まるで日記を書くように、新聞に投書していた。
その一連の投書を読んでファンになった人がいて、
「7年前の投書を読んだのが最後。三津田冨左子さん、お元気かしら」と、
シリーズ担当者に手紙を書いたのがきっかけだった。
その手紙で三津田さんに興味を抱いた朝日新聞の記者が
取材に行き、新聞記事となった。
そして、その記事を読んだ出版社の人から「三津田さんの書いたものを本にしたい」という打診があり、
88歳で『50歳からの満足生活』という本を出すことに。
すると、その本は発売1週間で増刷となるヒット。
三津田さんの本はよく売れて、その後何冊も著書が出た。
三津田さんの生き方に共感する人がたくさんいた、ということだと思う。
私はありがたいことに、最初から三津田さんのお話を伺う場に同席し、
人となりや生き方を学ばせてもらった。
もう亡くなられてしばらくたつけれども、
いまだに生き生きと話しておられた三津田さんの姿が目に浮かぶ。
いつもニコニコ笑って、稚気満々で、強気だった三津田さん。
生きることについてたくさん教えていただいた。
お会いすると元気がもらえ、「よし、大丈夫」と思えたものだ。
うまくまとめられるかどうかはわからないけれど、
その三津田さんのことを自分なりにまとめたものを書いておきたいな、と思う。
読んでくれた人が元気づけられたらいいなと思うし、
何しろ、自分が納得できそうです。
ということで、深夜にこそっと、これから取り組みたいことについて書いてみました。
なかなか進まないかもだけど、自分のペースで…!
2021.9.22追記
三津田さんの物語をキックオフしました。
よろしかったら、のぞいてみていただけるとっ!!
https://blog.goo.ne.jp/marupippo/e/15f13c85088d4a0161e4236f930fc401
↑ 三笠書房・知的生き方文庫