松岡氏が言うには、「あしながおじさん」のプロットは、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』や『オリエント急行殺人事件』に匹敵する、「一度誰かが書いたら、もう二度と使えない意外性」のあるプロットだそうです。
そういえば、わたしはどちらの作品も、犯人の種明かしに度肝を抜かれたんでしたっけ。
まさに、そうだ。
この仕掛けは、二度と使えない。
って、ミステリーではないのですが、考えてみれば「あしながおじさん」って、どんな人なの?
いったい、誰?
と、ジュディ(ジルーシャ)が知りたくて知りたくてたまらないように、読者も知りたくてたまらないのです。
そこんとこは、ミステリーかもしれません?
そうか、『あしながおじさん』のプロットは、極めつけなのですにゃ。
考えてみればすごいアイデアです。
そして、私は見事にしてやられました。
最近の「物語の缶詰め」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ジブリノート(2)
- ハル文庫(100)
- 三津田さん(42)
- ロビンソン・クルーソー新聞(28)
- ミステリー(49)
- 物語の缶詰め(88)
- 鈴木ショウの物語眼鏡(21)
- 『赤毛のアン』のキーワードBOOK(10)
- 上橋菜穂子の世界(16)
- 森について(5)
- よかったら暇つぶしに(5)
- 星の王子さま&サン=テグジュペリ(8)
- 物語とは?──物語論(20)
- キャロル・オコンネル(8)
- MOSHIMO(5)
- 『秘密の花園』&バーネット(9)
- サラモード(189)
- メアリー・ポピンズの神話(12)
- ムーミン(8)
- クリスマス・ブック(13)
- 芝居は楽しい(27)
- 最近みた映画・ドラマ(27)
- 宝島(6)
- 猫の話(31)
- 赤毛のアンへの誘い(48)
- 年中行事 by井垣利英年中行事学(27)
- アーサー・ランサム(21)
- 小澤俊夫 昔話へのご招待(3)
- 若草物語☆オルコット(8)
バックナンバー
人気記事